アルバム感想『FEVER』/ 三浦大知

FEVER
『FEVER』/ 三浦大知
2015.9.2
★★★★★★★★☆☆

01. SING OUT LOUD ★★★★★★★★☆☆
02. FEVER ★★★★★★★☆☆☆
03. Welcome! ★★★★★★★☆☆☆
04. Unlock (Album Ver.) ★★★★★★★★★☆
05. MAKE US DO ★★★★★★★★★☆
06. One Shot ★★★★★★★☆☆☆
07. Ascertain
08. IT’S THE RIGHT TIME ★★★★★★★★★☆
09. Anchor ★★★★★★★★☆☆
10. Color Me Blue ★★★★★★★☆☆☆
11. Supa Dupa Paper Plane ★★★★★★★☆☆☆
12. Testify ★★★★★★★★☆☆
13. ふれあうだけで ~Always with you~ ★★★★★★☆☆☆☆
14. music ★★★★★★★☆☆☆

 

 

 約1年10ヵ月ぶりとなる5thアルバム。

 『The Entertainer』と銘打った前作よりも幅広い年齢層を巻き込む吸引力を備えた、「3才からの三浦大知」とでも言いたくなるような全世代対応型アミューズメントアルバム。「HOME MADE 大知」と言ってもいいかもな。

 

 先行シングルであり本作のトリを飾る『music』は、頭でっかちな理屈を取っ払ったフランクなポップソング。これが本作の内容、そして本作リリース時の大知くんのスタンスを象徴する楽曲で、全体的にも とってもラフな佇まいで体温のような熱が感じられるラインナップ。
 私的にこれまでの大知くんはアーティスティックでカッチリとした 隙を見せないみたいな印象だったので、うたのおにいさん さながらな出で立ちの大知くんは新鮮だった、けど彼の人柄を思えば全く以て違和感は皆無。

 

 

 『music』以外で分かりやすいトコだと、生々しい躍動感に満ちたファンキーな『FEVER』、テーマパークの絵図しか浮かびようがない『Welcome!』、ヌクモリティ’s Highな静謐 名バラード『IT’S THE RIGHT TIME』、ギターとベースがワイルドに躍動するEDM被せのアップナンバー『Supa Dupa Paper Plane』、アレンジがありきたりすぎて いっそのことアカペラで演ったほうがいいんじゃね?って感じのバラード『ふれあうだけで~Always with you~』あたりですかね、コンセプトがダイレクトに反映された楽曲っつったら。『RUN WAY』『SHOUT IT』よりもガッチガチに力が入ったロッキッシュな『One Shot』は体温のような熱というか、なんか暑苦しいのうって感じがしますけども。

 

 

 

 また、今回は収録曲全ての歌詞にプラスの感情が内包されているのが大きな特徴で、これまでの作品で多々散見された失恋モノや自身の情けなさやヘタレっぷりを露呈するようなモノは一切なし。
 言葉のチョイスは総じてストレートではありますが、浮遊感を有したミドルナンバー『Color me blue』では心が洗われる様を柔らかなタッチで描写したり、壮大ミドルスロー『Testify』では気負いなくビリービンマイセルフを謳ったり、前述の『FEVER』では衝動性と好奇心をアメリカンロックばりにストレートかつダサダサに書きなぐったりと、フレーズにおいても「喜」「楽」「熱」など伝えたい内容はもとより微細な表現手法も様々。ある程度定まったコンセプトの中でも多面的なアプローチで聴き手を魅了しにかかるエンタメ性がサラリと発揮されてます。

 

 

 まあ私的には うたのおにいさんよりもアーティスト然とした大知くんのほうが好みなので前作よりはやや満足度は劣るんですけどね。
 上述ナンバーよりも、スリリングかつスタイリッシュなダンスナンバー『Unlock』とか、サイケデリックなミドルナンバー『MAKE US DO』とか、暗闇に一条の光が差すイメージの眩いミドルアップナンバー『Anchor』とか、本作のコンセプトとはややベクトルが異なる楽曲のほうが好みだったりするし。

 ただ、単なるシフトチェンジではなく、エンターテイナーとしてさらなる進歩と可能性の拡張・結実を果たした作品であることは間違いないです。陽性のエナジーが沸々と沸き上がってくるイメージの四つ打ちアップ『SING OUT LOUD』の清々しい熱気は胸にとても心地良く、本作のコンセプトがストレートにアウトプットされた楽曲の中では特に気に入ってる佳曲。

 

 

 

 

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