アルバム感想『LUNA SEA』/ LUNA SEA

LUNA SEA
LUNA SEA(DVD付)
『LUNA SEA』/ LUNA SEA
1991.4.21
★★★★★★★★★☆

01.FATE ★★★★★★★★★★
02.TIME IS DEAD ★★★★★★★★☆☆
03.SANDY TIME ★★★★★★★☆☆☆
04.BRANCH ROAD ★★★★★★★☆☆☆
05.SHADE ★★★★★★★★★☆
06.BLUE TRANSPARENCY 限りなく透明に近いブルー ★★★★★★★★★☆
07.THE SLAIN ★★★★★★★☆☆☆
08.CHESS ★★★★★★★★★★
09.MOON ★★★★★★★★☆☆
10.PRECIOUS… ★★★★★★★★★★

 

 

 インディーズ時代にリリースされた処女作。
 粗削りでやたら音がシャリシャリした演奏やRYUICHIの荒くれ者さながらなボーカルは狂気や初期衝動感がしゃしゃり出ている印象で、ブレイク以降とはだいぶ様相が異なります。衝撃映像ならぬ衝撃音像。
 しかし、凶暴の一言では片付けられない 繊細な一面もこの頃から覗かせており、透明感あるメロディや美しいギターサウンドを聴かせてくれるトコも特徴的。それゆえ、この時点で既に彼ら独自というほかない世界観の礎がガッチリ固められております。

 

 デカダンなフレーズを並べて独自の手口で成功を勝ち取るマニフェストを綴った 当時のLUNA SEAの代名詞的ナンバー『FATE』、ブレイク以降もライブで多々披露されている盛り上げ隊長V-ROCK『TIME IS DEAD』、「こ・の・苦・し・み・を・呉・れ・てやる~♪」と念仏を唱えるくっそハイテンポな『SHADE』、RYUICHIのボーカルにおける表情の反復横飛びが凄まじいメロディアスな疾走ナンバー『BLUE TRANSPARENCY~限りなく透明に近いブルー』、絶叫じみたボーカルがスパークする平歌と歌唱に哀愁が滲んだサビとのコントラストが切なさを際立たせるエモーショナルな『PRECIOUS…』と、トチ狂ったコーラスを交えたハードコアも同然のナンバーがいずれも強烈なインパクトをぶっ放してます。

 

 ハードコア系の中でも特に強烈なのが『CHESS』。演奏やボーカルが本作中で最も殺気立ってる上に、「死・ね・ばあぁぁ~~!!!」だの「ジャッスゥウォンスィッ!!」だのトチ狂ったコーラスが炸裂するわ、語りパートやアウトロで幻想的なアルペジオが鳴るわで なんか色々とトテツモナイです。振り切り様とか詰め込みぶりとか、それでいてLUNA SEA以外のなにものでもない確固たる音世界が具現化されているし。

 

 荒廃したムードが広がるメロウなミディアムナンバー『SANDY TIME』、幻想的バラード『MOON』といった聴かせる類のナンバーや、切迫感溢れる退廃的ミドル『BRANCH ROAD』、殺意や怨念が込められた的な『THE SLAIN』といったおどろおどろしいナンバーも軒並み上々。

 

 このアルバムは2007年発売のリマスター版を聴くといいです。音は全体的に細くスカスカなまんまですけど、迸る狂気がリマスターによってようやくしっかりカタチになったゆえ物足りなさを感じることなんか一切ないので。『SHADE』『BLUE TRANSPARENCY 限りなく透明に近いブルー』『CHESS』あたりはもはや手直し不要、むしろこれ以上いじるなって感じ。

 

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