アルバム感想『14章~The message~』/ モーニング娘。’14


『14章~The message~』/ モーニング娘。’14
2014.10.29
★★★★★★☆☆☆☆

01. TIKI BUN (Album Version) ★★★★☆☆☆☆☆☆
02. Password is 0 ★★★★★★☆☆☆☆
03. 明日を作るのは君 ★★★★★★★☆☆☆
04. キラリと光る星 ★★★★★★★★★★
05. 恋人には絶対に知られたくない真実 ★★★★★★★★☆☆
06. What is LOVE? ★★★★★★★★★★
07. 私は私なんだ ★★★★★★☆☆☆☆
08. 笑えない話 ★★★★★☆☆☆☆☆
09. 笑顔の君は太陽さ ★★★★★★★☆☆☆
10. 君の代わりは居やしない ★★★★★☆☆☆☆☆
11. 大人になれば 大人になれる ★★★★★★☆☆☆☆
12. 時空を超え 宇宙を超え ★★★★★★★★★☆

 

 

 

 オリジナルとしては約2年ぶりとなる14thアルバム。
 前作や本作より1年前に出たセルフカバーアルバムに続きEDM路線を突っ走っており、12曲中11曲でEDMアレンジを取り込むという徹底ぶりを魅せてます。

 

 前作は良いなと思ったけど、今回はハッキリ言ってイマイチ。
 や、EDMをやるのはいいよ。ただ、前作と違い本作が発売されたこの時期は、三代目JSBの『R.Y.U.S.E.I.』が大ヒットしたこともあり本格的にEDMが日本のミュージックシーンに浸透してきた頃なんだから、やるからには前作からアップデートされたEDMサウンドを導入して然るべきなのに、鳴らされてる音に前作からの大した進歩が見受けられないのはマズいでしょ。音触りは相変わらずチープだし、アレンジャーが最も自由に振る舞える間奏ですら遊び心や攻めの姿勢を魅せてくることがほとんどないし、そんなのっぺり気味である程度パターン化された電子サウンドが各楽曲のキャラクター性を塗り潰しちゃうし…なんてことが冒頭から起こっちゃってるわけですよ。『Password is 0』『私は私なんだ』なんかは、曲自体はいい感じなのにそんなサウンドに侵されたせいでだいぶ損しちゃってます。

 

 アクセント程度でもディスコとかR&Bとか演ってるならまだ救いはあったのに、ミドルバラード『明日を作るのは君』以外は全てEDMアレンジ。これを「統一感」という言葉で片付ければ聞こえはいいけど、印象としては 単色の絵の具をアルバム全体にぶちまけただけって感じで、まとまりもこだわりも工夫も全然感じられない。

 

 …なんてボロカスに言っといてアレだけど、面白い曲もいくつかあります。
 鞘師里保と小田さくらによる『キラリと光る星』は歌謡メロとEDMサウンドの取り合わせが面白い上に、効率よくダブステップで縦横無尽に暴れたことも手伝って、鮮やかな2010年代版アイドル歌謡ナンバーに仕立て上げられてます。ダブステップっつっても『恋愛ハンター』みたいなウニョウニョブニョブニョした感じじゃなく、もっと立体性を伴ってエッジーに鳴らされてる感じ。決してアレンジ任せではなく、ちゃんと歌える子に託されたメロディとしっかり手を取り合って完成されてるのが素晴らしいっすな。本作きっての名曲であります。そうそう、つまりはこういうことなんですよ!こんな感じで、計算高さとエッジーさを併せ持ったEDMアプローチがもっと欲しかったんですよ他の楽曲でも。

 

 ゆいかおり『MIRRORING DESIGNS』とほとんど同じ曲の『What is LOVE?』も忙しないシャッフルビートでドタバタ弾けていて痛快だし、ウキウキなアイドルポップスをカラフルなエレクトロの音色でより鮮明に彩った『恋人には絶対に知られたくない真実』、エレクトロを導入するだけじゃなくピアノサウンドを巧みにコラージュして美しさやグルーヴ感を打ち出したミドルバラード『時空を超え 宇宙を超え』もかなり好感触。

 


 

 『笑顔の君は太陽さ』はEDMアレンジに飲み込まれずに明るく眩しいアイドルポップスを堅持してるけど、これは別にEDMアレンジじゃなくてもよくね!?楽曲のキャラを潰してないだけまだ良いものの、EDMを有効活用してるとは言い難く、ただ単にEDMサウンドを被せてるだけって感じ。素直に正統派アイドルポップスとして仕上げていればこのアルバム自体の印象も好転していたかもしれないっすね。

 

スポンサーリンク




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です