アルバム感想『Tierra』/ L’Arc-en-Ciel

Tierra
『Tierra』/ L’Arc-en-Ciel
1994.7.14
★★★★★★★★★☆

01. In the Air ★★★★★★★★☆☆
02. All Dead ★★★★★★★★☆☆
03. Blame ★★★★★★★★★★
04. Wind of Gold ★★★★★★★☆☆☆
05. Blurry Eyes ★★★★★★★★★★
06. Inner Core ★★★★★★★☆☆☆
07. 眠りによせて ★★★★★★★★★☆
08. 風の行方 ★★★★★★★★★☆
09. 瞳に映るもの ★★★★★★★☆☆☆
10. White Feathers ★★★★★★★★★☆

 

 

 2ndアルバムにしてメジャー第1弾。
 果てしなく広がる青空と大地をイメージさせる作品で、前作で既に確立されていたラルク独自の幻想世界が より奥行きやスケール感を増し、透明感を強調して展開されてます。

 

 飛翔感たっぷりに幕開けする『In the Air』、「あなたは風のように優しく鳥のように自由にこの世界を羽ばたく」なるフレーズをいち早く具現化した的な壮大ミドルナンバー『White Feathers』といったオープニングとエンディングを務める2曲はまさに本作の音世界を象徴する楽曲。

 

 ラウンジ風のまったりソング『Wind of Gold』、とあるクラブのNo.1ホステス的な華やかさを纏ったポップナンバー『Blurry Eyes』、ボサノバ調の優しく柔らかな音色とエッジを効かせたアンサンブルが絡み合った『眠りによせて』、ノスタルジックでフォーキーなミドルナンバー『風の行方』、ピアノ一本のみをバックに据えた『瞳に映るもの』など、繊細さや幻想的な透明感が際立った楽曲が多く、雰囲気にまとまりがありながらもアプローチの手法が何気に多彩。

 

 まるでCoccoのように情念をぶちまけている「あーあ、みんな氏ねばいいのに」的陰鬱ミドルロック『All Dead』、前作収録の『Be destined』に続き中二病が発症した sakura作曲の狂気的でインダストリアルなロックナンバー『Inner Core』なんつーダークサイドの楽曲も押さえられてるのもまた彼らの強み。

 

 個人的にはリーダー作曲の『Blame』が本作のハイライト。退廃性と耽美性を照射していることもあり本作中でも特にヴィジュアル系ロック感が強いナンバーで、なんというか、90年代中期のテレ東アニメっぽい雰囲気。朝方じゃなく夕方17~19時台に放送されてたアニメのほう。いやこれアニメがアニメならED曲として採用されてもなんら不思議じゃないでしょ。という、そんな我々世代だから感じる懐かしさもあってのベストな1曲。『眠りによせて』をビデオシングルで出すより、こっちを普通にCDシングルとして先行発売したほうがよかったんじゃね?ってくらいにポップ性もしっかり備わってます。

 

 初期の傑作ですね。前作以上に、顔面や表層、装飾のみならず、骨組みや細胞レベルでしっかり独自のヴィジュアル系ロックを演ってますよ。

 

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