アルバム感想『Japonism(通常盤)』/ 嵐

Japonism【通常盤】(2CD)
『Japonism(通常盤)』/ 嵐
2015.10.21
★★★★★★★★☆☆

[DISC-1]

01. Sakura ★★★★★★★★★☆
02. 心の空 ★★★★★★★★★☆
03. 君への想い ★★★★★★★★☆☆
04. Don’t you love me? ★★★★★★★★☆☆
05. miyabi-night ★★★★★★★★☆☆
06. 三日月 ★★★★★★★★☆☆
07. Bolero! ★★★★★★★☆☆☆
08. Mr. FUNK ★★★★★★★★★☆
09. 暁 ★★★★★★★★☆☆
10. 青空の下、キミのとなり ★★★★★★☆☆☆☆
11. Rolling days ★★★★★★★☆☆☆
12. イン・ザ・ルーム ★★★★★★★★★☆
13. マスカレード ★★★★★★★★☆☆
14. MUSIC ★★★★☆☆☆☆☆☆
15. 伝えたいこと ★★★★★★★☆☆☆
16. Japonesque ★★★★★★★☆☆☆

[DISC-2]

01. 僕らがつないでいく ★★★★★★★☆☆☆
02. the Deep End ★★★★★★★★☆☆
03. Make a wish ★★★★★★★☆☆☆
04. ふるさと ★★★★★★★★★★

 

 

 約1年ぶりとなる14thアルバム。
 タイトルが表すように、「日本をさまざまな角度から見る」「日本=感謝」といったテーマが据えられているようです。

 

 桜吹雪を連想させるシリアスなストリングスアレンジが施された四つ打ちアップナンバー『Sakura』、東儀秀樹をフィーチャーし、笙(しょう)や篳篥(ひちりき)といった雅楽の管楽器を取り入れた温かセツナ系ミドルスロー『君への想い』、和の要素と浮遊系エレクトロとワルツとの掛け合わせが儚い夢心地な音空間を演出した『三日月』大野ソロによる、山河の夕映えをイメージさせる雄大なメロディアスアップ『暁』、鉄板のジャニーズポップスに和のエレメントをふんだんに盛り込んだ豪華絢爛なアップナンバー『Japonesque』など、収録ナンバーの至る所で和のテイストが取り込まれてます。

 

 前作『THE DIGITALIAN』と違って、取り込み方が中途半端だったり、逆にとってつけたように盛られてたりなんてことはなく、必要に応じて効果的にアレンジが施されてるのがいいし、取り込み方にも様々なバリエーションを有してるのもポイント。

 

 さらに、サウンドだけでなく歌詞でも和をしっかり意識してるのが大きな利点。『miyabi-night』における 大自然の美しさと日本人の在るべき生き方とを重ね合わせたような歌詞とかまさしくって感じだし、和楽器を駆使した楽曲とのリンク具合もバッチリ。さらには「たりらりら~」なんつーマヌケ感漂うフレーズが浮くことなくマッチングしてるというマジカルさ。これぞ嵐の荒業って感じで。

 布袋寅泰氏が提供した本作のリード曲『心の空』もまた然りで、本作のコンセプトを見事に全うし リード曲たる風格をも併せ持った佳曲でしょう。日本を、そして国民的アイドル嵐の姿を描写したような歌詞と どっしりした和風ロックサウンドとの取り合わせが素晴らしいですな。

 

 まあ中にはコンセプトと全く関係ない曲もありますけどね。ライブコンシャスの忙しないダンサブルアップ『Bolero!』とか、ファンキーなカッティングギターやクラブサウンドを想起させるハンドクラップ系の音が埋もれちまってて効果的に機能していない爽快ポップス『青空の下、キミのとなり』とか。まあそういうのもありますわな。[DISC-2]収録のバラード『僕らがつないでいく』、エッジーアップ『the Deep End』、キラキラポップス『Make a wish』なんて、ボーナスディスク収録というのもあってかコンセプト一切無視!いつもの嵐!って感じだし。

 

 密室系ファンキーナンバー『イン・ザ・ルーム』もコンセプトと関係ありません。セクシーソング、っていうかただのエロ曲です。最高、カッコいい。

 続く『マスカレード』は歌詞もサウンドも少年隊を意識してる感チラリな昭和のアイドル歌謡ナンバー。まあこれは古き良き日本ならではの音楽ではあるので、コンセプトに則ってると言ってもいいんじゃね?っていう。

 ファンに向けたと思わしき感謝のメッセージをストレートに歌った ウォーキングテンポのミドルポップス『伝えたいこと』は、「日本=感謝」というテーマに沿った
ナンバーですね。実にあざとい仕上がりですが、いいものはいいということで。

 

 各メンバーのソロ曲は…前述の大野ソロとサクラップソロ『Rolling days』はコンセプトに沿った作風ですが、MJソロ『Don’t you love me?』はお馴染みのファンキーアップ、アイバちゃんソロ『Mr. FUNK』はブラックフレーバーたっぷりのディスコティックアップ、二宮ソロ『MUSIC』は今回は自作ではなく外部提供で、久々となる “いい歳こきまろによるショタコンホイホイなキュート系ナンバー”と、他3人はそれぞれの得意分野に挑んでる感じ。すまん、ニノの曲だけどうも好きになれんが、アイバちゃんを筆頭に他4人の曲は良いです。アイバちゃん音源だけでも十分セクシーすぎるわ…。

 

 ボーナスディスクのラストに収録された『ふるさと』は2010年よりNHK紅白で毎年歌われていた合唱ソングで、約5年の歳月を経てようやく音源化されたそうな。コンセプトに合ってはいるから本作への収録に関しては納得だけど、よりによってボーナスディスクとかいうオマケポジションへ収まっちまうことになるとは…。でもまあ曲自体は温かみがある本当にいい曲だから、仕上がり自体には文句なし。

 

 コンセプトをある程度まとまりを有して しっかりと音像化できている、ってのが良いですな。『Sakura』『心の空』『君への想い』『Mr. FUNK』『イン・ザ・ルーム』『マスカレード』『ふるさと』とか好きな曲が沢山あるし、良いアルバムです。あと、今回のサクラップは全体的に渋い感じっす。

 

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