アルバム感想『LUV』/ LUNA SEA

LUV(初回限定盤)(DVD付)
『LUV』/ LUNA SEA
2017.12.20
★★★★★★★★★☆

01. Hold You Down ★★★★★★★☆☆☆
02. Brand New Days ★★★★★★★★★☆
03. 誓い文 ★★★★★★★★★★
04. piece of a broken heart ★★★★★★★★☆☆
05. The LUV ★★★★★★★★☆☆
06. Miss Moonlight ★★★★★★★☆☆☆
07. 闇火 ★★★★★★★★★☆
08. Ride the Beat, Ride the Dream ★★★★★★★★☆☆
09. Thousand Years ★★★★★★★★☆☆
10. Limit ★★★★★★★★★☆
11. So Sad ★★★★★★★★★☆
12. BLACK AND BLUE ★★★★★★★★★★

 

 

 LUNA SEAの約4年ぶりとなる9thオリジナルアルバム。

 LUNA SEAっぽさ全開のジャケ写とは裏腹にアルバムの中身はやけに明るめです。
 トップバッターにしてアルバムのリード曲でもある『Hold You Down』がさっそく開放的で青空しか見えないような楽曲でアッー!と驚き。しかも、うっすらEDMが被せてあるしクラップ音も堂々と鳴らされてるし、冒頭のギターなんてケイティ・ペリー感ハンパないし、一体なにごとざますかと。

 


 しかし、それ以上に衝撃的なのが『誓い文』。もはやトレンディドラマの主題歌やん と言いたくなるような キラメキに富んだ軽快なポップロックナンバーで、メロディもかなり甘々。PENICILLINの『make love』とか思い出す眩さやポップ感、スウィーテストさ、こっぱずかしさetc…ということで本作中でもとりわけ物議を醸しそうなナンバーですが、私的には大いにアリ…っていうかくっそ好きすぎる。

 

 闇に揺蕩うイメージのミドルナンバー『piece of a broken heart』、本作随一のアグレッシブな疾走ロックナンバー『The LUV』、切迫感溢れる退廃美バラード『闇火』といった お馴染みのLUNA SEAっぽさを感じさせる楽曲もあるっちゃあるし、今までやっていそうでいなかったインスト『Ride the Beat, Ride the Dream』はドラムサウンドを主軸とし、なおかつここでもうっすらとEDMを被せたダンサブルな楽曲だったり、SUGIZOのファンキーなギターが牽引する『BLACK AND BLUE』はちょっとAOR入ったソウルナンバー(個人的に本作きっての超絶傑作ナンバー!)だったりと新たな側面を覗かせたものもあります。

 

 が、タイトルからして “らしからぬ”感満点の『Brand New Days』もストレートな疾走ロックながら陽性オーラが強めだし、LUNA SEAというよりTourbillon寄りなイメージの シンガロング系 雄大なミドルロック『Thousand Years』も分かりやすく希望の光を感じさせる鳴りだし、スローバラード曲『So Sad』は切ない歌詞ながら 夕暮れ時ばりの穏やかなムードに包まれていたり、『Miss Moonlight』もまた穏やかな空気が漂うミドルポップスだったりと、

 全体的に 単純に明るいだけでなく、色んな意味で かの迷アルバム『SHINE』以上に”SHINE”というフレーズのイメージが強いです。それでいて コアな音楽性を掘り下げたり突き詰めたり 未知の領域開拓に腐心したりするでもなく、LUNA SEAのパブリックイメージに囚われず気負いなく自身の音楽に取り組んでる感じがして、それがプラスに有用しているってのが本作の印象ですね。
 河村ボーカルが足枷となり演奏陣にも少なからず悪い意味での影響が及んだ『SHINE』とは似て非なるものだし、新たなLUNA SEA像の開拓に勤しんでいたガッチガチな『LUNACY』とも全く別モノ。ラルクでいう『SMILE』的な位置づけのアルバムって感じかな、強いて言うなら。
 いいアルバムです。一聴して素直に面白いと思った。

 


 シングル曲でもある『Limit』は、LUNA SEA王道スタイルを踏襲しながらも、REBOOT以降の彼ら(というよりRYUICHI)だからこそカタチになった、熱気と飛翔感あふれる疾走ロックナンバー。全盛期のクールでソリッドでナルシスティックなRYUICHIでもなくナヨナヨしてまろやかでナルシスティックな河村隆一でもなく、色気とパワフルさとダンディズムとナルシズムを兼備した現在のRYUICHIボーカルでないと成立し得ない…ということで、これは純然たる佳曲である上に、ある意味 現在のベーシックなアビリティを衒いなく打ち出してきた本作を端的に象徴している楽曲でもあるわけです。

 

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