【初心者向け】DA PUMPの音楽を楽しむためにまずはコレを読んでおき!【後編】

 

 現在も最新シングル『U.S.A.』が大ヒット中のDA PUMP。前回の記事(⇒こちら)ではDA PUMPの全盛期をクローズアップしましたが、今回はセルフプロデュース期、メンバー編成の目まぐるしい変化を経て現在に至るまでの約15年をピックアップしてみたいと思います。にしても15年って!十二支を一周してもうてるがな!

 

 

 

★セルフプロデュース期 (2003~2005年)

 

 

 2003年より、これまでDA PUMPのプロデュースを務めてきた富樫明生氏の手を離れ、セルフプロデュースに転向しました。ダンスの振り付けに関しては以前より彼ら自身で考えられていたものですが、この時期は作詞作曲、楽曲によってはアレンジまで手掛けているものもあります。琉球音楽やヒップホップ、ラテン、フュージョンなど、特定のジャンルに囚われることなく、また多種の楽器や打ち込みをふんだんに駆使してダンスミュージックに取り組んでいるんですよね。凄いっすよこれは。ファン専用の作品として閉じ込めてしまうのはあまりにも勿体ない名曲佳曲をバンバン生み出しちゃってますからね。詳しくはこちらの記事(アルバム感想『疾風乱舞 -EPISODEⅡ-』)を
ご覧頂きたいんですけども。この時期の特に着目すべきナンバーは『GET ON THE DANCE FLOOR』『Like This』。特に後者はサウンド・パフォーマンスともにストイシズムに溢れたナンバーで、DA PUMP史上最強レベルでダンスがカッコよすぎる…!

 

 

 

 

★DA PUMP後期のシングルレビュー (2006~2018年)

 

 

 そんな中、2006年にSHINOBUが脱退を表明。これによりDA PUMPは3人編成となるわけですが、ここからさらに色々と波乱が続くわけですよ。しかし、リリースされる楽曲はクオリティを下げるどころかお茶の間にまで行き届かないのが悔やまれるほど素ん晴らしいものなんで、ここでは現時点で最新アルバムにあたる『Da Best Of Da Pump2 +4』以降にリリースされた6枚のシングル曲+カップリング曲を簡易的に一挙紹介!

 

 

◆ ALRIGHT! (2006.9.27)

 

 3人編成による再始動ナンバーは、今井大介氏がサウンドプロデュースを務めたチャキチャキの陽性ダンスナンバー。全盛期の楽曲と違い、ブラックなグルーヴが大々的にクローズアップされていて、筋肉への訴求力はこれまで以上。ダンス愛やダンスの楽しさが内包された遊び心溢れるMVも非常によきかなよきかな。

 

 

◆ MO’Fia (『ALRIGHT!』c/w)

 カップリング曲も今井大介氏がサウンドプロデュースを手掛けてます。打って変わって、こちらはアジアンテイストのシリアスなダンスナンバーで、こりゃまたくそカッケェ!この手の楽曲がこれ以降まったく登場しなくなってしまったのが実に勿体ない。ああっ!

 

 

◆ Christmas Night (2006.12.6)

 

 前作から約2ヵ月という短いインターバルでリリースされた タイトル通りのクリスマスソング。今回も今井大介氏が楽曲提供。クリスマスらしい煌びやかさを備えつつも派手にはならぬようスムーシーに仕立て上げたR&Bサウンドと、それをサラリと乗りこなすISSAのボーカリゼーションは気品があって実にカコいい。この男は本当ロマンチックな喉してやがるよな、ということを再認識したまで。

 

 

◆ All Wishes (『Christmas Night』c/w)

 カップリングも今井大介氏による楽曲で、リード曲に合わせたようなスムース感を有した ファンキーなR&Bナンバー。冒頭のシャンパンの雫がこぼれ落ちるような音色からしてラグジュアリーさ満点。いやいやこれもカッコいいっす。今井大介氏サウンドプロデュースがアルバム制作にまで至らず これっきりになっちゃったのは勿体ないなあ。後先みてもDA PUMPがこの手のサウンドに着手してんのって、ココと他には『THE NEXT EXIT』で数曲やってる程度だし。

 

 

◆ SUMMER RIDER (2009.7.15)

 

 なんと、前作から2年半以上のブランクを経てリリースされたシングル!この期間、ISSAの右足骨折で10周年記念の全国ツアーが中止になったり、一悶着あってYUKINARIが脱退したり、新たにダンサー7人が加入したりと、目まぐるしい変化が起こっていたんですよね。
 そんなこんなで、9人体制のDA PUMPとして1発目となるシングル曲は、ウェーブを体現したような瑞々しいシンセが気持ちいい軽快アッパーなダンスナンバー。実に景気が良いです。てゆーかこのキャッチーさ、ポップ感はかなり久々っすね。なんせセルフプロデュース期以降この手の楽曲は一切ありませんでしたからね。DA PUMPの楽曲には珍しく間奏にギターソロがあるのがちょっとした特徴。ちなみに、この楽曲を提供したのは元(初代)J Soul Brotherボーカリスト・SASA氏。凄い、DA PUMPとEXILE系とのちょっとした繋がりが…!

 

 

◆ Sweetin’ ~la di la di~ (『SUMMER RIDER』c/w)

 こちらの楽曲も富樫氏プロデュース期を想わせるナンバーで、これは全盛期シングルのカップリングにありそうな作風。涼しさと程よい甘味を有したバウンシーなポップサウンドながら、間奏では打って変わって男臭さを打ち出すという何気にパンチの効いたアプローチも忍ばせていたり。

 

◆ Thunder Party ~DP ’09 MIX~ (『SUMMER RIDER』c/w)

 そしてこちらは富樫師匠もといm.c.A・Tのカバー。ダンスナンバーのアンセムといった感じのパワフルさとスケール感を兼備している上に、2009年仕様ということで まるで超サイヤ人2のようなビリビリきてるエッジーさまで纏っていて実に暑苦しい。そして、KENの猛烈にギラついたラップも然ることながら、ISSAのボーカルがマジえれぇことになっちまってます。全筋肉、全神経、全臓器を振り絞って底なしの腹から吐き出される歌声はDA PUMPの全楽曲の中でも最高レベルでエネルギッシュ。「らくちんな毎日探して生きてちゃ恥ずかしい」だの「強い俺ならきっと誰か守れるだろう」だの「振り向けないほど俺の力はやばい」だの文字入力するだけで恥ずかしくなる脳筋フレーズもISSAのリキ入りまくりなボーカルの効果で説得力は抜群。あと、ここでのISSAのボーカルを聴くと、ISSAと富樫氏って声質が割りと似てるんだなって改めて気付かされますね。ISSAが富樫氏の歌唱法を意識してることを抜きにしても。名曲、名カバー、超傑作っす。

 

 

◆ Can’t get your love (2011.2.16)

 

 9人体制で再始動してから約1年半以上のブランクを経てのリリース!なんと再始動して半年足らずでKENが脱退…とうとうオリメンがISSAだけになってしもうた…!
 ということで、8人体制の一発目のシングル曲は、如何にもこの時期(2010~2011年あたり)っぽい作風のセツナ系ダンスナンバー。これが「ありがち」の一言で片付かない最たる要因は何と言ってもISSAの衰え知らずなハイトーンボーカルの力でしょう。てゆーか、ほぼずっとハイトーンを貫徹してるやん!安易にトレンドに乗っかるのではなく、情感豊かでパワーのあるボーカルで以て完全に手中に収めてしまってるのがサスガっす。

 

 

◆ if… arekarabokura(『Can’t get your love』c/w)

 こちらはタイトルからして『if…』のアンサーソングかと思いきや、単なるリメイクナンバーだったっていう。それだけならまだしも、現代に合わせにきた感バリバリのアレンジとKENと比べるまでもなく明らかに覇気に欠けたラップがどうにも受け入れられなくて、個人的にはイマイチな印象。まあ仮にアンサーソングだったとしても、KENが不在である以上、残念感が拭えない仕上がりになるのは目に見えてますけど。

 

◆ Let me get you now(『Can’t get your love』c/w)

 こちらのカップリング曲はまっさらな新曲で、妖しげな雰囲気に包まれたミドルアップなEDMナンバー。リード曲同様、たんなるトレンド便乗ではなく、日本のダンスポップとしてしっかり落とし込み、ISSAの艶っぽくも ちょい悩ましげな表情をチラつかせたボーカルで乗りこなしておりば。こんだけリリースペースが落ちて活動が縮小しても、カップリングまで手抜かりなく制作し本人達もスキルの研磨に余念がないのは天晴れという他ないっす。

 

 

◆ New Position(2014.10.8)

 

 ななななんと、前作から約3年半ぶりとなるシングル!いやいやいくらなんでもブランク空きすぎ。この期間にダンサーのKAZUMAが脱退したため、7人体制の初シングルがコレということになります。
 そして特筆すべきは、約11年ぶりとなる富樫明生氏プロデュース曲ということ!煙が立ち込めるようなファンキーなダンスサウンドや男気溢れるコーラスワークがザッツ富樫師匠って感じだよな。ほんで、ISSAのパッショナブルなボーカルとそのコーラスワークが、マニフェストする歌詞と相まって実に勇ましい。あまりにゴツくて大仰な『Thunder Party ~DP ’09 MIX~』と違い、こちらは程よく引き締まったダンスアンセムといった趣。

 

 

◆ Choose You(『New Position』c/w)

 硬質でホットなリード曲とは違い、こちらは眩い光を放つようなシンセが楽曲のムードを形成するキラキラダンスポップ。まるでアイドルやないかい。てゆーかISSAもアラフォーだというのに、若々しさが要求されがちなこの手の楽曲も難なく歌えちゃうんですね。凄いわこりゃ。

 

◆ Who’s That Girl(『New Position』c/w)

 こちらは足取り軽やかなノリが特徴的なダンスナンバー。富樫師匠プロデュースではありませんが、全盛期っぽさで言えばリード曲よりもこっちのほうが上かも。

 

 

◆ U. S. A.(2018.6.6)

 

 そしてこちらが皆様ご存知の最新シングルにして2018年の特大ヒット曲である『U. S. A.』。Joe Yellowが1992年にリリースしたユーロビート曲の日本語カバーであります。いくら荻野目洋子の『ダンシング・ヒーロー』がリバイバルヒットしたからってDA PUMPにユーロを演らせるとか何を血迷ってんだって感じですけど(テルマとかフェアリーズも演ってるけど)、ユーロビートに馴染みがある身としては純粋に面白いなと思ったし、そもそもこういう「ダサカッコいい」ダンスミュージック(ジャンルじゃなくベクトルという意味で)ってDA PUMPの得意分野の一つだもんな。『ごきげんだぜっ!』然り『Crazy Beat Goes On!』然り。今まで着手してきた楽曲とは明らかにタイプは異なるけど、ダンスパフォーマンスも含めてイレギュラーっぽさを微塵も感じさせない嵌まり様。凄く好きな曲ですけども、いやいやここまでバカ売れしちゃいますか。

 

 

◆ All 2 You(『U. S. A.』c/w)

 カップリング曲は一変してビートの効いたオーソドックスなバラード。ひとえにオーソドックスといえど、メンバー編成が変わってからバラード曲が音源化されたのはこの曲が初なので、年数で言えば12年以上ぶりのバラード曲ってことになるわけですか…。これ聴いて思うのは、歌唱力が衰えない上にいわゆる「円熟」に傾倒するわけでもないアンチエイジングぶりが凄いなと。精力絶倫男・ISSAの凄みを実感できるナンバーであります。

 

◆ Take it Easy(『U. S. A.』c/w)

 もう一つのカップリング曲は、ISSAの「漢」の一面がクローズアップされたファンキーかつバウンシーなダンスナンバー。全盛期のアルバムにありそうな感じの作風を現代風にアレンジしたような楽曲で、サウンド的には本作中だとコレがいちばんDA PUMPっぽいですね。デビューから20年以上経ってもこの手の楽曲を無理なくカッコよく着こなせるのって何気に驚異的。

 

 

★ISSAソロワークス

 

 

 んでんで、実はISSA、DA PUMPとはまた別にソロでも音楽活動をやってたことがありまして。『Justiφ’s』『CHOSEN SOLDIER』といった仮面ライダーの主題歌を歌う他、甲斐よしひろ、ゴスペラーズ、久保田利伸など様々な著名アーティストが提供した DA PUMPとは趣が異なる楽曲にチャレンジしていたり、着うたブームの火付け役としてお馴染みのラッパー・SoulJa兄さんとタッグを組んでR&B/HIP-HOP系の楽曲に着手しアルバムまで制作していたりと、こちらもDA PUMPとはまた違った面白さがあるので、チェックしてみるといいかも。

 

↓↓アルバム感想

ISSA 1st『EXTENSION
ISSA×SoulJa 『ISM

 

★まとめ

 

 

 ということで、全盛期を過ぎてからのDA PUMPについてざっとまとめてみました。全盛期や『U. S. A.』だけがDA PUMPじゃないのです!セルフプロデュース期もそれ以降も作風は変われど素晴らしいダンスミュージックで我々を楽しませておりばなのです!あいにく後期の楽曲については今のところアルバム未収録であるためシングル単位でゲットしていく必要があるのですが、そんな手間を掛けてでも聴く価値のある楽曲ばかりですから、『U. S. A.』だけじゃなしに他の楽曲も是非!特に『Thunder Party ~DP ’09 MIX~』はマジ必聴すぎる名曲。

 12月にはリレコーディング曲を多数含んだベスト盤も発売されるということで、こちらも楽しみに待っておきますか。

 

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