アルバム感想『NAMiDA』/ KANA-BOON

NAMiDA
『NAMiDA』/ KANA-BOON
2017.9.27
★★★★★★★★☆☆

01. ディストラクションビートミュージック ★★★★★★★★☆☆
02. 人間砂漠 ★★★★★★★★☆☆
03. Fighter ★★★★★★★★★☆
04. way back no way back ★★★★★★★☆☆☆
05. バイバイハロー ★★★★★★★★☆☆
06. 涙 ★★★★★★★★★☆
07. Wake up ★★★★★★★★☆☆
08. Ride on Natsu ★★★★★★★★☆☆
09. ラストナンバー ★★★★★★★★☆☆
10. バトンロード ★★★★★★★★★☆
11. 一番星 ★★★★★★★☆☆☆
12. それでも僕らは願っているよ ★★★★★★★★☆☆

 

 

 約1年7ヵ月ぶりとなる4thアルバム。

 今回も、彼らが得意とする裏打ちロックと健気に頑張る弱虫系メロディアスポップロックがメインとなってます。が、前作とは違い、両タイプとも楽曲の質が大きく向上しています。その要因としては、メロディの求心力アップと、演奏のスキルアップに加え音の厚みが増したこと、そしてボーカルが言葉を伝える歌を歌えるようになったことで叙情性が上乗せされた、まあこの辺でしょうな。ベタなことしか演ってないバンドだけに グレードアップの要因もまたベタなものばかりですが、ライブで盛り上がることしか頭になかった初期の頃を思うと、特に歌唱面でこういった変化が起こったのは中々エポックメイキングな出来事なんではないかなと。(大袈裟)

 


 

 冒頭3曲『ディストラクションビートミュージック』『人間砂漠』『Fighter』は彼らのパブリックイメージど真ん中の裏打ち疾走ロックナンバーで、いずれも初期の同系統ナンバーに比肩する仕上がり。特に『Fighter』はヒロイックなサウンドとメロディ、自身を鼓舞する歌詞がやたら熱い中二病ソングでなかなか中毒性高し。

 


 

 『Ride on Natsu』『ラストナンバー』も裏打ちリズムのナンバーですが、上記の冒頭3曲とはまた異なるダンサブルな楽曲。

 前者はディスコティックなノリを有しており、雰囲気的にはちょっとORANGE RANGEっぽい感じ。そういやORANGE RANGEの『ロコローション』も裏打ちリズムのナンバーですもんね。雲がよけて空が快晴になったかのような開放感とギラギラぶりを演出したBメロが非常によきかな。

 後者は躍動感あるリズムを生み出すベースが楽曲をリードするファンクナンバー。前作収録の『グッドバイ』でもファンクに取り組んでいましたが、ボーカルの声質とジャジーなムードが水と油の関係になっていたそれとは違い、雰囲気ぶち壊しになることはなく、2コーラス目ではラップ紛いのハネた歌メロもグルになってグルーヴ感を形成。KANA-BOONが新たな武器を身につけた瞬間ですねここが。

 『Wake up』はアップテンポながら上記ナンバーとはタイプが異なるポップナンバー。タム回しなどするドラムが開放感を生み出しており、まさに”Wake up”の名に相応の清々しい楽曲。

 

 

 『way back no way back』『バイバイハロー』『涙』、これがいわゆる健気に頑張る弱虫系メロディアスポップロックの類なわけですが、おセンチなメロディと叙情性が宿った歌唱との相乗効果で過去の同系統のナンバーよりも格段にヨクなってます。スローテンポのバラードじゃなく、人通りの少ない夜道を自転車で駆けるくらいの疾走ぶりのテンポで演奏してるのがまた青くさい切なさを醸成してるんだよな。特に『涙』が良いです。Dメロの「流れ流れ」のマイナーメロディの響きがちょっと異様でビビるけども。

 


 

 アルバム終盤の『バトンロード』『一番星』『それでも僕らは願っているよ』は星が瞬く夜空や希望というワードを連想させるエモーショナルなポップロック。これもメロディと歌唱において上記の弱虫系ポップロックと同様の強みが備わってます。中でも『バトンロード』が素晴らしいっす。LiSAの『アコガレ望遠鏡』とか思い出す。

 

 基礎的な部分を強化し、これまでと変わらず自身の得意分野を突っ走ったことで生まれた新たなる名刺代わりのアルバム。清水富美加との不倫がなんぼのもんじゃい!といった感じの良作であります。

 

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