アルバム感想『DOPPEL』/ KANA-BOON

DOPPEL
『DOPPEL』/ KANA-BOON
2013.10.30
★★★★★★★★☆☆

01. 1.2. step to you ★★★★★★★★☆☆
02. ワールド ★★★★★★★★☆☆
03. ウォーリーヒーロー ★★★★★★★★★☆
04. MUSiC ★★★★★★★★☆☆
05. 東京 ★★★★★★★☆☆☆
06. 白夜 ★★★★★★★★☆☆
07. 目と目と目と目 ★★★★★★★★☆☆
08. 盛者必衰の理、お断り ★★★★★★★★☆☆
09. 夜をこえて ★★★★★★★☆☆☆
10. 羽虫と自販機 ★★★★★★★☆☆☆
11. A.oh!! ★★★★★★★☆☆☆

 

 

 男性4人組ロックバンド・KANA-BOONのメジャー1stアルバム。

 いわゆる踊れるロックってやつをやってます。っていうか収録曲の8割くらい裏打ちダンスロックです。数年前、裏打ち・四つ打ちのダンスロックがウケていたことがありましたが、その先駆者となったのが彼らであり、彼ら初の全国流通盤『僕がCDを出したら』収録の『ないものねだり』がそのムーブメントの元凶いや発端となったようです。

 

 ボーカルはざっくり言うと草食系で、青くさく頼りない少年ボイスが母性本能をくすぐる感じ。演奏陣は下手じゃないけど、これといって耳を惹くようなプレーをしてるわけでもないな。そもそも見せ場らしい見せ場があんまり設けられてないし。

 

 これはちょっと凄いんじゃないすか、戦略的には。気軽にノれる裏打ちサウンド、耳辺りのいいメロディ、意味やメッセージよりもノリに重点を置いた歌詞、そしてちょっとしたスパイスとして早口パートをねじ込んだり有効性に関わらずとりあえず突然拍子を変えてみたりなど、ボカロっぽさや近年のJ-ROCKっぽさをなんとなくなぞった的なヒネりを入れたりという、本当にライブで盛り上がることしか考えてないも同然の単純明快な作り。その分かりやすさとノリの良さがウケてヒットに繋がり、しかもちょっとしたムーブメントまで起こってしまったと。

 ポジションとしてはJ-ROCK枠に括られるバンドだと思いますが、曲の作りとしては近年のJ-POPって感じがバリバリ。感覚ではなんとなく分かったつもりでいるけども、J-ROCKとJ-POP、定義は一体何なんだろうとか境界線は一体どこにあるんだとか、このアルバム聴いてる間わりと真剣に考えました。音楽を鑑賞する上でそんなもんに何の意味があるんだって話なんですけどね。

 


 


 

 全曲まあまあ良いと思いますよ。ダンスロック系はどれもなんとなくノれるし、通しで聴いても飽きが来る前に全曲聴き終わっちゃうし。識別が困難というほど似通ってはないけど、ダンスロック系で際立ったキャラクター性を発揮してるのって『盛者必衰の理、お断り』くらいなんですよね。雑な言い方をすると、いつもの裏打ちダンスロックにRADWIMPSっぽい要素をぶち込んだって感じのナンバー。

 あとは歌詞が如何にも新社会人 in Tokyoっぽいミドルスロー『東京』くらいかな、ちょっと毛色が違う曲って。『夜をこえて』もミドル寄りのナンバーだけど、これだって一応リズムは裏打ちだしね。とかなんとか言って、私がいちばん気に入ってる曲は『ウォーリーヒーロー』なんですけど。単純にこの曲のノリが好きだからっていう、ただそれだけのこと。

 

 KEYTALKやフレデリックの項目でも似たようなこと書いたけど、J-ROCK慣れしてないJ-POPユーザーでもすんなり聴けちゃうアルバムですよ。てゆーかこれをJ-ROCKの入門的アルバムと言っちゃっていいのかどうか怪しいトコですけど、とりあえずノリが良ければあとはどうでもいいという人は そういう曖昧な定義なんか気にせず聴いてみるといいと思います。

 

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