アルバム感想『TIME』/ KANA-BOON

TIME
『TIME』/ KANA-BOON
2015.1.21
★★★★★★★☆☆☆

01. タイムアウト ★★★★★★★☆☆☆
02. LOL ★★★★★★★☆☆☆
03. ターミナル ★★★★★★★☆☆☆
04. 結晶星 ★★★★★★★★☆☆
05. クラクション ★★★★★★★★☆☆
06. フルドライブ ★★★★★★★★★☆
07. 生きてゆく ★★★★★★★☆☆☆
08. スコールスコール ★★★★★★★☆☆☆
09. 愛にまみれて ★★★★★★★☆☆☆
10. シルエット ★★★★★★★☆☆☆
11. スノーグローブ ★★★★★★★★★☆
12. パレード ★★★★★★★☆☆☆

 

 

 約1年4ヵ月ぶりとなる2ndアルバム。

 オープニングの『タイムアウト』はKANA-BOON鉄板の裏打ち疾走ロックナンバー。前作から変化したポイントとしては、これまでよりも音の厚みを増したことですね。これは以下の全曲にも共通して言えること。

 

 続く『LOL』はお馴染みのキャッチーな歌メロを備えつつ刺々しさを加味した疾走ロックナンバー。1コーラス目でガンガン疾走しておき、2コーラス目ではBPMを落としリズムを裏打ちに切り替えるというこの流れは何気に上手いなと思った。そして歌詞は皮肉めいた内容が綴られており、リズム感意識だけじゃなく言葉を届けようと意識しているのは曲を聴いててなんとなく感じ取れる。実際にちゃんと意味を持って機能してるかどうかはともかく。あと、Aメロの歌唱が若干9mmの菅原卓郎っぽいっす。なぜここで9mm。

 

 『ターミナル』は全盛期のアジカンをよりキャッチーかつポップに仕立てたような疾走ロック。風貌がマジ アジカンゆえ、これはアジカンが演ったほうがカッコよくなるんじゃねーかって感じが。

 


 

 『結晶星』は星の瞬きを連想させるディレイギターが耳を惹くポップロック。いわゆる踊れるロックとは様相は異なり どちらかと言うと歌モノに仕上げてきた感じですが、ここでも裏打ちリズムを駆使。その傍ら、言葉を詰め込みつつ小気味よく歌い上げたりラップに近い早口歌唱のパートを挟んだりと、歌メロ面でもメロディアスさを備えつつ やはりノリも意識した作りになっておりば。

 

 『クラクション』もまた相変わらずの裏打ちロックナンバー。ですが、超短尺ながら間奏でベースやドラムにソロパートを設けギターにバトンタッチする流れを作ったり、随所で演奏陣がちょいと主張する場面があったりと、彼らにしては演奏面でのちょっとした工夫が見受けられるのがこの曲のささやかなポイント。

 


 

 『フルドライブ』もまたまた裏打ちロックナンバーで、これは1stアルバムで散々見かけた ライブで盛り上がることしか頭にない系のダンスロックです。メッセージ性を無視して「フルドライブ♪フルドライブ♪」と連呼したり、単純明快ながら印象的なリフで突っ走ったりと、彼ら鉄板路線の極みof極みな作風。外しようがないっすね。今回この手の頭からっぽダンスロックがあまり多くないこともあり、ノリの良さがより一層鮮やかなものに。

 


 

 『生きてゆく』は如何にも青春まさかりって感じのミドルポップナンバー。メロディが実におセンチです。そして、谷口氏の少年ボーカルが楽曲の世界にガッチリ嵌まっている!普通のポップロックかと思いきや、Dメロで結局いつもの裏打ちリズムを入れちゃうあたり、こいつら根っからの裏打ち野郎(?)だなと。

 

 『スコールスコール』はメロディアスな疾走ポップロック。スコールスコールと、スコールを2連呼していてまるでSMAP×SMAPのようですけども、雨降りの中 水溜まりを弾きながら駆け抜けてる感じのナンバー、っていうことで。

 

 『愛にまみれて』もまたミドルポップナンバー。素朴なサウンドが織り成す日常的な情景を描き感傷的ながら温かみを感じさせるという、聴かせる類の楽曲で、これもまた谷口氏の青くさく頼りないボーカルがマッチしてます。

 


 

 『シルエット』はごく普通の疾走ポップロック。メロディアスで青春まさかり感を兼備しておりば。普通にいい曲。

 

 『スノーグローブ』は歌モノ寄りの裏打ちポップロック。雪が舞う街並を連想させる煌びやかなサウンドがザ・J-POPって感じ。んで、ここぞとばかりに張り切って裏打ちのドラミング。シングルで切ったほうがいいんじゃね?ってくらいポピュラリティがしっかり備わった佳曲であります。

 

 ラスト『パレード』は大団円感モロ出しのミドルポップ。とても清々しいです。そして、これもまた青春まさかりって感じがします。

 


 

 ということで、裏打ちロックが基軸という点は前作と変わらずですが、ライブで盛り上がることに重点を置いていた前作と比べると かなり歌モノに寄ってます。そして、アルバム後半に並べられた素朴系メロディアスミドル、これが裏打ちロックとはまた別の彼らの特徴的一面ということなんやろか。ぶっちゃけ至極ありきたりなポップスという感じですけども、谷口氏の少年ボーカルには凄く嵌まってるから、方向の選択は間違ってはいない。

 

 前作の感想でJ-ROCKなんだかJ-POPなんだかみたいなことを言いましたけど、今回は れっきとしたJ-POPです。上手いこと売れ線の上を突っ走ってます。サウンドもステップアップを果たしてるし 歌詞に対する意識も間違いなく高まってることは汲み取れますけど、すいません私は ライブで盛り上がることしか頭にない前作のほうが好きです。

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