アルバム感想『CLOUD NINE』/ T.M.Revolution

CLOUD NINE(初回生産限定盤B)
『CLOUD NINE』/ T.M.Revolution
2011.4.20
★★★★★★★★★★

01. CLOUD NINE -instrumental- ※※※※※※※※※※
02. Pearl in the shell ★★★★★★★★★☆
03. Naked arms ★★★★★★★★★★
04. resonance ★★★★★★★★☆☆
05. Imaginary Ark ★★★★★★★★☆☆
06. 水に映る月 ★★★★★★★☆☆☆
07. Wasteland Lost ★★★★★★★★★★
08. Thousands Morning Refrain ★★★★★★★☆☆☆
09. SWORD SUMMIT ★★★★★★★★★★
10. crosswise ★★★★★★★★★☆
11. 09 (nine) Lives ★★★★★★★★☆☆
12. Fate and Faith ★★★★★★★★☆☆
13. Reload ★★★★★★★★☆☆
14. Fortune Maker ★★★★★★★★★☆
15. soul’s crossing ★★★★★★★★☆☆
16. Lakers ★★★★★★★★☆☆
17. Save The One, Save The All ★★★★★★★★★★
18. vestige-ヴェスティージ- ★★★★★★★★★☆

 

 

 

 前作からなななんと6年3ヵ月ぶりにリリースされた(!)9thオリジナルアルバム。いくらなんでもブランク開きすぎっす。本作は初回盤A,B,通常盤と全3種類あるみたいなんですが、わたしは2010年の活動再開以前のシングル(『vestige』『resonance』)・カップリング曲(『crosswise』『soul’s crossing』)、誰得ガンダムアルバム収録の『Imaginary Ark』、配信限定シングル『Lakers』をボーナストラックとして収録した初回盤Bをゲトしました。『Lakers』だけ持ってなかったんで。

 

 前作やアンカバ(セルフカバーアルバム)で魅せていた 西川くんの趣味嗜好が反映されたヘヴィロック・ミクスチャーロック路線は別ユニット・abingdon boys schoolに引き継がれたわけですが、じゃあTMRでは一体何をやってんのかと言うと、「やっぱり」というか「コレだよコレ!」というか「結局それかよ」というか、デビューしてから数年で築き上げ、そしてかつてはTMR-eやらなんやらとマンネリ打破を試みてぶち壊そうとしたTMRの王道路線を笑っちゃうくらい徹底的に突き詰めちゃっているのでありました。ということで今作は、「お前らが好きなTMRってこんな感じだろ?」と言わんばかりに1st『MAKES REVOLUTION』~5th『progress』あたりの初期(ていうか世間的には全盛期)TMRを思わせる楽曲がこぞりにこぞった、いわばイマ現在のTMRが初期TMRそのものをセルフカバーしたような印象のアルバムなのであります。

 

 流星が墜落するようなイントロから放たれる90年代感が半端じゃない TMR流鉄板デジタルアップの最新版『Pearl in the shell』がいきなり最高すぎます。シンセとギターサウンドがシンクロした性急な前奏が快感な『Naked arms』、打ち込みサウンドが90年代どころかもはや前期Winkあたりの80年代後半(~91年)を想起させるアナクロ具合で逆にビックリしてしまった コズミックなミドルナンバー『Imaginary Ark』、幻想的な音世界が展開された ご期待通りのバラード『水に映る月』、浅倉節が炸裂しながら仕上がりは何故かKAT-TUNっぽいアレンジがイカす ならず者デジロック『Wasteland Lost』、毎度お馴染みのTMRシリーズ、今回はストリングスアレンジを交えた大仰な歌姫バラード(なんでや)に仕上がった『Thousands Morning Refrain』、和風エレメントを絡めた歌謡メロをデジロックでコーティングした超磐石のTMRアップナンバー『SWORD SUMMIT』と、発足から15年経った今でも全くと言っていいほど不変のTMR節がアルバム前半から爆発してます。

 

 んで後半、浅倉先生が初期accessのアルバムでもたまに演ってたような閉塞的なデジタルナンバー『09 (nine) Lives』『Fate and Faith』、初期TMRナンバー『とめどなさそうなボクら』を想起させる普遍的視点のアコースティックナンバー『Reload』、ヘタレ男がここぞという瞬間に奮起する様を描写した歌詞がまさにTMRワールドな、足取り軽いシャッフルナンバー『Fortune Maker』と、このあたりは予てから確立されていたTMRのアルバムならではの醍醐味が凝縮された、昔からのTMRファンにとってはニヤニヤが止まらなくて周囲からキモがられること請け合いの枠。どの曲も新曲なのに響きやムードがいちいち懐かしくて泣けてきたりもしますが、『Fortune Maker』でのパワフルなシャウトを聴くと、この15年の間で西川くんのボーカルスキルが如何にエヴォリューションしたかというのを激しく実感しますな。

 

 配信限定だった『Lakers』は個人的に『Tomorrow Meets Resistance』と『LIGHT MY FIRE』を合わせて あと何かプラスアルファしたような(何かとは何だ)印象の爽やかポジティブソングで、初回盤Bの購入は正しい選択だったと思わせてくれる名曲。重厚なリフがザクザクと気持ちよく炸裂する『Save The One, Save The All』はシングルで聴いた時以上にカッコよく思えるし、生きることの痛みや悲しみを背負ったような壮大な名バラード『vestige-ヴェスティージ-』で締めるという流れも最高にいいです。初回盤Aに付属しているDVDの内容も気になるけど、ボリューム感だけじゃなくアルバム全体の流れを考慮しても私的には初回盤Bのほうがしっくりきていいなって思います。

 

スポンサーリンク




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です