アルバム感想『KIND OF LOVE』/ Mr.Children

Kind of Love
『KIND OF LOVE』/ Mr.Children
1992.12.1
★★★★★★★★☆☆

01. 虹の彼方へ ★★★★★★★★☆☆
02. All by myself ★★★★★★★☆☆☆
03. BLUE ★★★★★★★★☆☆
04. 抱きしめたい ★★★★★★★★☆☆
05. グッバイ・マイ・グルーミーデイズ ★★★★★★★★☆☆
06. Distance ★★★★★★★★☆☆
07. 車の中でかくれてキスをしよう ★★★★★★☆☆☆☆
08. 思春期の夏~君との恋が今も牧場に~ ★★★★★★★☆☆☆
09. 星になれたら ★★★★★★★★★★
10. ティーンエイジ・ドリーム(I~II) ★★★★★★★★☆☆
11. いつの日にか二人で ★★★★★★★☆☆☆

 

 

 前作より約7ヵ月ぶりとなる2ndアルバム。ブレイク後にじわじわと売上を伸ばし ロングセラーの末ミリオンを突破した、初期の人気作であります。

 前作のアマチュア感は一体どこへやら。桜井氏のメロディセンスの本格開花と コバタケのさらに深く首つっこんだプロデュースワークにより、デビュー1年目らしからぬ洗練ぶりと若手バンドらしい瑞々しさが整ったカタチで同居しパッケージングされた 青春まさかりなアルバムなのであります。

 

 ときめきとワクワクに満ちた明るく爽快なブラスポップ『虹の彼方へ』、半ばファンク入ったマイナーミドルポップス『All by myself』、アーリー90s男性ソロシンガーの曲って感じにしか聴こえない甘く切ないミドルナンバー『BLUE』、メロディもアレンジも笑っちゃうくらいアーリー90s感が半端ない 当時のトレンドど真ん中にして時代を超越した普遍性をも獲得したバラード『抱きしめたい』、総体的には明るくもどこか陰りがチラついているシャッフルビートのポップソング『グッバイ・マイ・グルーミーデイズ』、センチメンタルなヒリつきを有したミドルスロー『Distance』、ピアノとアコギによる『車の中でかくれてキスをしよう』など、青春の輝きやほろ苦さがポップかつメロディアスにアウトプットされた佳曲が目白押し。

 

 『いつの日にか二人で』はこの時期(年齢)ならではの楽曲でしょ。年下の男の子が愛しき人を想い歌った的な甘酸っぱい赤裸々ラブバラードで、当時の桜井氏だからこそまかり通った歌と歌詞ですよ。若さしか取り柄がない雰囲気イケメンが情感込めたつもりで歌ってもキモいだけだからヤメとけ。

 

 私的には、大きな希望とちょっとした不安を内包したキラメキポップソング『星になれたら』がいちばん好きな曲。これは月9ドラマ「アンティーク」での使われ方が凄く良かったんですよね。子役時代の大島優子がゲスト出演した 悲しくもハートフルな回のエンディングで流れていてグッときた覚えが。

 

 『思春期の夏~君との恋が今も牧場に~』は、ドラムのJENが顔に似合わぬ文系男子的なボーカルを披露し、さらには作曲にも関与した(コバタケとの共作)ほのぼの系カントリー調ナンバー。遊び心がありつつ、ちゃんとアルバムの大まかなテーマにも合ってるし、本作におけるちょっとした余興として上手いこと機能してます。

 

 『ティーンエイジ・ドリーム(I~II)』は詞曲あわせてノスタルジーを喚起する青春回顧なミドルポップス。本編は間違いなく良い曲だけども、青い欲望を吐き出した終盤の転調パートは別にいらなくね?どうせやるんだったら、尺的にもアレンジ的にもそんな中途半端に仕上げないで、もっとドロドロになるくらいにまで煮詰めんかいと。

 

 若干 時代を感じるプロダクションではありますが、今あらためて聴くと それもまたノスタルジー喚起に寄与していて こそばゆさも一入。良作であります。

 

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