アルバム感想『LOVE TRiCKY』/ 大塚愛


『LOVE TRiCKY』/ 大塚愛
2015.4.22
★★★★★★★★★☆

01. タイムマシーン ★★★★★★★★★☆
02. laugh ★★★★★★★★★★
03. summer lovely days ★★★★★★★☆☆☆
04. affair ★★★★★★★★★☆
05. I’m lonely ★★★★★★★☆☆☆
06. reach for the moon ★★★★★★★★☆☆
07. shooting star ★★★★★★★★★☆
08. パラレルワールド ★★★★★★★☆☆☆
09. busy lady ★★★★★★★★☆☆
10. end and and ~10,000 hearts~ ★★★★★★★★★☆

 

 

 

 約9ヵ月ぶりとなる7thアルバム。

 

 前作から短いブランクでのリリースとなりましたが、作風はガラッと変わり、全編に渡って本格的なエレクトロサウンドを導入しております。作詞は今回も彼女自身で手掛けていますが、作曲に関してはSTUDIO APARTMENTの阿部登氏との共作。

 

 単にこれまでのような彼女の楽曲にエレクトロコーティングを施しただけのような曲もあるものの、大半はエレクトロアレンジを前提として作られたような楽曲。エレクトロっつっても、ダンスフロアやファストファッションブランドショップで大音量で流されてるような刺激も音圧も強めなチャラくてアゲアゲなEDMサウンドではないので、その手のサウンドが苦手な方はひとまずご安心を。それでもメロディからは彼女の手触りや手癖が感じ取れたりもするし、彼女のボーカルはハイトーン、ロートーン、ウィスパーなど問わずエレクトロサウンドとの相性が良いので、大きく路線変更したとはいっても、大塚愛の楽曲としてどれも違和感なく聴くことが出来ます。

 

 躍動感あるエレポップナンバー『タイムマシーン』、歌メロと主旋律をなぞる電子音が暗闇の中で発色し楽曲を彩るようなイメージのアップナンバー『laugh』、涼しげでチャーミングなミドルポップナンバー『summer lovely days』、ワイルドなビートに身も心も躍る『affair』、お馴染みの大塚愛ナンバーにエレクトロコーティングを施しただけって感じの『I’m lonely』、程よい重みと厚みがあるエレクトロサウンドが織り成す浮遊感が心地よい『reach for the moon』、彼女の甘味ある歌唱と柔らかく光を放つエレクトロサウンドが夢心地な感触をもたらす『shooting star』、淡々としたサウンドのプールの中で直線的にクロールするベースが気持ちいい『パラレルワールド』、働く女性への労いを音像化したようなソフトタッチのエレクトロナンバー『busy lady』、一般的にイメージされるEDMサウンドを温かみある響きでアウトプットしたミドルアップナンバー『end and and ~10,000 hearts~』と、繰り出される楽曲がいちいち佳曲。

 

 エレクトロサウンドはいずれの楽曲も弾力や厚みがあってなおかつ立体的。そしてジャケ写が示すように暗闇の中で光を灯すような音使いをしているものがほとんど。J-POPの範疇の中で、エレクトロの性能を手堅くもチープ化させずに有用しており、どの曲も聴き応え上々。アルバムとしてのまとまりも言うまでもなくバッチリだし、全盛期の作品よりもこっちのほうが断然面白い。エレクトロサウンドに苦手意識がなければ大抵の人は気軽に聴けるんじゃないかな…と言いたいトコだけど、彼女が手掛ける従来の楽曲やボーカルに抵抗がある人はこのアルバムもやっぱ無理かも。個人的には大塚愛の最高傑作アルバムです。

 

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