アルバム感想『B’z』/ B’z

B’z
『B’z』/ B’z
1988.9.21
★★★★★☆☆☆☆☆

1. だからその手を離して ★★★★★★★☆☆☆
2. Half Tone Lady ★★★★★☆☆☆☆☆
3. ハートも濡れるナンバー~Stay tonight~ ★★★★★★☆☆☆☆
4. ゆうべのCrying~This is my truth~ ★★★★★☆☆☆☆☆
5. Nothing To Change ★★★★★☆☆☆☆☆
6. 孤独にDance in vain ★★★★★☆☆☆☆☆
7. It’s not a dream ★★★★★★☆☆☆☆
8. 君を今抱きたい ★★★★★★★★☆☆
9. Fake Lips ★★★★★★★☆☆☆

 

 

 

 「B’z」の文字をデデンと掲げ、下世話にも発音記号まで宛がい、さらにはアイドルぶりたいのかアーティストを気取りたいのかハッキリしねぇ二人のショットをセンターに配したジャケットに苦笑いせずにはいられない、B’zの1stアルバム。

 

 ココ最近どころか20年前のB’zからも想像しがたい、ギターとボーカル以外全て打ち込みで固められた 80年代バリバリのデジタルポップスを全面に渡って展開しておりば。

 「最先端から加速する。(空想の未来なら、いらない。)」などという中二病の先駆けともいえる自信たっぷりなキャッチフレーズを掲げていますが、実際は拙い筆致でトレンドをなぞるだけに終止していて、加速というかイグニッションする気配なんかちっともありゃしません。稲葉先生の歌唱は必死こきまろでお堅い感じがするし、タック松本のギターも 間奏などでピロピロとアピる箇所がいくつかあるものの 全体的にはどうも遠慮がちでさほど目立ってはいないし、サウンドプロダウションなんてフォローしようがないくらいにペラペラペラオですからね。

 

 どこぞの商業バンドのような風格が漂うサビメロがカッコいい…と思ったら、Dan Reed Networkの『Tamin’ The Wild Nights』から拝借しものだったという『Nothing To Change』なんて曲からも分かるように、この時点で既にタック松本のパクリジナルの技術は芽を出していたっぽいけど、開花と呼ぶにはまだまだ時期尚早って感じで。

 

 『だからその手を離して』は本作と同時リリースされたデビュー曲。タイトルや歌詞は 否が応にも付き纏ってくるTM NETWORKフォロワーのイメージからいち早く脱却したいという意志の表れなのかどうかよく分からんけど、楽曲のほうは紛れもなくTM NETWORKフォロワーというか劣化コピーというか そんな感じで、前奏のギターを除けば 世間一般に認知されてると思わしきB’zとはもはや全くの別モン。
 サビがやたらモッタリして聴こえますけど、アレってサビでモッタリしたリズムに転じてるわけじゃなくて メロディの宛がい方の妙でああいう感じに聴こえちゃってるんですよね。うーん実に勿体無い。でも、本作中から一つシングルで切るとしたら、やっぱりこの曲がいちばん適正高いかなあとも。

 

 トレンディドラマの挿入歌 風情のミドルナンバー『ハートも濡れるナンバー~Stay tonight~』、ザ・80’sなサウンドプロダクションがマッチしたアーバンライクなナンバー『君を今抱きたい』、冒頭でいきなり鳴り響くタックのトチ狂ったギターサウンドと「鵜うぅぅ~~~~う~う~イェエェーーーイェイーーー!!!」なる稲葉先生の悶絶シャウトに吹き出すこと不可避な 本作きっての怪曲『Fake Lips』と、これいいなあとか面白いとか思ったのはそんくらいすかね。

 

 「どう考えても暗中模索状態です、本当にご苦労様でした」って感じの一枚ですね。歌やサウンドがまだまだ不完全というのを抜きにしても 楽曲そのものがイマイチ、なんてのも正直いくつかあったし。まあB’z結成が88年5月でCDデビューが同年9月ですからね。そんな短い期間で しかもろくに基盤が固まっていない状態での製作じゃあそれも仕方ないよな。”IT’S TOO FAST. 売れるわけない”ってな感じで。

 

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