アルバム感想『DOGMA』/ the GazettE


『DOGMA』/ the GazettE
2015.8.26
★★★★★★★☆☆☆

01. NIHIL
02. DOGMA ★★★★★★★★☆☆
03. RAGE ★★★★★★★★★☆
04. DAWN ★★★★★★★★☆☆
05. DERACINE ★★★★★★☆☆☆☆
06. BIZARRE ★★★★★☆☆☆☆☆
07. WASTELAND ★★★★★★☆☆☆☆
08. INCUBUS ★★★★★★★☆☆☆
09. LUCY ★★★★★★☆☆☆☆
10. GRUDGE ★★★★★☆☆☆☆☆
11. PARALYSIS ★★★★★★☆☆☆☆
12. DEUX ★★★★★★★★★☆
13. BLEMISH ★★★★★★★☆☆☆
14. OMINOUS ★★★★★★★★☆☆

 

 

 前作から約2年ぶりとなる8thオリアル。

 

 凄いです。今回はとにかくハードでヘヴィでなおかつドス黒い。ソウルジェム真っ黒です。彼らはこのまま魔女になってしまうのでしょうか!?それともマゾになってしまうのか!?とまあそんな感じで、今までのようなEDMだのヒップホップだのを積極的に取り込みということはほとんどなく、ラウドなサウンド一本で音世界を黒く塗り潰しにかかってきておりば。バラードというバラードは一切ない。これまでよりもシャウトやグロウルの登場頻度が高いのも特徴的ですな。

 

 ここまで徹底してラウド系に突っ走っただけあって、演奏やボーカル(シャウトやグロウルも込みで)のスキルや殺傷力が格段に向上しております。遂にここまで来たかと。それならいっそのこと『DISCHARGE』『MOB 136 BARS』を今の実力で録り直してくれんかと言いたくなるほど。ただ、ラウドに大きくシフトした分、メロディアスさがかなり減退しています。んでラウドっつっても、ライブで暴れる用って感じの曲はほとんどなく、どれもシリアスで陰気な雰囲気が蔓延しているし、ひたすら重さやドス黒さを叩きつけるような曲ばっかなので、殺傷力やスキル面での満足度とは裏腹に楽曲そのものにはさほど嵌まれず。なんつーか、延々と備長炭を食わされてるような気分になるんだよな。

 

 その中でもいいなと思ったのが、RUKIの 威力を増したグロウルも然ることながら 随所で覗かせるファルセットがやけに艶っぽい ドス黒さ押し売りのヘヴィロック『DOGMA』、ブラストビートが炸裂するメタルコア『RAGE』、ダークさを一貫させつつヘヴィ×絶叫パートとメロウ×クリーンパートとを巧く区分けして 緩急とドラマティックさを演出した『DEUX』、LUNA SEAっぽいギターも顔を覗かせたりする 漆黒の世界を音像化した的なメロウなヘヴィロック『OMINOUS』などなど…って意外と多く選曲してしまった笑

 

 

 つーか、ラウドに寄ってメロディアスさが薄れたっつっても、どの曲にもちゃんとガゼットっぽい薄暗く哀愁を帯びたメロディアスさは多少なりとも残ってはいるのよね。
 『DAWN』なんて、サウンドが今までよりも重く鋭く黒すぎるだけで、サビメロとかいつもとなんら変わらんガゼットまんまだし、『INCUBUS』は本作の中では最もこれまでのガゼットに近いメロディアスさが発揮されたHR/HMナンバー。 『WASTELAND』も、冒頭などで呪いのような低音呟きラップが飛び出したり重苦しさがひと際強烈だったりするけど、歌メロばかりはどうしようもなくガゼットそのものだし、『BLEMISH』はこんなドス黒さが敷き詰められたアルバムの中でサビメロが何故か開放的だったりするし、作風はかつてないくらいに狭いけど、一応どの曲もちゃんと識別は出来る。

 

 ぶっちゃけそんなに聴かないアルバムではあるけど、彼らの飛躍的な成長ぶりは喜ばしいことだし、とことん音をドス黒く塗りつぶすことで どうにも拭い難い彼らの予てよりの持ち味が逆に浮き彫りになったりなどの発見もあったし、決して悪いことばっかでもないなと。

 

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