アルバム感想『Recreation』 / Acid Black Cherry

Recreation
『Recreation』 / Acid Black Cherry
2008.5.21
★★★★★★★★☆☆

01. 恋一夜(工藤静香) ★★★★★★★★★☆
02. スローモーション(中森明菜) ★★★★★★★☆☆☆
03. あなた(小坂明子) ★★★★★★★☆☆☆
04. シャイニン・オン 君が哀しい(LOOK) ★★★★★★★★☆☆
05. モノクローム・ヴィーナス(池田聡) ★★★★★★★★★★
06. 異邦人(久保田早紀) ★★★★★★★☆☆☆
07. 心の色(中村雅俊) ★★★★★★★★☆☆
08. 待つわ(あみん) ★★★★★★☆☆☆☆
09. 初恋(村下孝蔵) ★★★★★★★☆☆☆
10. BEAUTIFUL NAME(ゴダイゴ) ★★★★★★★★☆☆

 

 

 大阪は枚方が誇るオカマバンド・Acid Black Cherryのカバーアルバム第一弾。厳密にはバンドじゃなくJanne Da Arcボーカルyasuソロプロジェクトですけどね。

 

 昭和のヒット曲に的を絞った選曲で、タイトルを眺めてるだけでなんか「速報!歌の大辞テン」を観てる気分になっちまいますな。

 

 どの今日も原曲に寄り添ったアプローチをかけており、雰囲気は総じて なんとなく昭和っぽい感じ(ギリギリで昭和を体感してない世代の感覚)。そしてyasuのボーカルの存在感や旨味が際立っています。もっと言うと、いつにもまして色気が滲み出ている!男の色気、っていうかオカマの色気ですね。普段は女の秘密の花園を濡らす側に居る彼ですが、今回はベッタベタな歌謡メロとあわせて自ら濡れる側に回っちゃっておりば。

 

 今にもリストカットに着手しそうな雰囲気ムンムンの『恋一夜』を筆頭に、本作中最も80’sの香りが強烈な『スローモーション』、ミステリアスさを纏いつつ天を仰ぐようなイメージの『異邦人』、リリース当時やたら各所でカバーされたりCMに起用されたりとリバイバルヒットしてた感がある『初恋』などでは 中性的な色気を放ち、バーカウンターでひとりグラスをカランカランしながら物思いに耽る様が目に浮かぶ『シャイニン・オン君が哀しい』、本作中においては唯一 演奏面でハードなアプローチを魅せた『心の色』では男の色気と渋みある歌唱で聴き手を魅了。

 

 身体を工事してからレコーディングに臨んだんじゃないか的なフェミニンな清らかさ100%ボーカルで聴かせる『あなた』、童心を喚起させるキャンプファイアーソング的な『BEAUTIFUL NAME』もいい感じ。

 

 最高傑作は『モノクローム・ヴィーナス』。煙たくて古ぼけていてどことなく背徳的な空気感、なんとなく車のCMに起用されそうな感じという意味でのざっくりとした大人っぽさ、熱く切なくそして濡れに濡れたメロディと終盤の転調と、昭和歌謡の名曲の大雑把なイメージを多分に内包した カタルシス満ち満ちの名カバーでしょ。

 

 これは良いカバーアルバム。一曲毎の仕上がりにしても作品としてのトータル的な纏まりや空気感にしても第一弾にしてこれがベストです。

 

スポンサーリンク




アルバム感想『Recreation』 / Acid Black Cherry」への1件のフィードバック

  1. ryoma

    1作目にして最高傑作って分かりますよ分かります。
    曲数も多くないし・・・といっても中盤以降やや勢いが落ちてしまうのは仕方がないですが。
    これで一番気に入ったのがスローモーションで中森明菜の原曲を聴いたらいろんな意味で凄かったです。いくらロックサウンドにしようが歌謡曲の匂いがプンプンしていてそれが面白かったです。
    ありがちな少女Aじゃなくてスローモーションってのも良いですよね。そんなことを言ったらこのシリーズは大ヒット曲じゃなくてそれなりにヒットしたけどそこまで知名度がって曲をチョイスしているのも良かったです。

    返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です