アルバム感想『MARS』/ B’z

Mars
『MARS』/ B’z
1991.5.29
★★★★★★★★★★

1. 孤独のRunaway ★★★★★★★★★★
2. Mars ★★★★★★★★☆☆
3. Loving All Night ~Octopus Style~ ★★★★★★★★★☆
4. Love&Chain ~Godzilla Style~ ★★★★★★★★★☆
5. LADY NAVIGATION ~Cookie & Car Stereo Style~ ★★★★★★★★☆☆

 

 

 「踊れるハードロック」をコンセプトに据えたミニアルバム。
 わたしの手元にある資料によると、『MARS』というタイトルは、1990年夏に撮影の仕事で訪れたニューヨークのクラブの名前から拝借したものっぽいです。そのクラブでかかってた 踊れるハードロック的な音楽にインスパイアされて、二人があの時に受けたあの感じをB’zなりに具現化してみた、って感じの実験作でもあり、ルーツであるハードロック要素を前面に出すいい切っ掛けになったというか デジタル・ダンスからハードロックへとシフトする契機となった作品でもありますね。

 

 本作のリード曲的な位置にあたる『孤独のRunaway』は、(当時の)新曲っちゃ新曲ですけど、厳密には安宅美春(KIX-S)のインストシングル曲に歌詞をつけてセルフカバーしたナンバー。しおしおのマインドにイグニッションする稲葉先生の歌唱、そして シンセブラスをリフとして用いつつ、タック松本のギターと 原曲のバリバリなデジタルリズムから差し替えた生演奏ドラムが弾けたサウンドに思わず胸熱すること必至。予てから培ってきたB’zらしさをさらに研ぎ澄ませた、「B’z The Best XXV スルーふざけんな」的 超絶名曲なのであります。

 

 『Mars』は、タック松本の幻想的なアルペジオに稲葉先生の語りを乗せた 半ばインストな楽曲。『It’s Raining…』の続編とでも考えればいいんかこれは。『It’s Raining…』と違い、歌メロがなければ 稲葉先生の語りに照れも一切なし。

「●しらないうちにぼくたちはずいぶんととおくまできてしまいましたきみはあいかわらずなみだとえがおというとてもかんたんでしぜんなしかもさいきんではみんながわすれかけているようなそんなふたつのぶきでぼくのきどうしゅうせいをしてくれますこれからあとどのくらいかかるかわからないけれどいつかはうちにかえりたいなとかんがえながらもいろんなことをおもいだしています●」(表記まま)

なんつー間の抜けたポエムを宛がって歌詞カードに刻み付けてしまうという、全盛期B’zによるこの堂に入ったギャグよ!素晴らしいっすな!歌モノじゃないけど、タック松本の半ば自己陶酔気味なギターと 稲葉節炸裂な歌詞の両方が備わってるこの曲も前曲に続きB’zらしさ全開のナンバーと言ってもいいと思います。

 

 ギターサウンド以外デジタリーな音で固められていた『Loving All Night』『Love&Chain』『LADY NAVIGATION』は全て生演奏スタイルのハードロックへと変貌を遂げています。前者2曲はサウンド然り英詞然り あまりの嵌りの良さに変貌というより本来の姿を取り戻したような印象を受けるほどイカした仕上がり。臨場感と迫力を演出したサウンドプロダクションもハードロックリメイクに大きく貢献してます。

 

 『LADY NAVIGATION』は原曲におけるダンス・デジタルとロックの配合比率をひっくり返したような感じのテイクですね。原曲の時点で既に(曲中で割合的に希少なロック要素を司っていた)ギターサウンドが目立ってましたけど、それがより前面に出て思い切り荒ぶるようになったこともあって、随分とハードな仕上がりに。音は凄くカッコいいけど、英語に置換した歌詞の嵌り様がちょっとアレなのが惜しいっすね。致命的とまでは言わないけど。

 私的には、アルバム単位で言うと これがB’z初の超傑作アルバムですね。KUSOKAKKEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!!!!

 

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