アルバム感想『シフクノオト』/ Mr.Children

シフクノオト
『シフクノオト』/ Mr.Children
2004.4.7
★★★★★★★☆☆☆

01. 言わせてみてぇもんだ ★★★★★★☆☆☆☆
02. PADDLE ★★★★★★★★☆☆
03. 掌 ★★★★★★★★★☆
04. くるみ ★★★★★★★★★★
05. 花言葉 ★★★★★★★★☆☆
06. Pink~奇妙な夢 ★★★★★☆☆☆☆☆
07. 血の管 ★★★★★★★☆☆☆
08. 空風の帰り道 ★★★★★★☆☆☆☆
09. Any ★★★★★★★★☆☆
10. 天頂バス ★★★★★★★★★★
11. タガタメ ★★★★★★★☆☆☆
12. HERO ★★★★★★★☆☆☆

 

 

 約2年ぶりとなる11thアルバム。
 これまでのミスチルの総決算じゃないけども、様々なミスチルらしさが詰め込まれた濃厚なラインナップ。

 

 『Everything』では初期設定のミスチルを提示し、『KIND OF LOVE』で桜井氏のソングライティングセンスがアップデートされ、『Atomic Heart』で青春まさかり中心のイメージを崩し作風の幅を大きく広げ、『深海』でソウルジェム真っ黒なマインドを余すことなく吐き散らし、『Q』で好き放題遊びまくり、『IT’S A WONDERFUL WORLD』ではポップ職人としての責務を全うしたりと、特にブレイク以降に紆余曲折がありましたが、ここに来てそういったもんを全て飲み込んで消化して筋肉に変えてしまったようです。ミスチルの胃袋よ強靭たれ、貪欲たれって感じで。

 

 軽快なアップナンバー『PADDLE』や素朴でフォーキーな楽曲『花言葉』、ドコモのCMを思い出すほかない『Any』はもとより、地底人風情のMVとアレンジが印象的なファンクっぽいロック『掌』も体液にまみれたようなドロドロした楽曲『Pink~奇妙な夢』も現代社会との対峙から生まれた 平和を願う壮大でシリアスな楽曲『タガタメ』も全てミスチルのスタンダードスタイルとしてニュートラルな感覚で鳴らされてる感じがしますな。お通夜風情のピアノバラード『血の管』でさえも。

 

 ただ、ここまで言っといてアレですけど、これがミスチルきっての名盤かっつったら私的にはそんな感じではなく。冒頭の『言わせてみてぇもんだ』とか聴くと どうしても物足りなさを感じるし。ギターとベースがほとんど聴こえないバンド感不足。

 

 本作の最高傑作ナンバーはなんといっても酸欠必至のロックナンバー『天頂バス』。バンドサウンドがしっかり活きているし、大仰なまでに光る雲を突き抜けFly Away感を演出したアレンジもいいし、サビでの桜井氏の絶唱も果てのない飛翔感をより一層倍増させていて最高。ほんで「イエェェェェェェーーーーーーーイ!!!!」のくだりはミック入来を思い出させる。

 

 ノスタルジックなバラード『くるみ』もいいです。ただ感傷を喚起するだけじゃなく最終的に自ずと前を向かせる歌詞がベタなメロディ展開と相乗して胸に沁みる。

 

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