アルバム感想『Suite Season』/ the end of genesis T.M.R.evolution turbo type D

Suite Season
『Suite Season』/ the end of genesis T.M.R.evolution turbo type D
2000.2.2
★★★★★★★★★★

1. Prologue~KAGEROH~Chapter#01
2. 陽炎-KAGEROH- ★★★★★★★★★★
3. はじまる波 ★★★★★★★★☆☆
4. Nocturne~GEKKOH~Chapter#02
5. 月虹-GEKKOH- ★★★★★★★★★★
6. Serenade~winter dust~Chapter#03
7. 雪幻-winter dust- ★★★★★★★★★☆
8. 風のゆくえ ★★★★★★★★★★
9. Epilogue~KAGEROH~Chapter#04

 

 

 T.M.Revolution封印から3ヵ月足らずで始動したthe end of genesis T.M.R.evolution turbo type D 略してT.M.R-eの最初で最後のアルバム。

 『triple joker』で極めてしまったTMレボサウンドのネクストステージの模索とか、『the force』においてTMレボのイメージのみならずサウンドまで侵食しかけていたイロモノ感の払拭を試みて発足したプロジェクト…なのかどうかよくわかんないですけど、取り敢えずイメチェンしてみたかったんでしょうなきっと。陳腐な表現を承知の上で敢えて言うと、なんとなくアーティスティックな感じになったな~と当時は思ってた気がするんですけど、今 CDのジャケ写とかアー写とか見ると、西川くん同人音楽サークルでも立ち上げたんか?って感じがしますな。サウンドばかりかビジュアル面やプロモーションでも浅倉先生が前に出るようになった影響で。

 

 そんなこんなで アーティスト像は確かにガラッと変わりましたけど、サウンドに関していうと「急変した」って感じではないっすね。大雑把に言えば、『THUNDERBIRD』とか『Twinkle Million Rendezvous』あたりの路線をクローズアップして、浅倉先生によるデジタル×クラシカルなアプローチを大々的にフィーチャーしたことで スケール感と奥行きを増したみたいなサウンドを鳴らしているって感じで。

 あと、西川くんの歌唱がこれまで以上に深みを増しましたね。本作収録曲の要求に応じたことで身についてきたんでしょうか。イロモノ感の払拭よりもこっちじゃないすかね、このプロジェクト発足における最大の収穫といったら。ていうか払拭しきれたかどうか正直微妙だし。

 

 曲数が全9曲と少なめな上に歌モノは5曲、さらには残り4曲のインストも簡易的なイントロ・アウトロ、曲と曲との繋ぎ役といった感じなのでボリュームとしてはかなり控えめなんですけど、変拍子を織り交ぜつつ緩急をつけた曲展開、静と動の対比が効いたアレンジ、静かに深く波紋が広がっていくような間奏などがいちいち耳を惹き付ける『陽炎-KAGEROH-』、ゴシカルなアプローチを忍ばせた『はじまる波』、メロディ展開然り、西川くんの感情豊かな歌唱然り、楽曲をドラマティックたらしめるエレメントがてんこ盛りな『月虹-GEKKOH-』、中二病原菌を多分に注入した的な雪山バラード『雪幻-winter dust-』、本作どころかTMレボ史上において燦然と輝く 早春をアサクラナイズに奏でた名バラード『風のゆくえ』といった楽曲達の素晴らしさで耳も心も満足させてくれるので内容的にも価格的にも無問題。ていうか かなり気に入ってるアルバムです。TMレボとは別モノとか何とか んな細かいこと考えなくても、歌とサウンドだけで十分楽しめると思います。

 

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