アルバム感想『RUN』/ B’z

RUN
『RUN』/ B’z
1992.10.28
★★★★★★★★★★

01. THE GAMBLER ★★★★★★★★☆☆
02. ZERO ★★★★★★★★★★
03. 紅い陽炎 ★★★★★★★★☆☆
04. RUN ★★★★★★★★★★
05. Out of Control ★★★★★★★★★★
06. NATIVE DANCE ★★★★★★★★★☆
07. MR.ROLLING THUNDER ★★★★★★★★★☆
08. さよならなんかは言わせない ★★★★★★★☆☆☆
09. 月光 ★★★★★★★★★★
10. Baby, you’re my home ★★★★★★★★☆☆

 

 

 

 当時の歴代最高イニシャル&史上4作目の1Weekミリオンを叩き出した これまた特大ヒット作。B’zのいち個性である「inspired by OVERSEAS HR/HM」を忍ばせたり、「Z’b」名義でOVERSEAS HR/HMバンドの楽曲をカバーするだけでは流石に飽き足らなくなったみたいで、このあたりからHR/HMテイストが強化されるようになりました。全体的にアーシーな感触があるのも特徴のひとつですかね。

 

 まあだからといって急激に豹変したという感じはないんですけどね。後追いで聴いたからこういう感想になっちゃうのかもしんないけど。いや、相変わらず歌メロはポップだしメロディアスだし、「inspired by OVERSEAS HR/HM」要素は『MARS』の時点で割かし多めに投入されてたし、数曲で採用されてるヒット音とかブラスとか、前作ほどじゃないすけど やっぱりビーイングっぽさがちらほさ見受けられるし。

 

 曲ひとつひとつを掻い摘んでみても、「侍れ侍れ 美しいものよ」「自業自得の街道を 300km/h 走り抜けるぜ」 「いかさま歯医者にゃ口を開くな」と、どぎゅーんずぎゅーん胸打つ稲葉節は今回もごきげんだぜ!と主張しているアメリカンロック『THE GAMBLER』や、邦楽界のノムさんとは俺のことだ!的ボヤキまくり暴走ハードロック『Out of Control』、『ALONE』に引けを取らない幻想的な名バラード『月光』、そしてサビメロでエアロスミスの『LOVE IN AN ELEVATOR』をパクって 性懲りもなくパクリジナルの技術をひけらかしたアメリカンロック『MR.ROLLING THUNDER』と、この通りB’zらしさはしっかり堅持されてますからね。

 

 『ZERO』『RUN』は、本作の中核を担うと同時に25年にも及ぶB’z史における重要なターニングポイントにもなった楽曲。

 前者はキャッチーなメロディやブラスサウンド、たまに入るヒット音でポップ感を維持しつつ、バンドメンバーの骨太なアンサンブルでハードロックに傾倒したナンバー。今聴くとやっぱお馴染みのB’zって感じだけど、前年に『LADY NAVIGATION』をリリースしていたことを考えると確かにかなり大胆な振り切り様。

 後者はポップさ堅持のアメリカンロックサウンドに「人生謳歌、友情讃歌、マニフェスト」を詰め込んだ歌詞を乗っけたサヴァイブ精神溢れるナンバーで、この手の曲も今となってはB’zらしさの一つとしてすっかり定着してますけど、この曲がはじめの一歩だったんですよね。どちらも多少 時代を感じる面はあるものの、今聴いても文句なしにカッコいい曲です。

 

 青春まさかりソング『さよならなんかは言わせない』、アコギ、ブルースハープ、ハンドクラップによるアンプラグドな『Baby, you’re my home』も期待を裏切らない佳曲だし、初期のようなダンサブルなサウンドを9割方 生音で固めた『NATIVE DANCE』、とうとう演歌にまで片足を突っ込んでしまった「HR/HM×演歌」な不倫バラード『紅い陽炎』といった意欲的なナンバーもいい感じ。

 

 前作『IN THE LIFE』に負けじと こちらも素晴らしいアルバム。再録はしなくていいからリマスタリング盤を出してくれ。

 

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