アルバム感想『Waltz on Life Line』/ 9mm Parabellum Bullet

Waltz on Life Line 【初回限定盤 (CD+DVD)】
『Waltz on Life Line』/ 9mm Parabellum Bullet
2016.4.27
★★★★★★☆☆☆☆

01. 生命のワルツ ★★★★★★★★☆☆
02. Lost!! ★★★★★★★☆☆☆
03. 湖 ★★★★★★☆☆☆☆
04. Mad Pierrot ★★★★★★☆☆☆☆
05. 反逆のマーチ ★★★★★★★☆☆☆
06. ロンリーボーイ ★★★★★★☆☆☆☆
07. Kaleidoscope ★★★★★★☆☆☆☆
08. Lady Rainy ★★★★★★★★☆☆
09. ダークホース ★★★★★★★★★☆
10. 誰も知らない ★★★★★★☆☆☆☆
11. 火祭り ★★★★★★☆☆☆☆
12. モーニングベル ★★★★★★★★☆☆
13. 迷宮のリビングデッド ★★★★★★★★☆☆
14. スタンドバイミー ★★★★★★★★☆☆
15. 太陽が欲しいだけ ★★★★★★☆☆☆☆

 

 

 なんと約3年ぶりとなるオリジナルアルバムです。
 9mmイズムを堅持したまま洗練とアップデートをを果たした前作とは打って変わり、演奏がやや引っ込み気味で歌メロが前面に出ている感じがしますね。でも売れ線というかJ-POPに歩み寄った感じの前々作『Movement』とはちょっと感触が違いまして。どうやらギターの滝氏が本作の制作時期がスランプだったようですけど、それがバンド全体にまで波及してしまったということなんか?この煮え切らない感じは。

 

 『Mad Pierrot』『火祭り』とか、これまでの彼らなら なりふり構わず暴れまくっていたタイプのナンバーが普通の歌謡ロックになってるし、暴走要員のナンバー『太陽が欲しいだけ』も単純に攻撃力が不足していて とんだ肩透かし。

 『湖』『ロンリーボーイ』なんかライブコンシャス系でも聴かせるミドル/バラードでもなく ましてや歌謡成分すらない、ただのロックでしかないやん。これまで散々ダサカッコいいのやったり暴れ回ったりしまくってたのに、今更こんなプレーンな曲を何の捻りも研磨も施されてないプレーで演られても。

 『Kaleidoscope』『誰も知らない』に関しては3拍子のリズムを採用したのが足枷になっちゃったような仕上がりで、『Waltz on Life Line』と謳ったアルバムでこの有り様はアチャーすぎませんかと。

 

 良いなあと思ったのは、強力な哀愁美メロを携えたメロスピナンバー『生命のワルツ』、吉井和哉風情のシケたミドルスロー『Lady Rainy』、シンプル&スマートさがプラスに作用した直線的なエモロック『ダークホース』、泥臭さといいダサカッコつけぶりといいザ・9mmと呼ぶほかない歌謡メロスピ『モーニングベル』、ちょっとV系っぽい香りがする退廃的ロックナンバー『迷宮のリビングデッド』、音数を絞りに絞った演奏が健闘している哀愁と渋みが漂うミドルスロー『スタンドバイミー』くらいかな…ってありゃ、6曲もあったわ。

 本作で数少ないミドルスロー系2曲がどちらも上々の出来だったのはささやかな救済ポイント。あと、この内容で収録曲が全15曲と多めなのがまたキッツいのですが、一曲毎の演奏時間がいずれも約4分弱と短めでトータル時間も1時間以内に収まってるのもちょっとした救い要素。

 

 上手いことスマート化を図れている曲もいくつかありますけど、総合的には洗練というより漂白といったほうが適切な感じがしちゃいますね。派手さにこだわらなければ聴けないことはないですが、やっぱり彼らはライブバンドで暴れてナンボの集団ですからね、どうしても物足りなさを感じずにはいられませんでした。これだったらJ-POP寄りに舵を切ってくれたほうがまだ面白味があると思いますけど。

 

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