アルバム感想『BREAK OF DAWN』/ Do As Infinity

BREAK OF DAWN
『BREAK OF DAWN』/ Do As Infinity
2000.3.23
★★★★★★★★★☆

01. BREAK OF DAWN ★★★★★★★★☆☆
02. Standing on the hill ★★★★★★★★☆☆
03. Oasis ★★★★★★★★★★
04. Another ★★★★★★★★★☆
05. 心の地図 ★★★★★★★★★☆
06. Heart ★★★★★★★★★★
07. Raven ★★★★★★★★☆☆
08. Welcome! ★★★★★★★★☆☆
09. Painful ★★★★★★★★☆☆
10. Tangerine Dream ★★★★★★★☆☆☆
11. Yesterday & Today ★★★★★★★★☆☆

 

 

 男女3人組ユニット・Do As Infinityの1stアルバム。収録シングル曲(Tr.3,6,10,11、あとカップリング扱いだけどTr.7も)は全て海外のバンドからまんま取ったものらしいですが、必ずしも楽曲とそのバンドの音楽性がリンクしているというわけではないっぽい。

 

 全体的には やや暗めで湿り気があり ヒンヤリした雰囲気に包まれたPOPS/ROCKといった感じ。で、収録曲の大半は メロディを長尾大が手掛け、アレンジは亀田師匠が実権を握っているといった感じなんですが、このメロディとアレンジの掛け合わせが素晴らしいですね。

 

 『心の地図』とか、サビでちょっと崩しが入り、それによって明るさの中にどこか陰のあるメロディだけ取っても訴求力は十分だし、ヒップホップ的なアプローチも含んだサイケデリックなアレンジを宛がったことで 単純明快なポップソングに終止しない仕上がりになってますからね。

 

 そして伴ちゃんのボーカル。上手い下手はともかく(どっちとも言いがたいんですけど)、まるで雪女のようなビジュアルに相応の声が個人的に好みで、特に色気のある儚げでミステリアスなファルセットが魅力的。そんなボーカルと本作の作風との相性は非常に良好で、その点では後のどの作品と比較してもこれがベストだと思います。

 

 

 美しく憂いを帯びたメロディが癒しを齎すオルタナロック『Oasis』、不穏なメロディと それを妖しく彩るアレンジ、伴ちゃんの艶っぽいボーカルとの掛け合わせがマジさぶいぼモノな『Another』、シタールを用いるなどエキゾチックなアレンジが施された陰鬱ロッカバラード『Heart』が凄く好きな曲。超ビートルズっぽいアレンジを採用した ドラマティックな青春バラード『Yesterday & Today』はいち楽曲としてもアルバムの締めとしても感動的な仕上がりで実に良い。

 

 トラッドな雰囲気に包まれた 全英詞のアーシーなミドルロック『BREAK OF DAWN』は、オケはいいんですけど 伴ちゃんのイマイチな英語の発音が足枷になってる感あり。同じく全英詞ナンバーの『SUMMER DAYS』と違って 勢いだけで乗り切れるタイプの曲じゃないからなあ。

 

 フックに陰りのあるメロディを宛がい、ヴァースを亮くんのラップで敷き詰めた『Painful』は、時期的に考えて「inspired by Kj」ということでいいのか?先述のアイデアというか曲構成や ヒップホップライクなリズムを敷いたアレンジがいいですな。ただ、終盤のあの唐突な展開は流石に心臓に悪すぎ。そのことを知った上で聴いてもやっぱビビるわここ。最初聴いた時CDバグったかと思ったし。淡々とした流れも相俟って寂しさを喚起させる これもまた佳曲なのであります。

 

 結成から1年足らずにしては試行錯誤感をほとんど感じない 嫌味なまでに出来上がっている作品。ファンの間でも人気が高く、中にはゲージツ的だの高尚だのと持ち上げる人もいるようですけど、ぶっちゃけそんなに敷居の高いアルバムではないので、ドゥアズに興味を持った人は その言葉一つで敬遠せずにどうか聴いてやってください。

 

スポンサーリンク




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です