アルバム感想『PSYENCE』/ hide

PSYENCE
『PSYENCE』/ hide
1996.9.2
★★★★★★★★★☆

01. PSYENCE ★★★★★★★★☆☆
02. ERASE ★★★★★★★★☆☆
03. 限界破裂 ★★★★★★★★★★
04. DAMAGE ★★★★★★★★☆☆
05. LEMONed I Scream(CHOCO-CHIP version) ★★★★★★★★☆☆
06. Hi-Ho ★★★★★★★★★☆
07. FLAME ★★★★★★★★☆☆
08. BEAUTY & STUPID ★★★★★★★★☆☆
09. OEDO COWBOYS ★★★★★★★☆☆☆
10. BACTERIA ★★★★★★★★☆☆
11. GOOD-BYE ★★★★★★★★☆☆
12. Cafe Le Psyence ★★★★★★★☆☆☆
13. LASSIE (demo master version) ★★★★★★★★☆☆
14. POSE ★★★★★★★★★☆
15. MISERY (remix version) ★★★★★★★★★★
16. ATOMIC M.O.M ★★★★★★★☆☆☆

 

 

 約2年7ヵ月ぶりとなる2ndアルバム。タイトルの『PSYENCE』は「PSYCHO(精神)」と「SCIENCE(科学)」を融合した造語。

 前作以上に色彩豊かで毒気たっぷり、そして娯楽性の高いハチャメチャなポップアートを展開しておりば。

 始終展開されるバンドアンサンブルや間奏におけるギターソロがえらく痛快な ハードかつポップなアブノーマルロックナンバー『限界破裂』、ポップなメロディ、イグニッション→滑走→離陸を体現したような三段構えのイントロや分厚いギターサウンド、どんな痛みや悲しみも飲み込んでしまう力強さと軽やかさを有した歌詞がとても清々しい『MISERY』といった(私的)名曲を筆頭に、皮肉たっぷりのファンキーなロックナンバー『ERASE』、『DOUBT』の系譜を継ぐインダストリアルロック『DAMAGE』『BACTERIA』、hideがレーベル『LEMONed』を立ち上げるに至った経緯を綴ったものらしい ファンタジックなUKロックナンバー『LEMONed I Scream(CHOCO-CHIP version)』、サンバテイストのパーティーチューン『Hi-Ho』、『MISERY』の姉妹曲的な存在である 優しさが滲み出たミドルテンポのオルタナロック『FLAME』、フレーズのチョイスや音への乗せ方、押韻の巧みさが大いに発揮された 猥雑なロックンロール『BEAUTY & STUPID』、サイケなバラード『GOOD-BYE』、敢えてデモ音源を採用した 究極の悪ふざけパンクナンバー『LASSIE (demo master version)』、アングラムードを醸し出したダンサブルなデジロック『POSE』など、でっかいおもちゃ箱をハンマー投げの如くぶん回して こどものおもちゃから大人の玩具まで様々なガラクタを部屋中にぶちまけたようなラインナップであります。

 

 

 ビッグバンド風サウンドをベースに打ち込みなども交えた スリリングかつゴージャスなイントロダクション『PSYENCE』、なんとなくタイトルまんまのイメージが浮かんでくる ラジオのジングル的な『OEDO COWBOYS』、ピアノとベースによるラウンジ風ナンバー『Cafe Le Psyence』、『PSYENCE』と併せて アルバムにおける鍵括弧の役割を担っているアウトロ『ATOMIC M.O.M』といったインスト曲もエンタメ性に富んでおり、なおかつギターサウンドをフィーチャーしていないのがちょっとした特徴。前述の歌モノナンバーにも言えることですが、Xのギタリスト・hideの延長線上ではなく、そことは別のソロアーティスト・hideならではの音楽性やキャラクター性が表れてることの証左という感じがしますね。

 

 前作の感想で、オリジナル3作はいずれも優劣つけがたい良作と言いましたが、すんません、私的にはこれがいちばん好きなhideのアルバムで、hideイズムが最も濃密に凝縮されている作品だとも思ってます。

 

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