アルバム感想『GREEN』/ B’z

『GREEN』/ B’z
2002.7.3
★★★★★★★★☆☆

01. STAY GREEN~未熟な旅は終わらない~ ★★★★★★★★☆☆
02. 熱き鼓動の果てに ★★★★★★★★☆☆
03. Warp ★★★★★★★★☆☆
04. SIGNAL ★★★★★★★☆☆☆
05. SURFIN’ 3000GTR ★★★★★★★★☆☆
06. Blue Sunshine ★★★★★★★★★☆
07. ultra soul(Alternative Guitar Solo ver.) ★★★★★★★★★☆
08. 美しき世界 ★★★★★★★☆☆☆
09. Everlasting ★★★★★★★★★☆
10. FOREVER MINE ★★★★★★★☆☆☆
11. The Spiral ★★★★★★★★★☆
12. GO★FIGHT★WIN ★★★★★★★★★★

 

 

 約1年7ヵ月ぶりとなる12thアルバム。

 前2作好き放題やり散らかしたからか、今回はポップな作風にシフトし、ココ最近のB’zに比べると自我の放出は割りと控えめでカッチリと楽曲制作されてることが窺えます。

 

 ジャケ写のイメージに違わぬ爽快なナンバーが多々あることに加え、意図的に打ち込みを多用したり、前2作でのソリッドなサウンド意識とは違い、敢えて丸みを帯びた音触りとなるサウンドプロダクションが施されていたり 音圧がセーブされていたりすることが今回のポップさに繋がっているっぽい。

 

 青春まさかり感を打ち出したミドルポップ『Warp』、気持ちのいい青空を思わせる開放感、爽快感、穏やかさが備わったアーシーなミドルナンバー『Blue Sunshine』はアルバム全体の雰囲気を決定づけている良質ポップスで、楽曲の根幹部分は1991~1993年あたりのポップナンバーに近い感触が。かと言って それの2002年バージョンと軽々しく謳うのはなんかちょっと乱暴な気も。

 

 ディストーションギターを鳴らしながらもポップに着地した爽快ポジティブロック『STAY GREEN~未熟な旅は終わらない~』、アーシーで熱気に満ちた軽快なポップロック『熱き鼓動の果てに』、グループサウンズ風のテケテケギターを大胆に披露した打ち込みサーフロック『SURFIN’ 3000GTR』、サビ以外で思いっきりマリリン・マンソンの『The Fight Song』を拝借したパクリジナルな熱血アップナンバー『GO★FIGHT★WIN』といったアップテンポのロックナンバーは、前2作のモードであれば確実に音圧の高いハードロック仕様になっていた楽曲ですが、アルバム全体のテーマやイメージに合わせて綺麗にまとまっておりば。前者2曲はちょっと物足りなく聴こえちゃいますけどね。この2曲はもっとソリッドに仕上げたほうがもっとカッコよくなったし聴感もより爽快で痛快だったような気が。

 

 

 シングル『May』で着手していた打ち込みアレンジをナチュラルに洗練させて 少女漫画ちっくな胸キュンミドルポップに宛がった『SIGNAL』、下世話な打ち込みをこれ見よがしにした中途半端にダンサブルなアップ『FOREVER MINE』といった打ち込みポップは、J-POP的にはオーソドックスな作風ながらB’zに限って言えば本作でしか存分に堪能できないタイプの楽曲。カップリングでは時々この手の楽曲をやることはあるけど、アルバムとなると稀に1曲入ってるくらいのもんだし、これに関してはアルバム『IN THE LIFE』とはまた別モノのポップ感。初期のアルバムもポップっちゃポップだけど、あれは歌詞もサウンドも何から何までバブリーすぎるのでもはや異次元。比較対象外。

 

 『ultra soul』も言ってみりゃ打ち込みポップだけど、これは天下のB’z節が遺憾なく発揮されているがゆえに 前述の2曲とはわけが違う。アルバム用に間奏のギターソロを別テイクに差し替えたのはちょっと余計なお仕事。

 

 

 終止 水面がゆらゆら揺れるような音世界を貫いたミドルバラード『美しき世界』、フュージョンライクなサウンドとハードロックを掛け合わせたような楽曲や負の感情を呟くような陰気な歌唱がなんとも仄暗い『The Spiral』は、本作では異色の存在である上に、後者に関してはそもそも今までのB’zにはなかったタイプのナンバー。さらに言うと曲だけでなく歌詞も良い。

 

 王道バラード『Everlasting』はイントロがまじ鼻血モノのドラマティックなナンバーでかなり好きな曲なんですが、アルバムの中では異色というより単に浮いてるだけって感じ。他の楽曲と同様のサウンドプロダクションが施されてはいるんですけどね。ていうか、これも音圧高めにしたほうが絶対良かったと思う。

 

 全編通して音圧がセーブされているので そこにちょっと物足りなさを感じたけど、徹底してポップを貫いた楽曲群は終始BGM感覚で気持ちよく聴けるので これはこれで好きなアルバム。

 

 

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