アルバム感想『Higher and Higher!』/ DA PUMP

Higher and Higher!
『Higher and Higher!』/ DA PUMP
1999.7.28
★★★★★★★★★☆

01. Intro~Higher and Higher!~
02. Joyful ★★★★★★★★★★
03. You Can Understand~Share my world~ ★★★★★★★★★☆
04. inter#1 「Beatbox」
05. Crazy Beat Goes On! ★★★★★★★★☆☆
06. inter#2 「Destiny」
07. You are making Love & Dream ★★★★★★★☆☆☆
08. inter#3 「Friendship」
09. Love & Friendship ★★★★★★★★★★
10. Medichine of Love ★★★★★★★☆☆☆
11. inter#4 「Okinawa」
12. South Guys in Tokio ★★★★★★★★☆☆
13. Summer Nervous ★★★★★★☆☆☆☆
14. inter#5 「Night Life」
15. All Night Long ★★★★★★★★★☆
16. Baby, Baby, Baby ★★★★★★★★☆☆
17. Around The World ★★★★★★★★★☆
18. Don’t Stop Lovin’! ★★★★★★★★☆☆
19. inter#6 「Pray, promise, and …」
20. Thinkin’ about you ★★★★★★★★☆☆

 

 

 約1年ぶりとなる2ndアルバムです。
 前作とは様相がだいぶ変わりまして、R&B成分を多分に注入したことで これまでよりもちょっと大人ビターな作風に。ここに着地した要因の一つとして、単純にリリース当時J-R&Bブーム真っ只中だったことも多少関係しているとは思いますが、そこに軽々しく乗っかるわけじゃなく、前作ではまだ発揮されていなかったISSA達のポテンシャルを引き出しつつも当時まだティーンエイジャーだった「ダパンプならでは」ってものが至る所で活かされているのがサスガ。

 

 ブレイクビーツを敷いたミドルナンバー『You are making Love & Dream』でのリレー方式が採用されたラップにしてもそうだし、レゲエ風ミドル『South Guys in Tokio』のレイドバックな感じ…というより能天気でちょっとダラけたような感じもまた然りだし、ファンキーなアーバンミドル『All Night Long』では、ムーディーにもオラオラ系にも偏らない、でも真面目系に収束せず「カッコいい」に着地する絶妙な塩梅がまさに「ダパンプならでは」。
 胸を擽るメロウなR&Bナンバー『You Can Understand~Share my world~』でKENのキャラ立ちしたラップ(冒頭の「Oh, Oh, 禁煙!チキラッ!」が超イカしてる)が小気味よく弾けているのも彼らの楽曲特有のモノですよね。

 

 『Love & Friendship』ではメロウなブラックコンテンポラリーに着手していて、パンプ&富樫氏の懐の深さを魅せつけてくれちゃってます。まあこれは上品で艶のある まろやかなコーラスがとりわけデカい功績をあげている曲ではあるんですが、メンバーのボーカルとラップが楽曲のムードにしっかり乗っかれているからこそのこの上質な仕上がりになっているわけです。
 あと、これはインストなんですけど、『inter#4 「Okinawa」』はSHINOBUちゃんが演奏する三味線がなんともたどたどしくって仄かに萌えです。

 


 

 つーか『Joyful』とかいうダンスポップ、やけにカッコよすぎやしま鮮花?アーバン感と 聴いてるこっちが気恥ずかしくならない程度のスケール感が備わった清々しいナンバー。いつも以上にISSAの爽やか色男ボーカルとBETCHIN’ 先輩の華やかなコーラスにシビレまくってしまう名曲であります。
 発色豊かなドラマティックナンバー『Thinkin’ about you』も同じくボーカル&コーラスワークにフォーカスをあてた佳曲であります。

 

 これらに限った話じゃないけど、富樫師匠や、アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』の初代OP曲でお馴染みの富永TOMMY弘明氏が在籍するボーカルユニット・BETCHIN’ のコーラスワークって、DA PUMPの楽曲でかなり重要な役割を果たしていて、パワフルなボーカル/コーラスワークでカッコよさを底上げしたり いくらか格調を高めたりと様々な場面でパンプ後輩のために尽力しているんですよね。冒頭『Intro~Higher and Higher!~』のコーラスとかもう圧巻。それは女版DA PUMP(?)のSPEEDも同じことよね。『my graduation』然り『ALIVE』然り。

 

 

 ちょいちょいニュージャックスウィングっぽいリズムを忍ばせてあるR&Bナンバー『Baby, Baby, Baby』とか、これまでよりもクールサイドにシフトしたアーバンなR&B/HIP-POPナンバー『Around The World』もカッコいいっすねえ。てか後者ナンバーって、当時(1998年)のハイパーヨーヨーブームを意識してこういうタイトリングがされたんでしょうかね。歌詞も「廻り出せ」とか「からまってる自分が悔しくて」とかハイパーヨーヨーを連想させるフレーズが飛び出すし。

 

 

 初期のシングル曲からイメージされる溌剌としたダンスポップを期待してるとちょっと肩透かしを喰らうかも。そういう曲って先行シングル曲『Crazy Beat Goes On!』『Medicine of Love』『Don’t Stop Lovin’!』くらいだし。てか『Don’t Stop Lovin’!』はちょっとウケる。終盤コーラスワーク効果でやたらスケールがデカくなるトコもそうだし、第何次世界大戦中ですかと言いたくなる大仰なラップとかもう笑うしかない。

 

 大人の男になるべく踏み出した大きな一歩が単なる試作品に止まらず いち作品として十分に機能した良作であります。後の作品に比べるとやはり色気不足というか まだまだ爽やか好青年のイメージが強いですけど、事後確認でも楽曲や当時の彼らに素直に魅了されちゃうはず。

 

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