アルバム感想『EX MACHINA』/ Crossfaith


『EX MACHINA』/ Crossfaith
2018.8.1
★★★★★★★☆☆☆

01. Deus Ex Machina
02. Catastrophe ★★★★★★★★★☆
03. The Perfect Nightmare ★★★★★★★★☆☆
04. Destroy (feat. Ho99o9) ★★★★★★★★☆☆
05. Freedom (ft. Rou Reynolds from ENTER SHIKARI) ★★★★★★★★★☆
06. Make A Move ★★★★★☆☆☆☆☆
07. Lost In You ★★★★★★★☆☆☆
08. Wipeout (Album Mix) ★★★★★★☆☆☆☆
09. Milestone ★★★★★☆☆☆☆☆
10. Eden In The Rain ★★★★★★★☆☆☆
11. Twin Shadows
12. Daybreak ★★★★★★★★★☆
13. Faint (feat. Masato from coldrain) ★★★★★★☆☆☆☆

 

 

 

 国産メタルコアバンド・Crossfaithの約3年ぶりとなるアルバム。

 

 まず、中二感が充満したイントロダクション『Deus Ex Machina』にいきなり惹き付けられました。単なる添え物に過ぎなかった過去作のイントロダクションとは訳が違う!チャラいエレクトロサウンドで期待感を大いに煽りつつ、次曲へとバトンタッチ。

 

 そして、実質的なオープニング『Catastrophe』はその期待に応えるには十分なラウドロックナンバー。初っ端からシャウトで畳み掛け、サビでは中二心を刺激する熱血ボーカルをかましてくるのもいいし、2サビ後、ブレイクダウンへ持っていく前に一度EDMパートを挟んできたのもなかなか上手いなと思った。過去の楽曲に比べると やや取っつきやすくなってはいますが、これはカッコいい。

 

 

 続く『The Perfect Nightmare』はクリーンパート皆無のメタルコアナンバー。シャウトだけじゃなくグロウルも度々飛び出してきて かなり強力、そして凶悪。私全然メタラーでも何でもないし、この手の楽曲ばっかになっちゃうとどうしても飽きがくるのだけど、単体で聴くとめっちゃカッコいいのよ。これも良いっす。

 

 

 ライブでオーディエンスとオイ!オイ!する系のヘヴィチューン『Destroy (feat. Ho99o9)』は1サビ後に入るHo99o9の性急で暑苦しいラップが効果的に作用してるし、このバンドにしてはだいぶ歌モノかつポップに寄せてきたなという感じがする『Freedom (ft. Rou Reynolds from ENTER SHIKARI)』も、トラップの導入と以前よりも明らかに巧みになったEDMの取り込みと、トラップパートで一度クールダウンさせたトコから一気に爆発まで持っていくRou Reynoldsのラップが楽曲全体に活気をもたらしてるし、メタルコア感やラウドロック感は以前より薄れてはいるものの アルバム前半はかなり好印象なんですよ。

 

 

 問題はここからよ。『Make A Move』はシャウトの代わりにラップに着手したごく普通のミクスチャーロック、『Lost In You』はかつてないまでに歌モノへ傾倒した叙情的スタジアムロック、『Wipeout』は平歌でシャウトを、サビでクリーンボーカルを聴かせる疾走ミクスチャーロック、『Milestone』もシャウトこそありはするものの 叙情性とポップさのほうが目立つシンガロング促進のスタジアムロックと、過去作どころか本作の前半と比べても明らかに軟化しちゃってます。だいぶ売れ線に偏ってますよ。

 

 クリーンボーカル自体はいいのよ。歌声はシンプルにカッコいいし、スクリームばっかになると一本調子でかったるくなっちゃうんで。でも楽曲がソフトなものばっかになっちゃいかんでしょと。『Lost In You』は弁明の余地がないレベルでセルアウトしちまってはいるけど、曲そのものは割かし良いんですよね。大食い大会での口直し的な感じでアルバムにポツンと入ってるならアリだけど、アルバム中盤はヌルめの曲がメインディッシュの状態で、ああやっぱりダルい。

 

 天下の浅倉節を想わせるスペーシーなシンセとMeteora期のLinkin Parkを混ぜてソフトにしたみたいな『Eden In The Rain』も売れ線寄りではあるけど まあアリ。『Twin Shadows』は短めのインスト。ごめん、存在意義がいまいち分からん。『Daybreak』は待望のメタルコアナンバーで、攻撃性も然ることながら深遠さを醸し出した終盤のクリーンパートがそれはそれはもう秀逸。

 

 coldrainのMasatoをゲストに迎えた『Faint』はLinkin Parkのカバー。これは凄いですよ、ビックリするくらいに完コピしちゃってて。あまりの完コピぶりにこの曲の演者がCrossfaithであることを忘れちゃうくらいに。ボーカルも 流石にやりすぎってくらいに本家に寄せてきてますけど、寄せれば寄せるほど力量と風格の差が顕著になるし、そもそもカバーじゃなくコピーしたものを音源で聴かされてもしょうがないというか。

 

 ラウドロックとかメタルコアとか、彼らの括られたジャンルを意識せずに聴ける人ならまあアリなんじゃないかと。Crossfaith初聴きで、普段この手のラウド系を聴いてない人とかならこれでも十分カッコいいと思うだろうし、もしかするとこれくらいのハードさでもついていけないかも。個人的には良作ともつまらんとも言い難い微妙な感じ。

 

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