『B’z The Best XXV 1988-1998』 『B’z The Best XXV 1999-2012』全曲レビュー Vol.1

B'z The Best XXV 1988-1998(初回限定盤)

『B’z The Best XXV 1988-1998』/ B’z
2013.6.12

[DISC1]

01. だからその手を離して
02. 君の中で踊りたい
03. LADY-GO-ROUND
04. BE THERE
05. 太陽のKomachi Angel
06. Easy Come, Easy Go!
07. 愛しい人よGood Night…
08. LADY NAVIGATION
09. ALONE
10. BLOWIN’
11. ZERO
12. 愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない
13. 裸足の女神
14. Don’t Leave Me

[DISC2]

01. MOTEL
02. ねがい
03. love me, I love you
04. LOVE PHANTOM
05. ミエナイチカラ ~INVISIBLE ONE~
06. MOVE
07. Real Thing Shakes
08. FIREBALL
09. Calling
10. Liar! Liar!
11. さまよえる蒼い弾丸
12. HOME
13. HEAT
14. 核心

 

B'z The Best XXV 1999-2012(初回限定盤)

『B’z The Best XXV 1999-2012』 / B’z
2013.6.12

[DISC1]

01. ギリギリchop
02. 今夜月の見える丘に
03. May
04. juice
05. RING
06. ultra soul
07. GOLD
08. 熱き鼓動の果て
09. IT’S SHOWTIME!!
10. 野性のENERGY
11. BANZAI
12. ARIGATO
13. 愛のバクダン
14. OCEAN

[DISC2]

01. 衝動
02. ゆるぎないものひとつ
03. SPLASH!
04. 永遠の翼
05. SUPER LOVE SONG
06. BURN -フメツノフェイス-
07. イチブトゼンブ
08. DIVE
09. MY LONELY TOWN
10. さよなら傷だらけの日々よ
11. Don’t Wanna Lie
12. GO FOR IT, BABY -キオクの山脈-
13. Q&A
14. ユートピア

 

 B’zの25th Anniversaryベストが出ました。買いました。リマスタリングにはさほど関心はないけど、一通りCDは全曲聴きました。あとMVも全てチェック済みです。

 ということで、今回はベスト盤に収録された全楽曲の感想を軽く書いていくことにしました。軽くとは言っても全部で56曲もあるので、記事を5,6回に分けてアップしていくことにします。今回は1stシングルから9thシングルまで。シングルによってはカップリングの感想も書いているので、ちょっと長めになるかもしれません。

 

◆ 『全シングルレビュー Vol.2(10th『BLOWIN’』~18th『LOVE PHANTOM』)

◆ 『全シングルレビュー Vol.3(19th『ミエナイチカラ ~INVISIBLE ONE~ / MOVE』~26th『ギリギリchop』)

◆ 『全シングルレビュー Vol.4(27th『今夜月の見える丘に』~33th『熱き鼓動の果て』)

◆ 『全シングルレビュー Vol.5(34th『IT’S SHOWTIME!!』~42nd『SPLASH!』)

◆ 『全シングルレビュー Vol.6(43rd『永遠の翼』~50th『GO FOR IT, BABY -キオクの山脈-』)

◆ 『全シングルレビュー Vol.7(『HEAT』『核心』『Q&A』『ユートピア』)

 

 

1st SINGLE

1st beat: だからその手を離して  ★★★★★★★☆☆☆
2nd beat: ハートも濡れるナンバー~Stay tonight~  ★★★★★★☆☆☆☆

 

 イントロから80’sムードをガンガン放っている ある意味衝撃的なデビュー曲。タイトルや歌詞は 否が応にも付き纏ってくるTM NETWORKフォロワーのイメージからいち早く脱却したいという意志の表れなのか、タック松本の一人立ち(?)をあまりよく思わず頑なに手を離そうとしない小室先生に向けて訴えかけているのか、「wanna be without you」と。

 稲葉先生の必死こきまろでお堅い感じがする歌唱や、全体的にどうも遠慮がちなタック松本のギター、拙い筆致でトレンドをなぞるに終止した超ウスペラーズなサウンドプロダクションと、違和感を覚えるというか 思わずズッコケてしまう要素が満載。まあ2ndアルバム『OFF THE LOCK』あたりまでは「僕のギターを前面に出しすぎるとキャッチーさがなくなって、すごく聴きづらいんじゃないかってコンプレックスがあった」とタックが後に語っていたし、アレンジを手掛けた明石昌夫氏もまだ若手で、B’zの1stアルバムがプロとして初めて取り組んだ作品らしいし、そもそも制作期間がえれぇ短かったみたいなんで、こうなってしまうのも無理はないのか。
 んでこちらの楽曲、ベスト盤収録にあたって他の楽曲同様リマスタリングが施されております。まあだからと言ってギターの音がギンギン効いてたり、サビのモッタリ感が解消されてるわけではないんですけどね。

 

 カップリングの『ハートも濡れるナンバー~Stay tonight~』はトレンディドラマの挿入歌 風情のミドルナンバー。恥ずかしさで言えばタイトル曲よりもこっちのほうが断然上でしょう。

 

 

2nd SINGLE

1st beat: 君の中で踊りたい  ★★★★★★☆☆☆☆
2nd beat: SAFETY LOVE  ★★★★★★★☆☆☆

 

 ストレートに言ってしまえば「ヤラせてくれ」と訴えているタイトルはなんとなくB’zっぽくはありますけど、歌詞全体としては いまいちキレが足りないなあって感じ。冒頭の詰め込み歌詞も稲葉節たる芸風を思わせるようなアレじゃないし。80’sテイストのポップなデジタルサウンドとかサビ内で転調するメロディとかはいいと思いますけどね。これはやっぱり『WICKED BEAT』で再演されたテイクのほうがいいな。歌詞にしてもサウンドにしても。

 

 カップリングの『SAFETY LOVE』もタイトル曲同様、同時リリースされたアルバムに収録されてるナンバー。ダメ男歌詞や効果的なコーラスアレンジから、B’zらしさというのがこの時点で早くも芽を出しているのが窺えます。

 

 

3rd SINGLE

1st beat: LADY-GO-ROUND  ★★★★★★★☆☆☆
2nd beat: Love & Chain  ★★★★★★★★☆☆

 

 3rdアルバム『BREAK THROUGH』と同時に発売されたシングルなんですけど、正直これをアルバムの代表としてカットする必要があったのかどうかっていう。悪くはないけど、私的にはそんな大した曲ではないと思うんですけどねえ。そうは言っても、サビ後半の儚げな和風メロは結構気に入ってます。いいですよねえ、あの はらりはらりとした感じ。いわゆる「いなばふる」なフレーズを宛がったのが効いたんでしょうかね。

 

 カップリングの『Love & Chain』は、時代錯誤感を漂わせつつもスッキリとしたシンセが気持ちよく響くデジポップ。後に『MARS』でハードロックに改変されたテイクがめっちゃカッコよく仕上がってるんですけど、こちらの原型テイクも捨てがたい。

 

 

4th SINGLE

1st beat: BE THERE  ★★★★★★★★★★
2nd beat: 星降る夜に騒ごう  ★★★★★★☆☆☆☆

 

 この曲はまずイントロですよね。左右に振り分けたサンプリング音+「ビビビ!ビーゼッ!」っていうあの音がとにかくインパクト絶大。都会のどこか冷めたような雰囲気を醸成した 硬ってーデジタルビート駆使のトラックやメロウな歌メロも凄くいいし、何より個人的にはサビ手前のキメがものっそくツボです。初聴から既に15年経過してますけど、そこは今でも変わってません。シングル曲の中では最も時代を感じるナンバーですけど、この曲はこういうセピア掛かったデジタルビートがあってこそ胸を打ちツボを突くってもんでしょうと。初期の名曲。音が古臭いからってリメイクする必要は皆無。この音こそがマストなんだから。

 

 カップリングの『星降る夜に騒ごう』は、タイトル曲と同じ質感のサウンドで以って展開されるシャッフルビートのパーティーソング。『BE THERE』は今聴いてもこのデジタルサウンドがカッコよく聴こえますけど、この曲は同質の打ち込みでも響きがものっそく時代錯誤感に満ちているし、そもそもノリ的に違和感ありありだし、歌メロもまたCoCoとかribbonなどを思わせるアイドルポップな感じがして、微笑ましくもあり失笑モンでもあり、みたいな。良く言えばノスタルジック、悪く言えばアナクロ感バリバリ。これは絶対生演奏テイクで演るべきでしょう。

 

 

5th SINGLE

1st beat: 太陽のKomachi Angel  ★★★★★★★★★☆
2nd beat: Good-bye Holy Days  ★★★★★★☆☆☆☆

 

 デジタリーなダンス路線なんですけど、こちらはラテンのフレーバーを塗した開放的かつ陽気な楽曲。当時デビューしてまだ2年足らずだったにもかかわらず、これ以前の楽曲と比べると明らかに垢抜けてきた感が。そして歌詞のほうもいよいよ本格的に稲葉節が開花したって感じがしますな。「小町エンジェル」という異端なフレーズも然ることながら、その直後の「やや乱れてyo say yeah!yeah!」ってのもなかなか凄い。やや乱れて。「やや」。や、別に間違っちゃいませんけど、文字にしてみるとやっぱりちょっと驚かずにはいられないというか。

 

 カップリングの『Good-bye Holy Days』は、夏の終わりを連想させるミディアムスロー曲なんですけど、↑のカップリング以上に何故こんなバリバリの打ち込みでコーティングしちゃうかなあと嘆かずにはいられん。いや、打ち込みでやるにしてもその音色のチョイスはムードにそぐわなくて明らかにおかしいやんと。ブレイク街道に乗っかっているさなかですが、色々とやっちまってます。

 

 

6th SINGLE

1st beat: Easy Come, Easy Go!  ★★★★★★★★★★
2nd beat: GO!NUDE!GO!  ★★★★★★★☆☆☆

 

 デジタリーな要素を極力セーブした、アコギ下地のミドルナンバー。ノスタルジックなメロディと「夢にまでフラれそうで思わずゾッとする そんな日をどうか耐え抜いて明日にバラを咲かせよう」「過ぎた時間は全てDESTINY 今の君を産んでくれた」といった激励フレーズが胸に沁みる名曲で、初聴の時からお気に入りでしたけど、最近かなりどっぷり嵌ってます。

 

 カップリングの『GO!NUDE!GO!』はアナクロ感バリバリのデジタルサウンドとオケヒを乱発したダサカッコつけナンバー。『Easy Come, Easy Go!』の感動がイントロで早くも崩壊。なんなんだこのくそ恥ずかしいアレンジは!?音の質感としてはモロ『RISKY』系なんですけど、アルバム収録候補から外れたのも納得してしまえる一曲。これは流石にリメイクしたほうがいいかもしれないっすね。

 

 

7th SINGLE

1st beat: 愛しい人よGood Night…  ★★★★★★☆☆☆☆
2nd beat: GUITAR KIDS RHAPSODY(CAMDEN ROCK STYLE) ★★★★★★★☆☆☆

 

 あんまり聴いてないっすねこの曲は。オリアル『RISKY』とかベスト盤を通しで流す時だけ聴くって感じで、わざわざこの曲を掻い摘んで聴いたことって一度もないような気が。なんて言いつつ、いざこの曲を聴いてみれば、稲葉先生の懐が深い歌唱にたちまちグッともってかれてしまうんですけど。シングルとしては初のバラードですけど、これまでのシングル曲よりもギターが前面に出ています。

 

 カップリングは『GUITAR KIDS RHAPSODY(CAMDEN ROCK STYLE)』、こっちはもっと聴かねーな。『OFF THE LOCK』収録テイクより幾分骨太になっているんで、好みとしてはこっちのテイクのほうに軍配が上がるんですけどね。

 

 

8th SINGLE

1st beat: LADY NAVIGATION  ★★★★★★★★☆☆
2nd beat: Pleasure ’91~人生の快楽~  ★★★★★★★★★★

 

 デジタルとロックとの融合をようやくカタチに出来た『RISKY』を経て 今一度ダンス・デジタル側に傾倒したサウンドに挑んでいるわけですが、デビュー間もない頃の作品との違いとして、その当時のような垢抜けなさや80’s感バリバリのムードが解消されてること、ギターサウンドの主張が強くなったことが挙げられます。まあ今のB’zと比べたらそりゃあまだまだギターは大人しめですけどね。

 あと、サビの歌詞が凄いっすよね。ストーカー気質を思わせるフレーズも然ることながら、サビ締めの「N-A-V-I-G-A-T-I-O-N」っていうアレが特に。これはやっぱりコニーフランシスの「V・A・C・A・T・I・O・N~♪」から拝借したものなんでしょうか。なるほど、ここに来て遂に稲葉先生もパクリジナルの技術を開花させてしまったというわけですかい。しかも元ネタが生前(1962年)の楽曲って(稲葉先生は1964年生まれ)。音的には『MARS』収録のハードロックテイクのほうが若干好感度高めなんですけど、やっぱりこの曲は稲葉節満開な日本語詞あってこそのものだと思うんで、結局のトコこのナビっとしたシングルテイクのほうがお気にということに。

 

 

 ほとんどの人が思ってることでしょうけど、私的にこのシングルはタイトル曲よりもカップリングの『Pleasure ’91~人生の快楽~』がメインディッシュって感じなんですよね。つっても、わたしは銀ベストに収録されてる『Pleasure ’98』のほうを先に聴いてしまったので、最初このテイクを聴いた時は稲葉先生の若々しく癖がない声に驚いたもんですけど。サウンドは『Pleasure ’98』と違って時代を感じる音ではありますけど、楽曲自体は活力に満ち溢れてるし、稲葉先生曰く「リアルタイムでの自分らの世代(25歳あたりの男性)のことをノンフィクションで歌った」という歌詞も痛いほど胸に響くし、文句なしの名曲っしょこれは。

 

9th SINGLE

1st beat: ALONE  ★★★★★★★★★★
2nd beat: GO-GO-GIRLS  ★★★★★★★☆☆☆

 

 B’zはホント鬱陶しいくらいに名曲が多すぎるユニットですけど、バラードにおける屈指の名曲といったら私的にはコレになるかな。サビ手前の「勝手な僕は君を思い出す」の件で早くも瞳がうるうる溢れて止まらない状態になってしまいますが、ラスサビにおけるストリングスアレンジと「捕~虜~ドリーム、イネーバEND~♪ネギ大豆、い~んですか~い?」のコーラスが泣きをさらに煽ってきやがります。あと、如何にもトレンディドラマ全盛期って感じのサウンドプロダクションがかなり嵌ってますね。これがなかったら感動の度合いもかなり変わっていたんじゃないかなと思います。

 

 

 カップリングの『GO-GO-GIRLS』はB.B.クイーンズの女性ボーカル・坪倉唯子氏に提供した楽曲のセルフカバーテイク。原曲はトレンディでユーモアたっぷりな楽曲、という印象で結構すんなり聴けちゃうんですけど、いつまでやっとんねんと言いたくなるバリバリなデジタルサウンドの上で、「アタシ綺麗になるの ドキンドキン オトコ振り返らせりゃ Feel So Good オンナだもん」なんつー歌詞を稲葉先生が歌ったら、もはやユーモアたっぷりというワードでは括りきれんレベルの怪曲にならざるを得ない。

 

Next→ 全シングルレビュー Vol.2(10th『BLOWIN’』~18th『LOVE PHANTOM』)

 

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