アルバム感想『Tales of Purefly』/ MAN WITH A MISSION

Tales of Purefly
『Tales of Purefly』/ MAN WITH A MISSION
2014.3.12
★★★★★★★★☆☆

01. tales of purefly
02. evils fall ★★★★★★★★☆☆
03. Wake Myself Again ★★★★★★★☆☆☆
04. database feat. TAKUMA(10-FEET)★★★★★★★★☆☆
05. vitamin 64 ★★★★★★★★☆☆
06. higher ★★★★★★★★★☆
07. Emotions ★★★★★★★★★☆
08. whatever you had said was everything ★★★★★★★★☆☆
09. When My Devil Rises ★★★★★★★★☆☆
10. Searching life ★★★★★★★★★☆
11. your way ★★★★★★★☆☆☆
12. babylon ★★★★★★★★★☆
13. Dancing On The Moon ★★★★★★★★☆☆

 

 

 マンウィズのメジャー3rdアルバムです。最初ジャケ写を見たときは「え、何事!?」って驚いたもんですけど、どうやら『Tales of Purefly』というファンタジックなストーリーを主軸にしたコンセプトアルバムのようで、楽曲、歌詞、配置がそのストーリーときちんと連動した作りになっています。

 

 かなり徹底されてますね。ストーリーに片手間で作った感とか無理矢理こじつけた感が全くないし、歌詞はストーリーと密接にリンクしていながらも ほとんどの楽曲に明確なメッセージが込められていて、単品で嗜んでも(ストーリーを知らなくても)言わんとしてることが伝わるような内容になっているのがいいっすね。一応 歌詞カードにストーリーのダイジェスト版が載せられてはいますけど、初回限定盤にはストーリーブック『Tales of Purefly』完全版が同封されてるので、このアルバムを手に取るのであれば そちらをゲトしたほうがいいと思います。絵に関して言うと、レオンくんとサラちゃんが川栄な~!って。あと、歌詞カードの表紙だけ見ると、デッケー狼5匹がボスキャラにしか見えない。

 

 で、楽曲について触れていきますと、『evils fall』『your way』などのお馴染み疾走ミクスチャーロックや、『whatever you had said was everything』『Dancing On The Moon』などのメロディアスで力強いロックバラードもしっかり押さえていながらも、これまでのマンウィズとは明らかに毛色が異なるアプローチに臨んだものもいくつかあって、上手いこと振れ幅を広げてきました。
 それによって、彼らは演奏スキルだけじゃなく、ミキシングやアレンジセンスも上々であることをより明確に認識させられました。

 


 例えば『evils fall』での ダブステップを押し出し過ぎず うっすら塗布するに止めるでもない ベースメイク的な感覚で効果的に取り込むセンスなど、デジタル要素の絡ませ方に関してはお手の物って感じが表れてます。
 が、柔らかな風を纏った大らかなロックバラード『whatever you had said was everything』では間奏でしれっとスクラッチを取り込んでいますが、これは正直意図がよう分からん。邪魔になってないだけまだいいけど、これはDJサンタモニカの単なるささやかな自己主張か!?

 

 ケルト音楽の要素を取り込み、浮遊感と瑞々しさを有する骨太ミドルロックに仕立て上げた『vitamin 64』や、おもっくそカントリーすぎるばかりか、風を切るように軽快に駆けるドラムや 豊かな彩りを演出するストリングスアレンジなどの アプローチの手法にも流石にアッー!と驚かざるを得ない『Searching life』はファンタジックなコンセプトがあってこそ生まれ、かつ その新たな要素が違和感なくマンウィズのサウンドに溶け込んだ佳曲。本作の中でもいいフックになってるし、純粋にいい曲。

 



 音は前作よりも明らかに太さや重みを増してますけど、ノリは前作のほうが良かった気がする。いわゆる「踊れるロック」という感じではなくなってきたけど、『evils fall』『database』『When My Devil Rises』など ジャンケンジョニーのオリラジ藤森風ラップが狂騒するミクスチャーロックは相変わらずパンチが効いてて最高。

 

 平歌でのジャンケンジョニーのグルーヴィーなボーカル(≠ラップ)の効果で これまでの楽曲とは趣向が異なるダンサブルなノリを形成した『Wake Myself Again』は 新鮮というより これまでの楽曲とはちょっと趣向が異なるなって感じ。最初聴いた時はビミョーやなとか思ってたけど、全然そんなことなかったわ、大丈夫か あたしゃ。

 



 個人的に本作では、前述の『Searching life』に加え、縦に突き上げるような躍動的なリズムワークが心地よい開放的なパワーポップ『higher』、バトル系アニソン的な歌メロと 退廃的で緊張感のあるムードを携えたダイナミックなハードロック『Emotions』がかなり好きな曲。

 

 シンフォニックなアレンジを施したブレイブリーなロック枠、ジョニーのフジモリ風捲くし立てラップが炸裂するハードなミクスチャーロック枠、雄大で美しいミドルロック枠の三部で構成された プログレッシブな『babylon』もまた佳曲で、ストーリーのクライマックスを連想させるドラマティックさが実に熱い。

 

 音だけを嗜んだ時は前作に比べてちょっと…って感じだったんですけど、ストーリーブックを読みながら聴いたら印象が好転しました。コンセプトアルバムとしては上々の出来栄えだと思います。

 

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