アルバム感想『ISM』 / スフィア

ISM(初回生産限定盤)(DVD付)
『ISM』 / スフィア
2017.2.1
★★★★★★☆☆☆☆

01. SPHERE-ISM ★★★★★★☆☆☆☆
02. CHANCE! ★★★★★★☆☆☆☆
03. vivid brilliant door! ★★★★★☆☆☆☆☆
04. Miracle shooter ★★★★★★☆☆☆☆
05. &SPARKLIFE ★★★★★★☆☆☆☆
06. 一分一秒君と僕の ★★★★★☆☆☆☆☆
07. LOST SEASON ★★★★★★★★☆☆
08. 愛に出会い恋は続く ★★★★★★★☆☆☆
09. 夕立ちの欠片 ★★★★★★★★★☆
10. イマジネーションは終わらない ★★★★★★★★★☆
11. 情熱CONTINUE ★★★★★★☆☆☆☆
12. My Only Place ★★★★★★★★★★
13. DREAMS, Count down! ★★★★★★★★★☆
14. キミ想う旋律 ★★★★★★★☆☆☆

 

 ベスト盤を挟んで久々にリリースされた5thアルバムです。

 ベスト盤のリリースを挟んだからといって音楽的にターニングポイントを迎えたなんてことはなく、それどころか 元気系ポップスが多めで既存曲収録数も案の定多めで新曲少なっ、ていう”相変わらず”感を頑ななまでに貫徹しておりば。

 や、相変わらずでもいいんですよ、楽曲の良さも相変わらずであれば。ところがイマイチなんだよ!

 

 スペーシーな打ち込みリズムとシンセを駆使した『SPHERE-ISM』、ウーパールーパーみたいな名前のバンドとは全く関係ない『CHANCE!』、sakura在籍時のラルク感半端ないタイトルの『vivid brilliant door!』、ロッキッシュな疾走ナンバー『Miracle shooter』『&SPARKLIFE』と、ただでさえ以前よりも元気系ナンバーの訴求力がことごとくダウンしているというのに、その系統の楽曲を初っ端から5連チャンで畳みかけるとか一体何考えてんだ?って感じ。演り手側の途切れぬハイなテンションに反して、こちらは2曲目の序盤で早くもぐったりしちゃうんですけど。

 

 それに続くHoneyWorks meets スフィア名義の疾走オーガニックポップス『一分一秒君と僕の』で雰囲気がちょっと変わるんですけど、これもちょっとなあ。そよ風の如く軽やかなリズムワークはマンネリ回避にも少なからず作用していてまあアリだとは思うし、楽曲のムード演出の要となっているストリングスも温もりが感じられるトコはこれまでのスフィアの楽曲を思えば新鮮な感触ではあるけど、何故こんな やっすい音触りやねんと。

 

 でもミドルスロー系はめちゃくちゃ良いです。数少ない新曲のうちの一つである放課後ミドル『LOST SEASON』『金魚花火』(大塚愛)を下敷きにした感丸出しな和風メロのミドルスロー『夕立ちの欠片』。どっちかというと後者のほうが好みかな。

 

 そして個人的に本作の白眉である初の本格バラード『My Only Place』!4人の奥行きあるコーラスワークが肝となった作りで、その仕上がりは美しく そしてロマンティック。これまでのコーラスワークも彩りや厚みはあったけど、立体感の演出は今までにないものだったから、そういった意味でも新鮮味があるし、本人達のこだわりや意気込みが感じられて それが楽曲の質に繋がってるのもいいっすね。結成から7年を優に越えているってのに この手の楽曲は出てなかったんかい、って感じではあるけど、長期間待たせただけのことはある渾身の一曲。

 

 アップナンバーも全部が全部イマイチってわけじゃなく、華やかなブラスポップス『イマジネーションは終わらない』と、クリスマスっぽいウキウキ系ポップス『DREAMS, Count down!』はかなり好きな曲です。

 ウェディングポップソング『愛に出会い恋は続く』は、4人の年齢だけを考えると、こういう結婚に憧れる女子中学生の頭ん中みたいな歌詞よりも『魔法の言葉~Would you marry me?~』(Do As Infinty)寄りの歌詞のほうがいいんじゃね?って感じだけど、曲そのものはまあまあいい感じ。

 

 アルバムの満足度としては今までの作品よりもだいぶ落ちるけど、路線変更をせず 結成当初からのイメージを貫徹すること自体は賛成。なので そのイメージを担う楽曲制作をもちっと頑張ってくれよと。ミドルスロー系の質と収録配分については文句なし、これがベストです。『My Only Place』は本当に素晴らしい!

 

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