アルバム感想『Cracker』 / BY-SEXUAL

Cracker

『Cracker』 / BY-SEXUAL
1991.10.9
★★★★★★★☆☆☆

01. HYSTERIC ★★★★★★★★☆☆
02. NO TEXT ★★★★★★★★★☆
03. ALICE ★★★★★★★★☆☆
04. DREAM IS DREAM ★★★★★★★★☆☆
05. B-CUP ★★★★★★★★☆☆
06. HOME ALONE ★★★★★★★★☆☆
07. MONEY & DIAMONDS ★★★★★★★☆☆☆
08. RICH BOY ★★★★★★★☆☆☆
09. GOD MOTHER ★★★★★★★★☆☆
10. PSYCHIC DANCE ★★★★★★★☆☆☆
11. NARCISSUS ★★★★★★☆☆☆☆
12. PARADISE ALLEY ★★★★☆☆☆☆☆☆

 

 

 ヴィジュアル系バンド・BY-SEXUAL(バイセクシャル)の3rdアルバム。
 バンドの存在はもちろん昔から知ってたし、楽曲も何曲か知ってるものはありますけど、CDを聴くのはこれが初。レコファンでたまたま見つけてなんとなく興味本位で買ってみました。

 

 身なり、ジャケ写、ブックレットなんかは如何にもV系って感じの雰囲気を醸し出してますけど、実際聴いてみたら、ホコ天バンドブームを想起させる青臭さに満ち溢れたビートロックって感じ。

 演奏は、「日本一下手なバンド」なんつー事前情報が刷り込まれてる状態で聴いたこともあり、「言うほどアレでもない」というか、「これくらい演奏できればまあ良いんじゃないのか」という感じなんですけど、歌はハッキリ言って下手です。が、若気の至りっぷりがモロに出ているのは楽曲の作風にマッチしているので、そう考えるとこれはこれでまあアリなんではと。ただしアップナンバーに限るけど。てゆーかボーカルは高音がちょい苦手そうっすね。聴いてるこっちまでちょっと苦しくなりかけることも稀に。

 

 そして歌詞がこれまた。Xが孤独のセレナーデにもう耐えきれなくなり、LUNA SEAが貴方が与えてくれた一生をバラバラに壊したがり、BUCK-TICKが人差し指を頭に突き立てぶっ飛んでいる、そんなさなかに彼らは「誰にも負けるなんて思っちゃいない 強がることだけがFeel So Good!」だの「恋愛のテキストにうつつをぬかしてばかりさ そんなあの娘の気持ちを撃ち落としたい!」だの、いつまで経っても男はガキのままだなと思うこと必至なフレーズが並んでいて、いやあもう何もかもが青いっすわ。

 

 初っ端からギターのカッティングが炸裂する『HYSTERIC』、ここまでくると青臭いというよりもはや可愛いとすら思えてくる、私的ハイライトであるチャーミングなビートロック『NO TEXT』、「Magical Paradise」が「町子!バンザイッ!」にしか聴こえない『ALICE』、腐女子を題材にした歌詞とカントリー風味を忍ばせたアレンジに全く相関関係がない『DREAM IS DREAM』、イントロの運動会みたいなシンセを除けばGLAYっぽいビートロックなゲイソン(ゲームソングじゃなくてゲイの歌)『B-CUP』、同タイトルの映画とは全く関係ない、『B・BLUE』と『CLOUDY HEART』を混ぜこぜにした感じの メロディアスなミドルロック『HOME ALONE』、若干ボンジョヴィ入ってる『MONEY & DIAMONDS』、ちょっとBAD FEELINGを意識してんじゃね?的なファンキーナンバー『RICH BOY』、演奏陣が本作中で最もシャカリキに動き回るパンキッシュナンバー『GOD MOTHER』と、ほとんどが一直線に疾走する短距離ロックでサクッと聴けます。シンプルに楽しい。あと、どの楽曲からも醸し出されてる91年あたり特有の空気感がいいっすね。これは個人的にプラス要素ですよ。

 

 終盤に収録された『PSYCHIC DANCE』『NARCISSUS』は なんとなくV系っぽい感じがするナンバーですが、これを聴く限りだとV-ROCKにあんまし向いてない感じがするな。なんかV系っぽいロックを演ろうとしてんだろうなあってのが うっすら感じ取れるみたいな、その程度のムードメイキングだし。

 あと、バラード『PARADISE ALLEY』聴く限りだとやっぱバラードも向いてないような気が。『HOME ALONE』くらいのメロウさ・エモさがギリギリセーフラインって感じがしますね。

 

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