アルバム感想『IT’S A WONDERFUL WORLD』 / Mr.Children

It’s a wonderful world
『IT’S A WONDERFUL WORLD』 / Mr.Children
2002.5.10
★★★★★★★☆☆☆

01. overture 
02. 蘇生  ★★★★★★★☆☆☆
03. Dear wonderful world  ★★★★☆☆☆☆☆☆
04. one two three  ★★★★★★☆☆☆☆
05. 渇いたKiss  ★★★★★★★★☆☆
06. youthful days  ★★★★★★★★★☆
07. ファスナー  ★★★★★★★☆☆☆
08. Bird Cage  ★★★★★★★☆☆☆
09. LOVE はじめました  ★★★★★★★★★☆
10. UFO  ★★★★★★★☆☆☆
11. Drawing  ★★★★★★★★★★
12. 君が好き  ★★★★★★★☆☆☆
13. いつでも微笑みを  ★★★★★★★★★☆
14. 優しい歌  ★★★★★★★★☆☆
15. It’s a wonderful world  ★★★★★☆☆☆☆☆

 

 

 ベスト盤リリースを経て約1年8ヵ月ぶりにドロップされた10thアルバム。
 ミスチル(桜井氏)が商業バンドとしての、そしてポップ職人としての責務を全うしてみせたかのような優等生アルバムですね。

 

 タイガーウッズの姿しか浮かんでこないストレートなロックナンバー『優しい歌』、旨そうなケーキの画しか浮かんでこない煌めきに満ちたポップソング『youthful days』、ハゲ頭の窪塚洋介の姿しか浮かんでこないオーソドックスなバラード『君が好き』といったシングル曲を筆頭に、いつになく生命力が漲った飛翔系ポップス『蘇生』、ブラスアレンジを導入したアップナンバー『one two three』、ヒンヤリとしたオーガニックなミドルポップス『渇いたKiss』、社会の窓がテーマのエロソングなんかじゃなく 人間の裏表をテーマにしたフォーキーなミドルナンバー『ファスナー』、「UFO来ないかなぁ」なるアラサーらしからぬフレーズが地味に目を惹くメロウなミドルポップス『UFO』、胸を締め付ける美メロ、ロマンティックなアレンジ、人生の儚さを恋愛に絡めて綴られた歌詞との取り合わせが黄金すぎる極上バラード『Drawing』、ガッキーの姿を思い浮かべては無性に萌え萌えしてしまう、商業バンドとしてのマニフェストを織り交ぜた 綺麗ごとの極致的ナンバー『いつでも微笑みを』など、世間のニーズに応えるべく心血注いで作りましたって感じの楽曲が取り揃えられておりば。

 

 でも私的にはちょっと物足りなさがなあ。本作以降のアルバムと違い、アレンジが過剰だなと思った箇所はなかったけど、『蘇生』とか『one two three』とか バンド演奏があまり前に出てなくて物足りなさを感じたりもしたし、曲単位ではそこそこ好感触でも、アルバム単位だとアクが薄く思えてならない楽曲がやたら多く、アクセントの役割を担う楽曲が少ないのも、全体的に言うほど嵌まれなかった理由の一つかな。

 

 そんな中、『Bird Cage』『LOVE はじめました』といった ダークサイドの楽曲が中盤に用意されているのが皮肉にも救いに思えてしまいました。

 『Bird Cage』は今にも張り裂けそうな想いをぶっ放したかのようなサウンドと歌唱がインパクト絶大なロッカバラード。
 んで『LOVE はじめました』はギターや打ち込み、奇妙なコーラスが無機質さや淡白さを形成する社会風刺ソングで、そんな歌詞との上々なマッチングも相俟って実に不穏な響き。もはや桜井氏のソウルジェムがどうとかじゃなく、こういう作風自体がミスチルサウンドのデフォとしてこのあたりから確立された感があるな。

 

スポンサーリンク




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です