アルバム感想『play』/ シド

play
『play』/ シド
2006.11.8
★★★★★★★★★☆

01. 汚れた指 ★★★★★★★★☆☆
02. Room ★★★★★★★★★☆
03. chapter 1 ★★★★★★★★☆☆
04. 白いブラウス 可愛い人 ★★★★★★★☆☆☆
05. シャッタースピード ★★★★★★★★☆☆
06. スロウ ★★★★★★★★★★
07. ミルク ★★★★★★★★☆☆
08. 罠 ★★★★★★★☆☆☆
09. ホソイコエ ★★★★★★★★★☆
10. 御手紙 ★★★★★★★★★☆
11. park ★★★★★★★★★☆
12. live ★★★★★★★☆☆☆

 

 

 

 3rdアルバムです。この年2006年頃から彼らの作品はチャート上位にランクインするようになりましたが、この時点ではまだメジャーデビューしておらず、前回に引き続きインディーズからリリースをしています。

 

 前作よりもまたさらにポップサイドに寄ったなあ、と思いきや、初期のような歌謡ロックを継承した曲もいくつかあったり、今まで以上に骨太な一面を覗かせたりと、結果的には前作以上にシドの振れ幅の広さを見せつけたアルバムになっておりば。あと、前作よりも演奏が立って聴こえますね。曲によっては ブラスを交えてたり ストリングスを大々的にフィーチャーしてたりもしますが、一枚通してバンドの地力がしっかり窺える作りになっていて。

 

 シャッフルビートで駆ける 女性目線のマイナー歌謡ロック『汚れた指』、お日さまの香りがする爽やか疾走ポップス『Room』、助走をつけて上空へ飛翔する画が浮かんでくる やけに仰々しい開放的ポップス『chapter 1』、なんだかほのぼの切ない『白いブラウス 可愛い人』、”マオにゃん”系ポップソング『シャッタースピード』、印象的でカッコいいリフを筆頭とした演奏とポジティビティ溢れる歌メロが実に頼もしい疾走ロックナンバー『スロウ』、まったり切ないミドルスロー『ミルク』、ブラスアレンジを施したエロティック歌謡ロック『罠』、切迫した歌唱に惹きつけられるシリアスバラード『ホソイコエ』、和風アレンジが施された艶やかで切ないバラード『御手紙』、メロディアスさよりもアグレッションを重視したパンキッシュナンバー『park』、ゴスペル要素を加味した清涼バラード『live』と、本作を以ってシドをシドたらしめる基本的な要素はひとまず出揃ったかなといった感じがします。

 

 

 

 喪服時代のシドや1stアルバムを聴いてきた人からすれば「ポップに偏ってる」とか「売れ線に走った」と言いたくなるのかもわかりませんが、メロディは粒揃いだし、本作全体の25%とはいえ歌謡ロックもしっかりやっていて、マオ特有のちょっと変わった言葉選びと表情・表現豊かな歌唱が健在なんだから、これくらいまあいいじゃないかと。ていうか普通にいい曲ばっかですよね。バラードにしても疾走ロックにしても、アルバムの流れに任せなくても単品でイケちゃうし。数あるシドのアルバムの中でもかなり気に入ってる一枚。

 

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