アルバム感想『Minutes To Midnight』/ Linkin Park

Minutes to Midnight
『Minutes To Midnight』/ Linkin Park
2007.5.15
★★★★★★☆☆☆☆

01. Wake
02. Given Up ★★★★★★★★★☆
03. Leave Out All The Rest ★★★★★★★☆☆☆
04. Bleed It Out ★★★★★★★★★★
05. Shadow Of The Day ★★★★★★★☆☆☆
06. What I’ve Done ★★★★★★☆☆☆☆
07. Hands Held High ★★★★★★★★☆☆
08. No More Sorrow ★★★★★★★★☆☆
09. Valentine’s Day ★★★★★★★☆☆☆
10. In Between ★★★★☆☆☆☆☆☆
11. In Pieces ★★★★★★☆☆☆☆
12. The Little Things Give You Away ★★★★★☆☆☆☆☆

 

 

 約4年ぶりとなる3rdアルバム。
 前2作で貫き通していたラウドなミクスチャーロック路線からストレートなロックサウンドへとシフトチェンジしています。路線変更したことやラップ・スクラッチの出番が減少したこと自体はなんら問題ないんですけども、困っちゃうのが、ミドル/バラード曲が過半数を占めていることと、全体的にサウンドが「静」寄りになっていること。

 

 いくらメロディセンスが健在で、チェスターがシャウトだけでなくクリーンボーカルもイケてるといっても、あらゆるもんを削ぎ落としたシンプルなミドル/バラードを演るには歌やメロディだけじゃ求心力に欠けるし、演奏も如何せんパワーが足りてない。

 

 


 

 『Leave Out All The Rest』なんてメロディも良いしチェスターの叙情的なボーカルも絶品なのに演奏がどうも物足りなくて、それが満足度に少なからず影響してしまっている。『What I’ve Done』 『The Little Things Give You Away』も同様で、しかも後者は6分越えしちゃってるんだよな。いつも3分台でまとまってるくせに何故に。 でも同系統のロックバラード『Valentine’s Day』はまあアリかなって感じなんですよね、曲単体なら。演奏も悪くないしメランコリックな空気感もよきで。

 

 一応 多少なりともテンションにメリハリがある構成にはなってるけど、前2作みたく激情をぶっ放す曲って 『Given Up』『Bleed It Out』というアップナンバーと『No More Sorrow』だけだし、それ以外は全て『静』の楽曲だし、後半になって『In Between』あたりでダレてくるのはもはや避けようがない事態。バラード系ばっかでうんざりしてるトコに本作中もっともダウナーな『In Between』を持ってくるとか なんつー仕打ちだ。

 

 アルバム中盤の『Hands Held High』もバンド感がかなり控えめで思っきし静に振り切った楽曲ですけど、私的にこれはアリ。マーチングリズムを下地にパイプオルガンやクリーンギター、そして「アーメェ~ン♪」コーラスで聖歌的なムードを醸成。チェスターの穏やかなボーカルもいいし、意外にもマイクのラップがそこそこ活躍してます。社会風刺や戦争批判がテーマとなっているのですが、楽曲の雰囲気のままに 父と子と聖霊の御名によってアーメンしたくなる佳曲であります。尺もいつも通りのコンパクトさだし、これは好きな曲。バラード系2連チャン後にこの曲を配置するという措置はかなり問題アリですけども。

 


 


 

 アップナンバーは前述の『Given Up』『Bleed It Out』だけなんですけど、どちらも凄く好きな曲。
 前者はベースが牽引するゴリゴリの疾走ロックナンバー。ここではチェスターが思っきしシャウトしてます。カッコいい!てゆーかブリッジでのシャウトがやたら長いな。スゲェ。
 後者はディストーションを控えたパーティーロックで、これまでのリンキンとは雰囲気が明らかに違います。ここではマイクのゴキゲンなラップが大活躍。チェスターも目ん玉ちばしらせてシャウトしておりば。

 

 『No More Sorrow』はミドルテンポの不穏なハードロック。ミクスチャーではないけど、これまでのリンキンのイメージにいちばん近い作風。各所で散々言われたと思いますけど、イントロがマジ水戸黄門。ほんで、なんとなく缶コーヒーのCMソングに合いそうなイメージ。歌じゃなくてイントロが。

 


 

 まんまU2な『Shadow Of The Day』も曲単体なら悪くはないんだけどなあ。あと『In Pieces』は徐々に熱を帯びてく展開はいいのに、燃え上がってから鎮火するまでがやたら短すぎないか?どうしてこういう時に律儀にコンパクトさを守ろうとすんのよ。

 

 まあ色々言いましたけど、昔に比べればだいぶ受け入れられるようになりましたよ。リリース当初聴いた時はあまりにローテンションすぎてガチでガッカリしたからなあ。
 それでも本作の満足度はリンキンの中だといちばん下になっちまいますな。バラード系が多すぎるのと、演るにしても せめて骨のある演奏を聴かせてくれと。

 

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