アルバム感想『Living Things』 / Linkin Park

Living Things
『Living Things』 / Linkin Park
2012.6.20
★★★★★★★★☆☆

01. Lost In The Echo ★★★★★★★★☆☆
02. In My Remains ★★★★★★★★☆☆
03. Burn It Down ★★★★★★★★☆☆
04. Lies Greed Misery ★★★★★★★★☆☆
05. I’ll Be Gone ★★★★★★★★☆☆
06. Castle Of Glass ★★★★★★★★☆☆
07. Victimized ★★★★★★★★☆☆
08. Roads Untraveled ★★★★★★★☆☆☆
09. Skin To Bone ★★★★★★★★★★
10. Until It Breaks ★★★★★★★★☆☆
11. Tinfoil
12. Powerless ★★★★★★★★☆☆

 

 

 約1年9ヵ月という過去最短のブランクを経てリリースされた5thアルバム。

 エレクトロニカに大きく傾倒し、様々な実験要素を孕んだ前作からまたまた打って変わり、今回は過去4作で培った経験を盛り込みつつ、それをスマートにアウトプットしたラインナップ。チェスターのシャウトもマイクのラップもバンドサウンドもエレクトロニカ要素も漏れなく強い存在感を放っていて、これまでリンキンが培ってきたオイシイとこは全部詰まってるんじゃないかなと。

 


 


 

 『Lost In The Echo』『In My Remains』『Burn It Down』『I’ll Be Gone』はミクスチャーロックをベースにエレクトロニカ要素を絡めたナンバーで、これらがおそらく本作のメインディッシュにあたる楽曲ではないかと。ミクスチャーではないけども、歌謡ライクな歌メロを乗っけた3連ロッカバラード『Roads Untraveled』もハードロックとエレクトロニカ要素を混在させたナンバーで、前述曲たちに近しい部類に入るかな。これらを聴くと、新人・若手にしてはやたら洗練されていた『Hybrid Theory』や『Meteora』あたりの楽曲でさえも いい意味での荒削りさを感じるし、逆にこれらの楽曲がスマートさを極めに極めたゆえスリルさに欠けるところもあったりしますが、 決して『Hybrid Theory』『Meteora』にエレクトロニカな音を足しただけのリプレイに終止しないアップグレードをしていることがしかと窺えました。てか 『In My Remains』のイントロを最初聴いた時LUNA SEAかとオモタ。

 


 

 仄かな明るさを醸し出したサイバーサウンドを下地とした『Lies Greed Misery』、パンキッシュな短距離走ナンバー『Victimized』は、マイクのクールなラップとチェスターのシャウトが炸裂する盤石スタイルを維持した中でこれまでとは異なるアプローチを試みたナンバー。また、『Castle Of Glass』は軽快なビートと どこか穏やかなボーカリゼーションを貫徹した疾走ナンバーという これまた異色の楽曲で、ジャンルという大きな括りとは別に、違った角度からの切り込みで新たな側面を打ち出したものがどれもいい味を出してます。

 

 んで『A Thousand Suns』路線の楽曲も存在しまして。
 『Skin To Bone』はどういうわけかメロディがサザンっぽい退廃的エレクトロニカナンバーで、これが私的に本作随一のフェイバリットソング。
 『Until It Breaks』は、ダブステップをぶち込んで混沌としたサウンドスケープを形成しつつ、後半は静謐な音空間の中で天へと還るイメージのコーラスを絡めた聖歌的ムードにシフトするという なんだか破滅と再生を音像化したような楽曲で、なんかよく分からんが面白い。
 ラストの『Powerless』も、一応ロック成分も含有されてますが、圧倒的にエレクトロ成分のほうが強めな超エモなバラード。
 単にアルバム後半にこの系統のナンバーを固めただけでなく、曲間がなく流れ的にもしっかり繋がりがあるという点でも『A Thousand Suns』を継承してます。

 

 先ほども書いたように、スマートにまとまりすぎていてスリルが不足している感もありはしますが、単なる総集編にならず新たな試みも交えていて、その貪欲さが吉と出ていますがゆえにこれも良作。

 

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