アルバム感想『私このままでいいのかな』/ BoA

私このままでいいのかな(DVD付)(スマプラ対応)(MV盤)
『私このままでいいのかな』/ BoA
2018.2.14
★★★★★★★★★★

01. Where am I now ★★★★★★★★★☆
02. ありがとうサヨナラ ★★★★★★★★★★
03. Crow ★★★★★★★★★☆
04. Jazzclub ★★★★★★★★☆☆
05. FLY (album version) ★★★★★★★☆☆☆
06. Right Here, Right Everywhere ★★★★★★★★☆☆
07. Manhattan Tango ★★★★★★★★☆☆
08. Make Me Complete ★★★★★★★★★☆
09. Lookbook ★★★★★★★★☆☆
10. Mannish Chocolat ★★★★★★★★★☆
11. Kiss My Lips ★★★★★★★★★☆
12. 私このままでいいのかな ★★★★★★★★★☆

 

 

 BoAちゃんの約3年半ぶりとなる9thオリジナルアルバム。そもそも日本でのCDリリース自体が2年2か月ぶりと くっそ久々です。

 

 CDシングル曲(『FLY』『Lookbook』『Kiss My Lips』)や配信シングル曲(『Make Me Complete』『Right Here, Right Everywhere』)からではどんな様相になるのか ぶっちゃけ全く想像がつかなかったのですが、クラブ寄りのダンスナンバーも押さえつつ総体的には歌とダンスで魅せるJ-POP、てな感じでまとまってる気がします。つっても、過去作で言う『OUTGROW』とか『MADE IN TWENTY(20)』みたく avexの中である程度フォーマットが決まった 凡庸で汎用性が高いコンビニエンスなポップミュージックなんかではなく、BoAちゃんのより成熟した歌唱と、30代に踏み込んだ今のBoAちゃんが歌ってこその言葉、この2点にフォーカスを充てた楽曲が多い。特に後者に関しては 間違いなく作り手側はこれまで以上に強く意識してます。

 


 瑞々しくも憂いを滲ませた開放的ミドルポップソング『Where am I now』、R&Bを下敷きとし グルーヴを強く意識して90sタッチの歌メロを軽やかに乗りこなした躍動的ポップス『ありがとうサヨナラ』ではハートブレイク女子を激励し、クールかつソリッドな疾走ダンスナンバー『Crow』では女性の強かさを見せつけ、哀愁と妖艶さが色濃く渦巻くスカ風ダンスナンバー『Jazzclub』ではブロークンハートの悲しみに暮れ、サビが思いの外どポップなタンゴ×エレポップナンバー『Manhattan Tango』では失いかけた自分自身を取り戻すべく情熱や存在価値をひたすらに求め、なんとなくイビサを連想させる情熱的なEDMナンバー『Mannish Chocolat』では何不自由ない暮らしの中で人肌恋しさに襲われる様を描写し、BoAちゃんの着飾らない歌唱がいつにもまして胸に響いて泣けてくるウルトラナイーブなバラード『私このままでいいのかな』では理屈では分かっていても素直になれず今のまま変われずにもがき続ける リアルな心模様を描写し…

 

 といった感じで、歌詞はいずれも30代女性の恋愛をベースに綴られたものがほとんどですが、根本としては自分自身を見つめ直しリスタートを切ろうともがいてる真っ只中みたいな感じなので、恋愛に限らず ある程度 人生経験を積んでるアラサーらへんの人に少なからず引っ掛かったり刺さったりするんじゃなかろうかと。実際私もBoAちゃんと年齢が近いので、聴くたんびに自分の心境と重ね合わせたりすることもあります。てゆーかアルバム曲の歌詞を見ると、BoAちゃんとチュウォンの破局がどうしてもよぎるんですけど、プライベートとアルバムのコンセプトがシンクロしてるのは単なる偶然ですか。

 


 アルバム用の新曲はどれもいいものばっかですが、私的には『ありがとうサヨナラ』が特に好きです。
 2時間サスペンスドラマのエンディング曲風情のバラード『Right Here, Right Everywhere』、貫禄ある歌唱で魅了する全英詞のバラード『Make Me Complete』、信頼と実績のバキバキダンスナンバー『Lookbook』、官能的なボーカルで聴き手を悩殺する魅惑のR&Bナンバー『Kiss My Lips』といった既存曲も漏れなく佳曲だし、リリース当初はいまいちピンとこなかった澄み切ったサウンドとボーカルに心が浄化されるミドルナンバー『FLY』も楽曲配置の妙が冴えたからか印象が好転。図らずも今作のテーマと歌詞の内容がリンクしてるのもいいっすね。

 

 もっとバキバキに踊るBoAちゃんとかエロいBoAちゃんとか見たいなという欲はありますけど、今回は 設けられたコンセプトをしっかり音像化していた上にそれがリアルに響いてきたので、私的には大満足。3年半待っていた甲斐があったなと思えた名盤であります。

 

 

 

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