アルバム感想『Headache and Dub Reel Inch』/ 黒夢

Headache and Dub Reel Inch(通常仕様)
『Headache and Dub Reel Inch』/ 黒夢
2011.11.2
★★★★★★★☆☆☆

01. Enter Loop ※※※※※※※※※※
02. 13 new ache ★★★★★★★★★☆
03. White Lush Movie ★★★★★★★☆☆☆
04. Someone ★★★★★★★☆☆☆
05. ミザリー (New Take) ★★★★★★★★☆☆
06. アロン (Album Ver.) ★★★★★★★★☆☆
07. Love Me Do ★★★★★★★★☆☆
08. Born To Be Wild (Album Ver.) ★★★★★★★☆☆☆
09. D.P.I.D.C.(Dull People In Damp Cave) ★★★★★★★☆☆☆
10. Starlet ★★★★★★★☆☆☆
11. Heavenly (Album Ver.) ★★★★★★★★★★
12. Glass Valley’s Oar ★★★★★★☆☆☆☆
13. Spazzy Addiction(※TYPE-Cのみ収録) ★★★★★★★☆☆☆

 

 

 12年の時を経てまさかの復活を遂げた黒夢の6thアルバム。タイトルの意味はサッパリわかりません。

 

 2011年のトレンド感を意識したのか、アルバム全般に渡ってエレクトロ要素を導入してます。『FAKE STAR』期の荒々しく尖りに尖ったサウンドとは全く別モノの洗練された音触りで、バンドサウンドとの絡め方は上手いんですけども、かつての楽曲と比べるまでもなく 攻撃性に欠ける音の鳴りだし、収録曲の半数以上がこの手のサウンドゆえに、どうしても途中で飽きが来てしまう。

 

 エレクトロというレインコートを纏ったようなメロコア『13 new ache』、ダンサブルなビートを刻むクールなロックナンバー『Someone』、イオナズンばりに打ち込みリズムが弾ける『D.P.I.D.C.』、性急かつシャープなリフで押す『Starlet』と、一応 曲ごとにちょっとした特徴があるんですけど、まあ うっすらとしたもんですよ。

 

 ただ、エレクトロニカと終盤のアンセムが謎の神々しさを放つ『アロン』、酒場のハコバンステージをイメージさせるスウィンギンなロックナンバー『Love Me Do』はしっかりキャラ立ちした佳曲で、清春のしゃがれたボーカルの嵌まり具合もバッチリ。

 

 んで、ほんのり耽美性を纏ったビートロック『Heavenly』がずば抜けてカッコいいっすね。厚みはあってもヘヴィに依存しないギターリフが癖になるし、何よりBメロの清春ボーカルが最高にイカしてる!何言ってるか全然聴き取れないけど。「personal extasy」が「ベース乗りセクシー」に聴こえたりするし。3分未満でサクッと終わる構成もいいね。繰り返しの咀嚼に有用してます。

 

 ステッペンウルフの名曲カバー『Born To Be Wild』は、原曲の輪郭はしっかり残っているのに、清春ボーカルとエレクトロ導入アレンジによる強姦の効果で全く別の曲に聴こえてしまうというレイパー冥利に尽きる(?)であろう仕上がりで、これはアルバムの流れで聴いてから印象が好転しました。まあアルバムの流れありきの曲ですけど。

 

 清春ソロの延長線上にある芳醇なミドルロック『ミザリー』は本作中では異彩を放っていますが、個人的にはアルバムの潤滑油的な役割を果たしていると思います。でも、あのヘベレケ歌唱にはエフェクトをかけんで欲しかったっすなあ。

 

 好きな曲、カッコいい曲もありますけど、トータル的にはどうも物足りないっすね。アルバムを出す毎に作風をガラッと変えるバンドだし、エレクトロ導入自体には異論はないけど、それならそれでもっと攻めに走れなかったもんかね。

 

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