アルバム感想『HEART OF STONE』/ T-BOLAN

HEART OF STONE
『HEART OF STONE』/ T-BOLAN
1993.5.23
★★★★★★★★★☆

01. びしょ濡れの優しさの中 ★★★★★★★★☆☆
02. すれ違いの純情 ★★★★★★★★☆☆
03. 涙の笑顔 ★★★★★★☆☆☆☆
04. Only Lonely Crazy Heart ★★★★★★★★★☆
05. Shiny Days ★★★★★★★★★☆
06. Out of Time ★★★★★★★★★★
07. おさえきれない この気持ち ★★★★★★★★☆☆
08. 泥だらけのエピローグ ★★★★★★★★☆☆
09. Friends ★★★★★★★☆☆☆
10. Heart of Stone ★★★★★★★★☆☆
11. Bye For Now ★★★★★★★★★★

 

 

 前作より約半年ぶりにリリースされた4thオリアル。
 相変わらずペースが早すぎて もうそれだけで凄すぎるんですが、前作の続編や二番煎じ的な内容にならず、毎回異なるサウンドメイキングに臨み バンドの音が着実にアップデートされていってるのがまた素晴らしいこと。
 ということで、前作は硬派なイメージをしっかり確立する一方で雰囲気の重さやダークさが際立ったラインナップとなっていたわけですが、今回は青春まさかりな爽快感、熱さ、眩さ、儚さが新たに加味され、これによりT-BOLANの硬派な佇まいがより確固たるものとなったアルバムとなっておりば。

 

 

 エモーショナルな歌メロが映える疾走アップナンバー『びしょ濡れの優しさの中』、色彩豊かなミドルバラード『すれ違いの純情』、90’sトレンディドラマ主題歌風のビターなミドルバラード『涙の笑顔』、イントロでBOφWYの『B.BLUE』をまんま演っちまった疾走ビートロック『Only Lonely Crazy Heart』、初っ端からドラマティックなアプローチに耳を持っていかれる美しき青春群像バラード『Shiny Days』、怪しげなムード漂うハードロック『Out of Time』、情感込めすぎなクセの強いボーカルが実権を握るロッカバラード『おさえきれないこの気持ち』、スラムダンクのオープニングに合いそうな 青春まさかりロックナンバー『泥だらけのエピローグ』、しみじみとしたブルースナンバー『Friends』、ビーイングのメンツ総ざらえ的なコーラス陣を据えた ダイナミックで渋味たっぷりのマイナーロック『Heart of Stone』、オケヒをこの上なく有効に駆使してドラマティックな展開を繰り広げる眩きロッカバラード『Bye For Now』と、T-BOLANの持ち味が一枚にギュッと集約されたといっても過言ではないアルバム。バンドサウンドとビーイング特有の外部音とのバランスも過去最高に良いし、それに伴って、森友嵐士の人生観・生き様が投影された歌詞もより一層 説得力を持って響いております。

 

 

 ちなみに、本作の初回盤にはフォトブックと、その他にレコーディング・ノーツなるものが封入されております。
 森友嵐士のヴォーカルレコーディングは基本的に、マイクスタンドのパターンと、「音の瞬発力に身体が自然に反応する」という理由で採られたハンドマイクのパターンという2つのパターンで行われることや、『Out of Time』におけるギターレコーディングでは、ギターアンプの前にマイクを立てるのとは別に、スタジオの隅に古い真空管マイクを立ててレコーディングされた旨など、アルバム全体および各楽曲で見せたこだわりの数々が綴られてます。
 中には、『Bye For Now』のフレーズが綴られた作詞ノートは、ニューヨークに行った時にルーフ・トップ・セッションを行ったビルの隣にあった文具店で購入したもの、なんつーステキなトリビアまで用意されているので、個人的にはベスト盤に封入されているライナーノーツより(情報量は比較的少なめですけど)こっちのほうが読んでて面白かったっす。

 

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