アルバム感想『Timeless』/ UVERworld

Timeless
『Timeless』/ UVERworld
2006.2.15
★★★★★★★☆☆☆

01. CHANCE! ★★★★★★★★☆☆
02. トキノナミダ ★★★★★★☆☆☆☆
03. Rush ★★★★★★★★☆☆
04. D-tecnoLife ★★★★★☆☆☆☆☆
05. 優しさの雫 ★★★★★★★☆☆☆
06. ai ta 心 ★★★★★★★★☆☆
07. Burst ★★★★★★★☆☆☆
08. Nitro ★★★★★★★★★☆
09. just Melody (Album Version) ★★★★★★☆☆☆☆
10. Lump of Affection ★★★★★★★☆☆☆
11. 扉 ★★★★★★★☆☆☆
12. SE
13. D-tecnoLife (Album Version) ★★★★★★☆☆☆☆

 

 

 5人組(当時)ミクスチャーロックバンド・UVERworldの1stアルバム。

 ミクスチャーバンドというと、有名どころならDragon AshやYKZ、その下の世代だとHY、ORANGE RANGE、HIGH and MIGHTY COLORなどが居ますけど、彼らの大雑把な特徴としては、ハードロックサウンドを下地にキャッチーなメロディ、ラップ、電子音、打ち込み、ヒューマンビートボックスなどを取り込み、ポップサイドに寄せてアニソンちっくにアウトプットした、てな感じの音楽です。

 

 根底の音楽性はこの頃からしっかり固まっていたっぽいけど、2018年現在とは鳴らしてる音がだいぶ異なります。早い話が荒削り。サウンドは割りとゴリってるけど それにしては細めの鳴りで、演奏はこの頃から上手いけど後の作品に聴き慣れてるとちょっと物足りなく感じる。

 

 TAKUYA∞の歌唱は、メロディアスなパートだと綺麗な高音が出ていていい感じだけど、ラップ(特にアップナンバー)となるとこれまた荒削りでまだ青い感じがあって、カッコいいというより単にチャラいイメージのほうが強め。でもメロとメロの間にラップをスムーズに組み込むセンスはこの時期から既に上々。

 

 そして、歌詞も、「中二臭い」という意味では今も当時も共通してます笑。が、言葉のチョイスはまだまだ洗練とは程遠い青い感じで文字を見るとなんだかこっぱずかしくなっちゃいますね。そして、日本語と英語がやたらチャンポンしまくってる。なんだこれ。当時TAKUYA∞はルー語にでも嵌まってたんか!?

 

 

 オープニングを飾る『CHANCE!』は、デビュー前から既に存在していた楽曲で、煌めいたメロディや鍵盤、躍動的なビート、程よくゴリったサウンドとの取り合わせが絶妙なポップナンバー。まだまだ熟されていないポジティブな歌詞やラップが清々しさとして有用した佳曲であります。

 

 

 『トキノナミダ』『D-tecnoLife』は商業サイドに傾倒したロックナンバーというイメージでさほど好みではないものの、それでもラップやヒューマンビートボックスの取り込み方の上手さはしっかり汲み取れます。

 

 『優しさの雫』『ai ta 心』は括るならバラードとしてカテゴライズされる類のナンバーですが、どちらもオーソドックスなソレではないトコが面白味の一つであり、彼らならではの持ち味が表れている楽曲でもあります。
 前者はジャジーかつムーディーなアプローチに挑んでおり、間奏ではサックスをフィーチャー。サックスを担当しているのは、当時はサポートメンバーという立ち位置だったSEIKA。哀愁や優しさを思わせる柔らかなボーカルも聴きどころ。
 後者はヴァースでガッツリとラップパートを設けており、中二臭いクールぶったフロウで歌パートとの対比を図っておりば。

 

 ミクスチャーバンドらしい楽曲といったら、『Rush』『Burst』『Nitro』 『Rush』はディストーションの効いたノリ偏重の疾走ハードロックで、イキったラップが実に中二病患者ちっくですが、デビューしてまだ1年足らずのバンドであることを考えればそんな青くささや荒っぽさもまた心地よし。
 『Burst』『Nitro』はinspired by リンプビズキットってな感じのザ・ミクスチャーロック。どちらもヘヴィなロックナンバーで作風もそこそこ似通ってますが、アンサンブルとボーカルの合わせ技による爆発力は『Nitro』のほうが断然上。ノリ重視のようで何気にサビがメロディアスというのもその爆発力に一役買っているのかも。

 

 『Lump of Affection』『扉』はどちらもインディーズ時代から存在していたエモーショナルなミドルロックナンバー。ラップパートが大々的にフィーチャーされており、前述通り言葉選びこそまだ洗練されていないものの、熱量しかりメッセージ性しかり彼らの本質が詰め込まれた良曲であります。

 

 

 良くも悪くも当時の彼らのリアルが詰まったアルバム。未熟さ・青さがそのままパッケージングされてるという意味でもそうだし、会社側に商業サイドへ寄せられてた感が露になってるという意味でも。そのリアルさに面白さや魅力を感じるかどうかで好みが分かれるアルバムなんではないかなと。個人的には今改めて聴いても面白い一枚。

 

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