アルバム感想『SWEET 19 BLUES』/ 安室奈美恵

SWEET 19 BLUES
『SWEET 19 BLUES』/ 安室奈美恵
1996.7.22
★★★★★★★★★★

01.watch your step!!
02.MOTION
03.LET’S DO THE MOTION ★★★★★★★★☆☆
04.PRIVATE ★★★★★★★★★☆
05.INTERLUDE~Ocean Way
06.Don’t wanna cry(Eighteen’s Summer Mix) ★★★★★★★★★★
07.Rainy DANCE ★★★★★★★★☆☆
08.Chase the Chance(CC Mix) ★★★★★★★★★☆
09.INTERLUDE~Joy ★★★★★★★★★★
10.I’LL JUMP ★★★★★★★★★☆
11.INTERLUDE~Scratch Voices
12.i was a fool ★★★★★★★★★☆
13.PRESENT ★★★★★★★☆☆☆
14.INTERLUDE~Don’t wanna cry Symphonic Style
15.You’re my sunshine(Hollywood Mix) ★★★★★★★★★☆
16.Body Feels EXIT(Latin House Mix) ★★★★★★★☆☆☆
17.’77~
18.SWEET 19 BLUES ★★★★★★★★★★
19….soon nineteen

 

 


 

 小室プロデュースになってからは初となる、通算2作目のオリジナルアルバム。

 2003年あたりからブラックミュージックへと路線変更したとよく言われてるような気がしますが、実はアムラーブーム真っ只中&小室プロデュース全盛期であるこの時期に既に着手していたんですよね。それも単に表層をなぞるだけのものではなく、アルバム用の楽曲が今現在の安室ちゃんが歌っても全く違和感がない(曲によっちゃ歌詞はかなりハズいけど)小室っぽさ激薄なブラックナンバーが大半だったり、アルバム全体が 流れ的に 安室ちゃんのフェイバリットであるジャネット・ジャクソンのアルバムを模した構成になっていたりと、当時としてはかなり挑戦的な内容。当時、絶大すぎるアムラーブームが巻き起こってるさなか、状況を鑑みると大衆ウケを意識したアルバム制作に着手しそうなもんですけど、そこで安室ちゃんの意向と小室先生自身の野望を優先して ここまで作り上げちゃうのが凄い。逆に、ここまで凄まじい勢いがありゃ何だって売れるみたいな読みがあって 敢えてこの路線に突っ走ったのかもしれませんな。

 

 フックにおける黒人ボーカルが実にファンキーなR&B『LET’S DO THE MOTION』、冒頭の「Gimme some more Hip♪Gimme some more shake♪」から早速クールな振る舞いで思う存分魅せつけてくれる、「俺の彼女は超アムロ!」のCMでお馴染みのR&Bナンバー『PRIVATE』、超小室的なリズムが弾ける開放的なアップナンバー『I’LL JUMP』、レイジー&グルーヴィーなミドルナンバー『i was a fool』など、コマーシャルなポップソングとは一線を画したカッコいいナンバーが目白押し。

 

 ですが、やっぱりバイオグラフィー上 安室ちゃんが初めてR&Bに着手した『Don’t wanna cry』と、安室ちゃんは当時まだ18歳だった件について的R&Bバラード『SWEET 19 BLUES』の2曲が群を抜いて素晴らしいなって思います。後者は 感傷的なメロディがハイティーンガールの心模様を切り取った歌詞も相俟ってリアルに響く不朽の名曲、そして前者は ちづるさんのミュージックライフはじまりはじまりの一曲、ということで。

 




 

 タイトル通り雨の日の情景を連想させる 軽やかなミドルR&B『Rainy DANCE』、どこかノスタルジックでキュートな響きのミドルナンバー『PRESENT』は比較的キャッチーなナンバーではありますが、これも下地となっているのはR&B。

 

 あと、”INTERLUDE”扱いではありますけど、m.c.A・TをフィーチャーしたHIP-HOPナンバー『Joy』がくそかっこいいっすな!自ずとカラダが揺れるブラックなトラック、セクシーな歌唱と力強い意志を覗かせるラップで魅せまくる安室ちゃんのボーカルワークに痺れること請け合いなんですけど、繋ぎ役ゆえに半端なトコでフェードアウトしてしまうという残尿感を催す仕様なのが難点。

 

 そして、シングル曲はリカット『SWEET 19 BLUES』以外すべてアルバムテイクで収録されているんですが、『Body Feels EXIT』だけ相当どデカい変貌を遂げております。パッと聴きとしてはラテンフレーバーを帯びただけといった感じだと思いますが、とにかく尺がものっそく長いです。約9分って、原曲の2倍以上になっちまってるやん。原曲を聴きたがっていた人にとっちゃエンドレスバディフィールが呪いのように聴こえてしまう拷問テイクかもしれませんな。

 

 歌詞や音触り的に90年代っぽさを感じる箇所はありますが、時の流れに風化されないカッコよさや心地良さが備わってる 小室プロデュース期の最高傑作アルバムであります。ベッタベタな小室サウンドが苦手な人でもこれはイケるかもしれません。

 

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