インテリジェンヌアワード2018

2018年のアルバムベスト30を発表していきます!対象は2017年12月~2018年11月の間にリリースされた邦楽アルバムです。ベスト盤は対象外。

 

 

 


30.『No.0』/ BUCK-TICK

前作よりもさらにケバケバしくなってるやん!ぶっちゃけ取り込んでる音は何年か前のトレンドではありますが、衰えることなき骨太なアンサンブルとの絡みは実に有機的で、普通の人間では出し得ない妖しげな出汁がダダ漏れ。相変わらずの独壇場Beautyですな。

 

 


29.『Blessed』/ 赤西仁

赤西のキャラクター性が惜しげもなく発揮されてるかと問われると 正直 首を縦に振り辛いトコではあるし、もっと尖ってもいいんじゃない?と思うことも少なからずあるけど、心地よくノれるダンスサウンドと実は意外とナイーブな彼のボーカルとの相性は良好であります。

 

 


28.『重力と呼吸』/ Mr.Children

数曲を除き、おいサクラップ(違)一体どうしちゃったんだ!?って言いたくなる 歌詞のなんでもなさに思わず唖然。まあそこを気にしなけりゃ普通に良質なポップスが並んでいて、結局のところ総体的には好印象。ストリングスが入っていても それがうざったく聴こえるなんてこともないし。

 

 


27.『#5』/ 凛として時雨

確かにどの曲も磐石の「凛として時雨」サウンドなんですけども、それは安心安定でもアップデート版でもなく、何度聴いても「かろうじて凛として時雨らしさを取り繕うことが出来た」感がどうしても拭えん。ヘヴィなサウンドもアグレッションというよりフットワークの重さとして機能してる感もあるし…なんて言いつつも、過去作と比較的しなきゃ これはこれで良いアルバムなのよ。

 

 


26.『infinite synthesis 4』/ fripSide

こっちも相変わらずっちゃ相変わらずよね。でもそれはグループとしての佇まいやナンジョルノのくっそ萌えな童顔のみならず、演ってる音楽の方向性も鳴らしてる音もまるっきり変わっちゃいないという驚異的レベルのブレのなさ。ただ、ここ数作との違いを強いて挙げるならば、彼らの強みの一つであるメロディが息を吹き返したことと、総じてメロディアスさを際立たせた楽曲が増えたことで、個人的にはそれが嬉しい変化でありました。

 

 


25.『Revenant』/ Mary’s Blood

メタル要素は減退してしまったものの、安易に迎合へ走ることも演奏がぬるくなるなんてこともなく、バンド全体や各メンバーの手広さをアピり、それぞれのスペックの高さを改めて見せつけてきたアルバムであります。その幅の広げ方も、キュートさに片足突っ込んだものや渋さに振り切ったもの、メタルの中でもシアトリカルなアプローチに踏み切ったり、ロッカバラードで独自性を極めたりと、実力を持った者ならではといった感じ。彼女らの意識の高さが窺えましたゆえ、次作以降も…というより今後のバンドそのものに素直に期待が持てますな。

 

 


24.『緑黄色社会』/ 緑黄色社会

ざっくり言うと、驚異的なまでにオーソドックスなJ-POPです。が、サウンドは屋台骨がしっかりしているし、歌詞も独り善がりでも表層なぞりでも少女漫画でもない普遍性が備わっていて うざったさがないし、ボーカルの女の子もキーボードの女の子も可愛いとくりゃ、真新しさや奇の衒いがないことが一体なんだっていうんだと。緑黄色に彩られたポップスなんて鮮やかで健康的で良いではないかと。

 

 


23.『Kisses and Kills』/ THE ORAL CIGARETTES

(主にボーカルに)元々あったヴィジュアル系っぽさをぐぐっと拡げてそのエキスが噴水のごとくプシャーッと噴き出して海になっちまったみたいな(規模デカすぎ)。メイクはしなくていいから、この先も嫌味ったらしいくらいにヴィジュアル系っぽさをぶっ放し続けてほしいっすな。

 

 


22.『LIBYAN GLASS』/ UNCHAIN

久々に彼らのアルバムを聴きましたが、ブラックミュージックやフュージョンを汲んだサウンドといい、気品と色気を纏った歌唱といい、思わず心と心の臓が弾むグルーヴがあって すこぶる気持ちが良い。どういうわけか『FLASH』のイントロを聴いて とんねるずの『ガラガラヘビがやってくる』を思い出してもうた。

 

 


21.『SOIL』/ 04 Limited Sazabys

バンド結成10周年ともメンバー全員30歳とも到底思えないこの瑞々しさは一体なにごと!?つーか前作聴いた時点ではボーカルが男だってちっとも気づかなかったんですけど!!

 

 


20.『じゃぱみゅ』/ きゃりーぱみゅぱみゅ

きゃりーぱみゅぱみゅみぱみゅぱみゅ、合わせてぱみゅぱみゅむぱみゅぱみゅ。この人もいい意味で相変わらずですよ。厳密には、お子様向けの印象が強かった前作から 老若男女問わず夢詰め込めるくらいに頭からっぽでも楽しめる全盛期のきゃりーぱみゅぱみゅにカムバックした、といった感じかしらん。きゃりー×ヤスタカコンビはまだまだ面白いこと演れますよ。まだ25歳の彼女ですけども、一体いつまでこの おもちゃ箱入り娘路線を走り続けてゆくのか。

 

 


19.『FULL MOON』/ HIROOMI TOSAKA

フューチャーベースやトラップなどトレンドを取り込み、『FULL MOON』という漠然としたコンセプトを意識したサウンドメイクも聴きどころですけど、それ以上に 言葉やムードに対する意識が高い広臣のボーカリゼーションが肝になってる気がする。ほんと三代目J Soul Brothersのボーカリストだけで終わってほしくない存在だなと実感させられたアルバムであります。

 

 


18.『Chasing the Horizon』/ MAN WITH A MISSION

ここ数年の彼らは作品ひとつリリースする毎に異なる作風やコンセプトで臨んでいるのですが、今回は主にサウンド面で時代性を強く意識しているかのよう。時代に囚われない音楽もいいけど、やっぱり時代をしっかり着こなした音楽を演ってる人はカッコいいよな。BOOM BOOM SATELLITESの中野雅之氏とのタッグがめっぽう嵌まってる。

 

 


17.『XIII』/ lynch.

小中学生時代にV-ROCKを嗜んでいた身としては懐かしさを喚起させられてまうこと請け合いの90s V-ROCK感が漂っているのが特徴的でありセールスポイントでもあり。シャウトやグロウルが控えめではありますが、その90s V-ROCK感をクローズアップすべく強化されたメロディアスさやムードがやっぱりたまらんくて、これには抗いようがないし むしろどっぷり浸りたい。マンネリ打破にも繋がったという意味では、いち作品としてだけじゃなく彼らが辿る道筋的にも良き選択だったという気がする。

 

 


16.『CHRONICLE Ⅴ』/ Ayasa

以前にAyasaさんのステージを間近で観たことがあったんですけど、べらぼーにふつくしい上にバヨリンさばきがしなやかでカッコいいのよね。竹取物語をコンセプトに見立てたこのアルバムにはそういった ふつくしさ、しなやかさ、カッコよさが全て備わってるし、言ってみりゃAyasaさんの存在がかぐや姫そのもの。バイオリンがメインではあるけど、クラシックというよりアニメの世界に通ずるロック寄りのアプローチであるトコは今作でも健在。

 

 


15.『初恋』/ 宇多田ヒカル

タイトル曲はもちろん、それ以外の楽曲も、一つのある事象に対する突き詰め方がいちいち凄まじい。一曲一曲がドラマのワンシーンというか、中には1話分がまるまるパッケージングされてたり、気が遠くなるほど重厚な最終回をコンパクトにしたためたナンバーもあったり。『初恋』よりも『人生』とタイトリングしたほうがいいんじゃないかってくらいに奥行きが深いアルバム。一枚通して、今までで最も彼女の凄みをまざまざと感じた。

 

 


14.『Galaxy of the Tank-top』/ ヤバイTシャツ屋さん

真面目にバカを演る楽曲だけがヤバTじゃないんだぞと。バカが真面目な楽曲を演ったってええやないかと。今回もバンドのイズムがブレずにいるばかりか、メロコア一辺倒に陥ることなく動でも静でもユニークさをアウトプットしちゃうわ、なおかつ商業ロックも着飾りなくしっかりこなしちゃうわと、彼らの器用さが浮き彫りになった強力なアルバムであります。つーか何がGalaxyだボケ!お前ら全員iPhoneユーザーやがな!

 

 


13.『LIGHT>DARKNESS』/ RYUJI IMAICHI

もう本当のほんとに待望の一作。私がどれだけチャーミー今市のソロアルバムを待ちわびてた思てんねんと。ブラックミュージックを主軸とし、それをやたらゴージャスな作家陣によって盛り立てられたこのアルバムで、彼は三代目では発揮しきれなかったポテンシャルを存分に引き出し、さらには図らずもガテン系のビジュアルに似合わぬ天然のチャーミングさまでお零れしてしまった。今市フリークはだらしなく鼻血を垂らし、下半身の布に愛の滴の波紋が広がってしまうこと不可避、といっても大袈裟ではない佳きアルバムであります。

 

 


12.『色色人色』/ 感覚ピエロ

V系チックでややナルシスティックなボーカルや 艶やかでエロい楽曲は今回も健在。そこにどういうわけかパリピ風情のチャラいノリが少なからず加味されていて「おいおい、どうしちまったんだ!?」ってちょっと戸惑っちゃったりもしたんですけど、いやいやこのノリは痛快。私的にはアリだな。前作よりも好きです。

 

 


11.『スポットライト』/ FLOWER FLOWER

バンドを組んでからのYUIはマジ最高!エッジーでタフな演奏や ポップさを秘めつつシューゲイザーに片足突っ込んだ楽曲も然ることながら、何つってもYUIのパワフルさとナイーブさを兼ねたボーカルよ。アップナンバーやミドルスローナンバーどちらをとってもソロ時代とは明らかに血の巡りや魂の宿りが違いますもん。7年前のOL時代なんて色んな意味で「はにゃ?」だったもんな。いい傾向です。スローペースでもこのまま突き進んでってほしいもんです。

 

 


10.『エスカパレード』/ Official髭男dism

今年5月のMETROCKでの彼らのステージ、あまりの人気ぶりに入場規制がかかってしまい結局この目で見ることは出来なかったんですけど、漏れてくる音だけでもカッコいいしノれちゃうのよ。ほんでこのアルバム、J-POPとブラックミュージックの掛け合わせが凄くいいのよ。大衆に色目を使ってる感はなく、エンターテイメント性を有してアウトプットされた、聴き手を選り好みしないアルバム。1stにしてかなりの出来杉君、それでいてこの次もこれを基盤にいくらでも化けられる余白があるという、なんですかこの絶大なる将来有望感は!満足度は高めだけど、もちっとはっちゃけてもよかったかも。

 

 


09.『The Insulated World』/ DIR EN GREY

サウンドはシンプル、展開は複雑怪奇、歌詞はかつてないほどどストレートに痛み・怒り・絶望をブチ撒き、そしてヴォーカルはまた武器を増やして奇妙奇天烈ぶりにさらなる拍車が掛かってやがる!前作と違ってメロディアスさが薄い上に、歌詞カード見なきゃ何歌ってっかさっぱり分かんねぇべって感じですが、楽曲に込められた負のエナジーはこれまで以上にダイレクトに伝わってくる。っていうか、もはや能動的に汲み取ろうとするまでもない。「イヤン感じちゃう」なんて口にする隙すら与えないほど強烈に。

 

 


08.『LUV』/ LUNA SEA

そりゃ最初聴いた時は唖然としましたよ。かつてないほどに陽性オーラを放射している上に、これまでのLUNA SEAのイメージにそぐわないサウンドアプローチをぶちかますという、そんな事象が初っ端から3連チャンで起こってるわけだし。鋭さ・クールさ・熱さを漏れなく兼備していた全盛期のような隙のない無敵オーラは薄れているし、ぶっちゃけ「あの頃のLUNA SEAこそが…」と思ってる節もありますけども、こんなラフでカラッとした楽曲も衒いなくやれちゃうLUNA SEAもいいもんだと妥協なく受け入れてしまえた不思議。そしてラストの『BLACK AND BLUE』はREBOOT以降の彼らの中でも断トツの超絶名曲。いやいやこんな曲も演れたんかいっていう驚きもありで。

 

 


07.『Sleepless in Brooklyn』/ [Alexandros]

冒頭の2曲にヤラレタ…。兎にも角にも、犬も角にもこの2曲を聴け!!!!!

 

 


06.『私このままでいいのかな』/ BoA

BoAちゃんは一時期avexの中である程度フォーマット化されていた 凡庸かつ汎用性の高いコンビニエンスなJ-POPに束縛されていたことがありました。が、ここにパッケージングされている楽曲はひとえにJ-POPと言えど、若々しさを無理に繋ぎ止めたりせず 経験値に比例するように予てよりの魅力を深めながら齢を重ねてきたBoAちゃんが歌ってこそという必然性を秘めたものばかり。かつてに比べりゃ日本で活動する機会は減退しましたが、たとえスローペースでもBoAちゃんだからこそのJ-POPを歌い続けてほしいと改めて思ったまで。

 

 

05.『タイム・ラプス』/ きのこ帝国

かねてよりあった歪さやスノッブさを削ぎ落した結果、こんなにも素直でこまっしゃくれのない歌謡オルタナロックになりました、という。楽曲がシンプルになったことで佐藤千亜妃氏の着飾らない歌唱がとても心地良く響きます。いい意味で帰り道のBGM。めっちゃ気に入りました。でもどうせ次はこれとはまた違う方向に舵を切っちゃうでしょうけど。

 

 


04.『CAST』/ KAT-TUN

重要なパーツをことごとく失ってしまったカッツンがどうカッツンをリビルドしていくのか、というのが本作での着目ポイントだったわけですが、4人時代に培ったスタイリッシュさをより研磨させ、「悪ぶった感」から「中二病」へとイメージをシフトさせたロッキッシュなアプローチも継承し、前2作では拭い切れなかったJOKER脱退の痛手を微塵も感じさせない見事な仕上がり。「まだまだやれる」とか「やれるトコまでやってみよう」なんて程度のもんじゃない。これは純然たる新章の始まり。正直、期待以上の出来だった。つーかカッツンをナメとったわ、誠に申し訳ない。

 

 


03.『Jukebox』/ フェアリーズ

トレンドを押さえ ガーリッシュさや ようやく滲み出てきた色香を活かした新曲がいくつかある一方、2014年発売の前作以降にリリースされた数多の楽曲をこれでもかと乱暴に詰め込んだ結果、コンセプトも統一性もあったもんじゃない雑多すぎるアルバムになっちまいましたが、この節操なきとっ散らかり様が却って面白い。スタイリッシュでセクシーなダンスナンバーにアイドルらしい健気でエモーショナルなポップス、コミカルに振り切りまくったダンス歌謡、なぜ今やねんって感じのダサダサ90sユーロまで、こんなにキュートで有能な女子たちを使って遊びすぎやろ大人どもと言いたくなる痛快なラインナップ、たらふく楽しませていただきますた。

 

 


02.『ノーフューチャーバカンス』/ 上坂すみれ

まさに摩訶不思議アドベンチャー!クソアニメの主題歌『POP TEAM EPIC』を筆頭に、カルト色の強いポップソングやらネジぶっ飛びまくりな怪曲やら すみぺオリジナルとしか言いようがない強烈で落ち着きのない音世界を繰り広げておりば。そんなアドベンチャーをシティポップ風味の儚げなナンバー『ノーフューチャーバカンス』で締めるところがまた憎いのう。超傑作っす。2018年の声優界隈は彼女の存在感がズバ抜けて凄まじかった。

 

 


01.『100』/ w-inds.

ということで、もうダントツぶっちぎり抜きん出まくりの圧倒的1位です。最新鋭にもしっかり着手しつつ彼らがこれまで培ったアビリティを現行のw-inds.の手腕で以て総括したサウンド群はグルーヴもムードも圧巻の求心力を有していて、1周聴いただけで打ちのめされました。しかもこれ慶太のプロデュース作品なんだって!?なんだよ、この男はボーカルだけじゃなくクリエイトやプロデュース面でも有能なのかよ!?最高のダンスミュージックアルバムであります。

 

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