アルバム感想『PLAY』/ 安室奈美恵

PLAY(DVD付)
『PLAY』/ 安室奈美恵
2007.6.27
★★★★★★★★★★

01. HIDE&SEEK ★★★★★★★★★☆
02. FULL MOON ★★★★★★★★★☆
03. CAN’T SLEEP, CAN’T EAT, I’M SICK ★★★★★★★★☆☆
04. IT’S ALL ABOUT YOU ★★★★★★★★★☆
05. FUNKY TOWN ★★★★★★★★☆☆
06. STEP WITH IT ★★★★★★★★☆☆
07. HELLO ★★★★★★★★☆☆
08. SHOULD I LOVE HIM? ★★★★★★★★★☆
09. TOP SECRET ★★★★★★★★☆☆
10. VIOLET SAUCE (SPICY) ★★★★★★★★★★
11. BABY DON’T CRY ★★★★★★★★★★
12. PINK KEY ★★★★★★★★☆☆

 

 


 

 約2年ぶりとなる8thアルバム。

 今回もR&B/HIP-POP路線をひた走っていますが、その成分を一切薄めることなく そこに娯楽性をふんだんに盛り込んだ 強力かつ華やかなラインナップ。前作がセールスやチャートアクション的にも好成績を収めたからか、より一層の揺るぎない自信と、リスナーをさらにアッー!と言わせようとする野心がしかと窺えます。

 

 ということで、オープニングを飾る『HIDE&SEEK』から早速痺れさせてくれます。マーチングリズムを下地とし、ホーンセクションやブイブイいってるシンセが曲を大いに盛り上げるダンスナンバー、もといSM嬢によるお仕置きソング。フックの畳みかけるようなボーカルワークがSっ気たっぷりでたまらんです。「You wanna catch me hide&seek」のくだりとかまるで鞭でマゾヒストをしばくような振る舞いじゃないすか。

 

 アルバム後半に収録の『VIOLET SAUCE (SPICY)』もそれに近い雰囲気のサディスティックさ全開のダンスナンバーですが、ここでの安室ちゃんの出で立ちは完全に女帝です。クール&スパイシー。前作どころか、これまでの安室ちゃんの作品には全くなかったキャラクター性で、いよいよ登り詰めて来よったなって感じが。

 

 『SHOULD I LOVE HIM?』は本作唯一のバラードナンバー。とは言ったものの、『ALL FOR YOU』のような歌謡バラードでも『Wishing On The Same Star』のような歌姫バラードでもなく、こちらはR&Bサイドに寄ったムーディーな仕上がり。色っぽくもありヒンヤリとした感触もある安室ちゃんの線の細いボーカルは楽曲のムーディーさも相俟ってなんとも背徳的。「愛する罪には愛されない罰」なんつーインパクト絶大なフレーズも飛び出すわ、後半ではコーラスワークで背徳感をエスカレーションさせるわで、バラードといえど全く箸休めとして機能しない強烈な一曲。

 



 

 その他、ファンシーな雰囲気に包まれ、途中で盆踊り的なノリに転じる夢見心地なダンスナンバー『FULL MOON』、小粋なホーンセクションとコーラスワークがゴージャスな印象を与えるダンスナンバー『CAN’T SLEEP, CAN’T EAT, I’M SICK』、ロッキッシュなR&Bナンバー『IT’S ALL ABOUT YOU』、トライバルな雰囲気とノリを備えたファンキーなダンスナンバー『FUNKY TOWN』、スタイリッシュなR&Bナンバー『STEP WITH IT』、レディーのキュートさをさり気に忍ばせたポップなR&B『HELLO』、切迫感溢れるエッジーなアップナンバー『TOP SECRET』、メロディアスさ、グルーヴ、メッセージ性、ハートフルさを漏れなく兼備したR&B/HIP-POP路線のコマーシャルな傑作ナンバー『BABY DON’T CRY』、柔らかな雰囲気に包まれたガーリッシュなミドルナンバー『PINK KEY』と、アメとムチも、ビターもスウィートも、ソフトもハードも全て、R&B/HIP-POPという土台とクールネスというオブラートでサンドした名曲佳曲が勢ぞろい。R&B/HIP-POP路線の決定盤であり、安室ちゃん流のエンターテインメントと称するほかない贅沢な一枚であります。

 

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