アルバム感想『Instinct』/ GRANRODEO

Instinct
『Instinct』/ GRANRODEO
2008.9.26
★★★★★★★★★☆

01. Black out ★★★★★★★★☆☆
02. デタラメな残像 ★★★★★★★★☆☆
03. Darlin’ ★★★★★★★★★☆
04. CANNON★BALL ★★★★★★★★☆☆
05. 甘い痛みは幻想の果てに ★★★★★★★★☆☆
06. アウトサイダー ★★★★★★★★☆☆
07. Instinct(instrumental)
08. 愛すべきSTUPID ★★★★★★★★★★
09. ここにあるぬくもり ★★★★★★★★★☆
10. HEAVEN ★★★★★★★★★☆
11. NOT for SALE ★★★★★★★★★☆
12. delight song ★★★★★★★★☆☆
13. Beautiful world ★★★★★★★★☆☆

 

 

 約1年2ヵ月ぶりとなる2ndアルバム。

 ざっくり言ってしまえば、「ビーズとシャムシェと時々ヒデ」って感じのハードロックアルバムです。重厚さを増強して より豪快で攻撃的になり、それと併せて二人のインスパイア元であろうB’zっぽさも前作以上に噴出した、GRANRODEO傑作の一枚なのであります。

 

 初っ端から歌も演奏もフルスロットルかつB’zっぽさ暴発なハードロック『Black out』、ジャンヌ×アニソンなデカダンロック『デタラメな残像』、冒頭のギタープレーがイカすファンキーなヘヴィロック『CANNON★BALL』、真正面からV-ROCKに取り組んだ…と思ったら間奏手前がマジUVERworldだった『甘い痛みは幻想の果てに』、ミクスチャー近接の(てかめちゃくちゃhideっぽい)『アウトサイダー』、ヘヴィメタルと見せかけて直球V-ROCKな『HEAVEN』、音触りとノリがB’z+SIAM SHADE ⅥのDISC-2的な『NOT for SALE』、ノンタイアップなのが勿体無いほど爽快かつ雄大なポップロック『delight song』、ブラスやストリングスをどどんと盛った 賑やかでおセンチな大団円ナンバー『Beautiful world』と、最後のほうでTOKIOっぽい曲が出てきたのが意外でしたが、どれもこれも全身フル稼働で嗜みたくなる熱いナンバーばかり。遊び心は随所に忍ばせてあるものの、前後の作品にあるような あからさまなネタモノ要素がないのも作品全体に漂う硬派ぶりに一役買っているような。敢えて難を言うなら、もちっと曲と曲との間を大事にしてくれってことくらいかな。

 

 後にシングルカットされた『Darlin’』はとびきり爽快でポップな飛翔ファストナンバー。稲葉先生の影響を多分に受けている感があるKISHOWですけど、彼の声にいちばん合ってるのはこういうタイプの楽曲なんじゃないすかねえ。本作中で最も活きのいい歌唱を魅せているし、このタイプの曲なら稲葉先生っぽさに囚われることもないもんな。

 


 

 しかし『愛すべきSTUPID』これはどこを切ってもB’zとしか言いようがないヘヴィロックナンバーです。サビとか絶対『You pray, I stay』がよぎるし、全体的にも10数年前のB’zを想起させる質感だし、何よりKISHOWのボーカルが…モロ出ししちゃってるやん!っていう。アウトロでは遠慮なしにギターが雄叫びを上げまくっていてゲキアツすぎるんですが、欲を言うなら平歌でもギターにガンガン暴れて欲しかったなと。そこで前に出てもKISHOWのボーカルの邪魔にはならなかったと思うし。それでもこれはGRANRODEOの全楽曲の中でも五本の指に入る名曲っすな。

 

 『ここにあるぬくもり』は本作で唯一のバラード。曲の配置や6分以上という尺の長さ、他にバラードを用意していないことを考えると、ああこれ絶対泣かせようとしてんなと勘繰りたくなってしまうんですが、見事その思惑に嵌ってしまいました。ベッタベタな泣きメロと、大袈裟なまでに雰囲気を盛り上げようとするピアノとストリングス酷使のアレンジに不覚にも射抜かれた。ああ素晴らしや素晴らし。KISHOWが単に声量がスゲーだけの脳筋ボーカリストではないということも証明した、GRANRODEO随一の名バラードなのであります。

 

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