アルバム感想『PARADISE』/ KEYTALK

PARADISE<初回限定盤B:CD+DVD>
『PARADISE』/ KEYTALK
2017.3.15
★★★★★★★☆☆☆

01. Summer Venus ★★★★★★★☆☆☆
02. ASTRO ★★★★★★★☆☆☆
03. ダウンロードディスコ ★★★★★★★☆☆☆
04. MATSURI BAYASHI ★★★★★★★★☆☆
05. パラサイト ★★★★★★★★☆☆
06. HELLO WONDERLAND ★★★★★★★★★☆
07. 秘密 ★★★★★★★★★☆
08. 森羅万象 ★★★★★★★★☆☆
09. HOROBIRO ★★★☆☆☆☆☆☆☆
10. Love me ★★★★★★★★★☆
11. STAY ★★★★★★★☆☆☆
12. Combat Song ★★★★★★★☆☆☆
13. boys & girls ★★★★★★★☆☆☆
14. story ★★★☆☆☆☆☆☆☆
15. ミルクティーは恋の味 ★★★★★★★☆☆☆
16. スターリングスター ★★★★★★★★☆☆
17. Oh!En!Ka! ★★★★★★★★☆☆

 

 

 約1年10か月ぶりとなる4thアルバム。
 何を思ったのか、全17曲入り!しかし、どの曲も4分に満たない尺で、カップラーメンが出来上がる前に終わっちまうような曲も7曲あったりするんで、長ったらしい印象は皆無。裏打ち多用のダンサブルなノリとポップで口ずさみたくなるメロディを掛け合わせた 彼らのイズムが通底しつつ、金太郎飴状態にならない振れ幅が備わっていて、なおかつ過去作と印象が重複しないトコは好感が持てるんですけども、じゃあ満足のいく出来だったかと問われると正直そうでもなく。

 

 オープニングを飾る『Summer Venus』は主体であるバンドサウンドに絡んだEDMアレンジが耳を惹きますが、如何せん取り入れ方が中途半端。そういうチャレンジ自体は良いと思います。ただ、ラスベガスやCrossfaithみたくガッツリとハイブリッドとまで行かなくてもいいけど、そんなコンシーラーを塗る程度の取り入れ方じゃ、単に注意を引き付けるためだけにやってるようにしか聴こえないっすよ。楽曲自体は景気の良いダンサブルアップで出来は悪くないし、結局のところEDMはないほうが仕上がりがまともだったって感じなんで、結果 余計なことしなきゃよかったのに、というオチなんですけど。

 アルバムのど真ん中に位置する『HOROBIRO』は短尺の絶叫ナンバー。遊び曲ポジションなんでしょうけど、ぶっちゃけ滑ってます。暴れ倒すにしても演奏陣が全然振り切れてないし。

 

 いい曲、面白い曲も勿論あるにはあるんですよ。スラップベースとカッティングギターとの競り合いがイカすチャキチャキなダンサブルナンバー『MATSURI BAYASHI』とか、ノリも曲展開も実に忙しない『パラサイト』とか、「パラリラリ~ラ~パ~ラッパー♪」とテキトーな歌詞が乗っかってるのがアレだけど歌メロのキャッチーさといい意味でドタバタした演奏が癖になる『秘密』とか、あと、クールなダンサブル曲『森羅万象』なんてちょっとした新境地モノもあるじゃないすか。平熱を維持したテンションやスムーズなラップ導入が実に新鮮で。

 彼らの王道スタイルを貫徹してる『HELLO WONDERLAND』も、真っ当に王道を演ってのけているが故に出来栄え上々だし、希望の光を思わせる眩さを放つポップロック『スターリングスター』、青春まさかりメロコア『Oh!En!Ka!』なんつー盤石ナンバーも手堅い出来だし、甘味と切なさが放出されたメロディとアレンジが秀逸なメロウなポップナンバー『Love me』も女性のハートと乳首を狙い撃ちした良曲。こんな感じで、今回も得意分野でしっかり実力を発揮してるんですよね。

 

 その他、いつもよりやや硬派ぶった『ASTRO』、スカを取り込んだ こざっぱりした忙しないディスコティックアップ『ダウンロードディスコ』、外タレかぶれ丸出しのポップロック『STAY』、疾走する性急ビートと中盤ダンサブルに切り替わる怪力展開で攻めるスタイルはお手の物といった感じの『Combat Song』、めざましどようびタイアップ曲なのにポカリスエットのCMソングを意識したような爽やかソングに聴こえてしまう『boys & girls』、ストレートかつ あざといバラード『story』、草食系男子ならではの可愛さをあざとく打ち出した的な母性本能くすぐりミドルナンバー『ミルクティーは恋の味』などなどがあるわけですが、

 

 いい曲も多々ありはするものの、1回聴きゃもう十分みたいな曲もちょこちょこあって、結果的になんか高くもなく低くもない満足度に落ち着いちゃった感じですが、少なくとも前作よりは良いです。意味わからん90年代アプローチもないし、演奏の聴かせどころも前作よりはだいぶ増えたし、決して『OVERTONE』のような作風を頑なに求めてるわけではないけども、『OVERTONE』の充実ぶり、痛快さ、ストレートで胸のすくポップ感を思うとやっぱり物足りなさを感じてしまうよなと。

 

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