アルバム感想『ALXD』/ [Alexandros]

ALXD
『ALXD』/ [Alexandros]
2015.6.17
★★★★★★★★★☆

01. ワタリドリ ★★★★★★★★☆☆
02. Boo! ★★★★★★★☆☆☆
03. ワンテンポ遅れたMonster ain’t dead ★★★★★★★★★☆
04. Famous Day ★★★★★★★★★★
05. Adventure ★★★★★★★★☆☆
06. can’t explain ★★★★★★★☆☆☆
07. Buzz Off (Interlude)
08. Oblivion ★★★★★★★☆☆☆
09. Leaving Grapefruits ★★★★★★★★★☆
10. Dracula La ★★★★★★★★★☆
11. Droshky! ★★★★★★★★☆☆
12. Dog 3 ★★★★★★★★★☆
13. Run Away ★★★★★★★★☆☆
14. Coming Summer ★★★★★★★★☆☆

 

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 [Champagne]から[Alexandros]へ改名してから初となるオリジナル作品で、通算5枚目のアルバムとなります。
 先行のシングル数曲で既に予感はありましたが、バンドのオリジナリティを研磨しつつもポピュラリティを会得することに成功してます。

 

 生き様と決意表明を声高に歌い上げた、躍動感たっぷりのポップロック『ワタリドリ』、流暢な英語の発音の効果も手伝って歌メロが流麗に響く開放的アップナンバー『Oblivion』、静かなる情熱が爽やかに でも熱く駆け抜けるミドルアップナンバー『Run Away』あたりがポピュラリティを身につけた楽曲に該当するのですが、単なる売れ線ポップロックに収まることなく演奏陣の技量とテクがしっかり活かされてるトコはサスガ世界規模でのスターダムを目論むだけのことはあるなと。

 

 『Dracula La』にしてもそうですよね。サビだけ切り取るとキャッチーな疾走ロックですけど、平歌は疾走感を損なうことなくフックとなるプレーを忍ばせたりしているし、『Famous Day』は性急かつ緻密な凄まじいドラミングとバッキングギターの効果でエモーショナルな歌メロが波紋を広げてより強く鼓膜を揺さぶってくるし。

 

 あと、雨上がりの情景を思わせる穏やかやミドルナンバー『Adventure』は梅雨明けと 苦難からの解放をリンクさせた歌詞と後半のシンガロング導入の演出が上手いですね。 美しくて仄かに熱い。

 

 逆に攻めの姿勢をむき出しにしているナンバーとなると、まずは『Boo!』。ノイジーなサウンドに乗せて早口で畳み掛けるサビの歌メロや緩急の浮き沈みが激しい展開など、このバンドの「らしさ」にさらなる磨きを掛けて猛進してます。

 

 メロコア系アップナンバー『ワンテンポ遅れたMonster ain’t dead』は、なんといってもBメロの超絶スピードの捲し立てボーカルが凄まじい。前曲を凌ぐほどのスピード感と無理苦理感が炸裂しており、なんかスーパーの特売の一環である ビニール破れる寸前まで野菜詰め放題とかやってるみたいっすね。

 てゆーかこれって、しっかり固まったテクニックの地盤の上でポップとマニアックを巧みに両立していたSIAM SHADEへの対抗意識ですよね。俺たちはさらに粉々にBreak Marionetteしてやったぜドヤァッ!みたいな。

 

 また、メロコアナンバー『Dog3』は、人生のアンビバレンスをコミカルに描写したり、可変拍子を組み込んだり、間奏ではメタルサウンドを繰り広げたりと、本作で最も遊び心が弾けていて痛快。

 

 その他、彼らにしてはオーソドックスな疾走ロックナンバー『can’t explain』、甘味のある美メロがフレッシュに響くメロディアスなミドルナンバー『Leaving Grapefruits』、ホーンセクションを導入したパンキッシュナンバー『Droshky!』、大陸的なスケール感で以てドラマティックに盛り上げ、終盤はアコギとストリングスによるシンプルな音で余韻たっぷりに締めるバラード『Coming Summer』などももれなく佳曲。

 

 前作から理想的な変化を遂げてるじゃないですか。J-ROCKリスナー以外にも訴求できる力があって、彼らのイズムは薄れるどころか むしろ より活き活きしているし。個人的には『Schwarzenegger』に比肩する傑作の一枚であります。

 

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