アルバム感想『「untitled」(通常盤)』/ 嵐

「untitled」(通常盤)
『「untitled」(通常盤)』/ 嵐
2017.10.18
★★★★★★★★☆☆

[DISC-1]

01. Green Light ★★★★★★★★☆☆
02. つなぐ ★★★★★★★★★☆
03. 「未完」 ★★★★★★★★★☆
04. Sugar ★★★★★★★★☆☆
05. Power of the Paradise ★★★★★★★☆☆☆
06. ありのままで ★★★★★★★☆☆☆
07. 風雲 ★★★★★★★☆☆☆
08. I’ll be there ★★★★★★★★☆☆
09. 抱擁 ★★★★★★★★★★
10. Pray ★★★★★★★☆☆☆
11. 光 ★★★★★★★☆☆☆
12. 彼方へ ★★★★★★★★☆☆
13. Song for you ★★★★★★★★☆☆

[DISC-2]

01. バズりNIGHT ★★★★★★★★★☆
02. 夜の影 ★★★★★★★★★☆
03. UB ★★★★★★★★☆☆
04. Come Back ★★★★★★★★★☆
05. カンパイ・ソング ★★★★★★★★★☆

 

 

 約1年ぶりとなる16thアルバム。
 今回も明確なコンセプトはなく、「未完成」とかいう ざっくりとした概念的なテーマが掲げられているようです。
 また、毎年10月のアルバムリリースがすっかりデフォになってきて久しいですが、今回はなんと7th『Time』以降ずっと続いていたソロ曲収録がなくなり、逆に今までありそうでなかったユニット曲が収録されてます。通常盤DISC-2のほうに。

 

 本作のリード曲であり、テーマの核となってるっぽい『「未完」』は、EDMとかファンクとかヒップホップとかシンフォニックとかジャンルを混ぜこぜにするわテンポも拍子もコロコロ変わるわと複雑な展開を繰り広げるナンバー。複数曲ある未完成なままのパーツを組み合わせたようなイメージで、綺麗に纏まってないというか整ってないというか、そういう完成型にまで至ってないサウンド…という意味合いもあっての『「未完」』というタイトリングがされたのかもしれないっすね、歌詞とはまた別に。一筋縄ではいかない展開ではあるものの、メロディはキャッチーでなおかつ一貫性があるので、決してヘンテコではないポップな仕上がりになってるのは流石。パーツとパーツの橋渡し役を担ってるサクラップのサクラップがこれまたクールでよいです。

 

 んでDISC-1のトリを飾る『Song for you』は なんと約11分半にも及ぶ組曲さながらのナンバー。なんでも嵐の歴史をテーマにした楽曲のようで、なるほど、「聞きなれないネーミング 突然乗り込んだクルーザー」とか、確かに歌詞とか嵐以外のなにものでもねーなって感じの内容。これでシースルーのくだりが入っていればより完璧でしたけど。

 複雑な展開、という意味では前述の『「未完」』と重なるトコがありますが、3分台とコンパクトに収まってたその曲に対し、こちらは尺も世界観もとにかくスケールがデカい。大仰なオーケストラサウンドで幕を開け、ビッグバンド風に盛り上げたりクラシカルにじっくり聴かせたりとミュージカル曲のようなドラマティックさ、ゴージャスさを身に纏った楽曲は圧巻の一言に尽きるであります。お前らは水樹奈々かと言いたくなるほどのこのやりすぎ感。ガチンコぶり。さすがジャニーズの稼ぎ頭である国民的アイドル、力の入れようが尋常じゃないっすね。これもまたオナニーに終止しないポップな仕上がりで素直に良い曲。

 

 で、個人的にいちばん好きな曲が『抱擁』。これはヤッベェぞ!!本作では異色にあたるラグジュアリーなファンクナンバーで、楽曲をリードする躍動的なベースのグルーヴ感と いい男気取りなボーカルワークスに思わず失禁してしまうこと不可避。ここ最近の嵐の中では断トツの名曲でしょうこりゃ。っていうか何なんだ「瞳を脱がす」って。

 

 その他、ライトタッチなEDMナンバー『Green Light』、三味線をはじめとする和の要素を盛り込んだ 重厚さとスケール感を兼備したダンサブルアップ『つなぐ』、BメロでEDMモードに切り替わる快活四つ打ちアップ『Sugar』、なんだか襟を正されるような壮大さを醸し出してるポップナンバー『Power of the Paradise』、程よく肩の力が抜けたほのぼのミドルポップス『ありのままで』、風雲たけし城とは無論なんの関係もない疾走感溢れるポップロック『風雲』、クラシカル要素、ビッグバンド要素、ラテン要素を含んだマイナーアップ『I’ll be there』ごくごく普遍的なバラードながら サビ前のブレイクが何気にひと捻り効いてる『Pray』、開放的で華があるブラスポップ『光』、タイトル通りのスケール感と眩い煌きを有した壮大ポップス『彼方へ』など、今回も佳曲揃い。てゆーか今回はなんかスケールでかめの曲がちょい多めに入ってますけど、国民的アイドルであることを意識した結果こうなったって感じなのかしらん?

 

 そして、通常盤DISC-2収録のユニット曲。アイバちゃん・大野・サクラップによるダサダサユーロナンバー『バズりNIGHT』、MJ・ニノ・大野による空間系ミドルR&B『夜の影』アイバちゃん・ニノによる 瑞々しく開放的なミドルポップ『UB』、MJ・サクラップによる ゴキゲンなヒップホップ『Come Back』、メンバー全員による 忘年会シーズンに打ってつけの ハイテンションな宴会ソング『カンパイ・ソング』と、国民的アイドルっぽさ無視の良質ポップナンバーが並んでいてシンプルに楽しい。初回盤のDVDみてないのにアレだけど、どれか1枚だけ手に取るなら通常盤を取るのがベストなんでは?

 

 前作に負けず劣らずの注力っぷりが作品の質にダイレクトに反映されてますね。国民的アイドルとしての矜持を見せつけた良作であります。

 

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