アルバム感想『restoration LEVEL→3』/ T.M.Revolution

restoration LEVEL→3
『restoration LEVEL→3』/ T.M.Revolution
1997.2.21
★★★★★★★★★★

1. restoration LEVEL→3 ★★★★★★★★☆☆
2. HEART OF SWORD ~夜明け前~ ESPECIAL “MATT” Mix ★★★★★★★☆☆☆
3. Tomorrow Meets Resistance ★★★★★★★★★☆
4. DYNAMITE PASSION ★★★★★★★★☆☆
5. 翳り ★★★★★★★★★☆
6. とめどなさそうなボクら ~BEDLESS NIGHT SLIDER~ ★★★★★★★★☆☆
7. IMITATION CRIME ★★★★★★★★★★
8. SHAKIN’ LOVE’97 ~LIVE REVOLUTION~ ★★★★★★★★★★
9. HEART OF SWORD ~夜明け前~ ★★★★★★★★★★

 

 

 前作から僅か半年でリリースされた2ndアルバム。CDラベルや歌詞カードには記載はありませんが「維新レベル→3」とも呼ばれています。

 デビューからまだ1年も経過していないというのにこのペースはなんとも驚異的ですが、収録曲は全9曲(うち2曲はインストとシングルのリミックス)と今回も中途半端。しかし、この時点でT.M.Revolutionらしさというものが早くも確立された模様。楽曲面では メロディやアレンジで不動の浅倉節が炸裂しているものの、accessやIcemanとの差別化がしっかり図れているし、アルバム全体で各楽曲がそれぞれ異なる見せ場を有していたり、ちょっとしたお遊び的な要素も潜ませていたりと、現在のT.M.Revolutionに繋がる基礎がひとまずココで出来上がったといった感じ。前作にあった80’sテイストもなくなり、なんとなく楽曲の質も上がったような気が。

 

 浅倉ソロの世界観が短時間に凝縮されたインスト(『restoration LEVEL→3』)やファンキーかつデカダンに改築された3rdシングルのリミックス(『HEART OF SWORD ~夜明け前~ ESPECIAL “MATT” Mix』)も含めて全曲お気に入りすぎるんですけど、その中でもやはり『HEART OF SWORD ~夜明け前~』が飛びぬけて好みの一曲。

 

 

 デビュー前からライブで披露していたプロトタイプ of TMRロック(これはちょっと80’sっぽいな)『IMITATION CRIME』、96年の時点では『SHAKE IN LOVE』なるタイトルで披露していた楽曲の新たなテイク(歌詞が異なる)『SHAKIN’ LOVE’97 ~LIVE REVOLUTION~』もノリがよくてカッコいいっすね。後者は”LIVE REVOLUTION”とサブってるだけあって演奏の疾走感と躍動感が一際気持ちがいい(この曲だけリズムが生音)。

 

 歌唱のカッコよさで言ったら『DYNAMITE PASSION』が特に。西川くん自身が手掛けた歌詞はちょいとコミカルで「恋してWant you!Get you!」なんつーアメリカンロックみたいな単純でダサいフレーズなんかも盛り込まれてますが、硬派なサウンドに見合ったタフでぶっといボーカルで魅せてくれて最高です。

 

 これ以降のオリアルに必ず一曲収められている「TMRシリーズ」が始まったのもここからですね。『Tomorrow Meets Resistance』がまさにその第一弾なんですが、以降のTMR楽曲とは異なり、バラードではなく 眩い光を放つイメージの開放的なポップナンバー。なんかやけに渋い仕上がりになってんな~って感じの歌謡バラード『翳り』も『夢の雫』に引けを取らないナンバーだし、「天使のようなキミ」をラブホに連れて行きたくて行けない男のヘタレっぷりを歌ったアコースティックな小品『とめどなさそうなボクら』も コミカルなのになんか不思議と沁みてくる。

 

 オリジナルアルバムと称するにはボリューム的に物足りなさはありますが、内容的には充実度満点の傑作。想い出補正も相俟って。

 

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