アルバム感想『DUNE』/ L’Arc-en-Ciel

DUNE
『DUNE』/ L’Arc-en-Ciel
1993.4.10
★★★★★★★★★☆

01. Shutting from the sky ★★★★★★★★★☆
02. Voice ★★★★★★★★★☆
03. Taste of love ★★★★★★☆☆☆☆
04. Entichers ★★★★★★★★★☆
05. Floods of tears ★★★★★★★★☆☆
06. Dune ★★★★★★★★☆☆
07. Be destined ★★★★★★★☆☆☆
08. 追憶の情景 ★★★★★★★★☆☆
09. As if in a dream ★★★★★★★★★☆
10. 失われた眺め ★★★★★★★☆☆☆

 

 

 日本を代表するヴィジュアル系バンド・L’Arc-en-Ciel(ラルク・アン・シエル)がインディーズ時代にリリースした1stアルバム。

 誰がどう聴いてもヴィジュアル系です。それも「ザ・V系っぽい」的なチンケな装飾なんかじゃなく、骨組みからガッチリ緻密に作り込まれたヴィジュアル系サウンドが繰り広げられおり、容姿のみならず音楽自体も世間一般的にイメージされてると思わしきヴィジュアル系のど真ん中を行ってる感じがしますな。

 

 オープニング曲『Shutting from the sky』の冒頭で 退廃ムードと飛翔感を打ち出すディレイギター牽引のアンサンブルからして超ヴィジュアル系だし、続くミドルロック『Voice』のどこか陰りを帯びたメロディやサウンドメイキングもやはりヴィジュアル系。

 

 それ以降も、おフランスな雰囲気のジャジーなミドルナンバー『Entichers』、ギターソロでこれまたおフランス感を演出している『Floods of Tears』、華やかで潤いに満ちたポップナンバー『Dune』、歌詞や語りにおいて中二病が炸裂する攻撃的ナンバー『Be destined』、物憂げなミドルスロー『追憶の情景』、淡く儚いノスタルジックな音世界に胸を締め付けられる『As if in a dream』など、いずれもモロにヴィジュアル系の世界ではありますが、幻想的で可憐で気品があり時折エロチックな表情をちらつかせてはテクニシャンな一面を覗かせたりもするという ラルクオリティが備わっておりば。

 

 んでhydeのボーカル。若さは感じるけどもこの時点で既に垢抜けているし、各楽曲の着こなしぶりときたらもう圧巻。ある時はナイーブに、ある時は力強く、そしてある時はフェミニンな成分を増幅させたり。単に声や歌唱やパッと見がヴィジュアル系っぽいだけでなく、ラルク独自の世界観を確固たるものへと決定づけているのがサスガ。『Entichers』で魅せる妖艶なボーカルは性感帯をなぞられた瞬間のリアクションさながらって感じだし。

 

 演奏技術に拙さを感じることもなければ録音環境が足枷になってるなんてこともなく。インディーズという環境の中で楽曲が求めてる音世界が既に完成されており、バンドのオリジナリティーまでしっかり確立されているのが凄い。と言っといてなんですけど、これはリマスターされた復刻版を聴いたほうが絶対良いです。レアトラック3つあるし、よりクリアに洗練された音のほうがやっぱ良いよなって実感しちゃったし。

 インディーズだとかデビュー作とか そんなことを抜きにして 他のラルクのアルバム同様 いち作品として最後まで楽しめる好盤。

 

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