アルバム感想『LAST』/ UVERworld

LAST
『LAST』/ UVERworld
2010.4.14
★★★★★★★★★★

01. GOLD ★★★★★★★★★★
02. world LOST world ★★★★★★★★★★
03. スパルタ ★★★★★★★☆☆☆
04. 心とココロ ★★★★★★★☆☆☆
05. the truth ★★★★★★★★★☆
06. バーレル ★★★★★★★★☆☆
07. ハイ!問題作 ★★★★★★★★★★
08. closed POKER ★★★★★★★★☆☆
09. 哀しみはきっと(album ver.) ★★★★★★★☆☆☆
10. CHANGE ★★★★★★★★★☆
11. WANNA be BRILLIANT ★★★★★★★★☆☆
12. 君のまま ★★★★★★★★☆☆
13. GO-ON (2nd-mix) ★★★★★★★★★★

 

 

 ベスト盤を挟んでリリースされた5thアルバムで、オリジナルとしては約1年2ヵ月ぶりの作品となります。

 「覚醒前夜」と謳いピーク手前で寸止めして何かと勿体ぶってた感があった前作とは打って変わり、「最高の一枚」「究極の一枚」「これが最後の一枚くらいの気持ちで作った」とメンバーが語る作品。そんな言葉も納得といった感じしかしない、UVERworldが遂に唯一無二の熱血中二病バンドへと覚醒したことがしかと窺えるホットなラインナップ。

 

 まずは歌詞。これまでにも今この瞬間を大切に生きよう的な歌はありましたが、本作にはそういったメッセージを内包した楽曲が多々あり、「最後の瞬間」を描写に加えるなどしてそのメッセージ性をより強固なものにしてきたような感じが。前作で打ち出した細やかで説明的なスタイルも過度にならない程度に取り込んでいたりして、TAKUYA∞の綴る歌詞のスタイルがこの時点でしっかり確立されてた模様。

 

 んでTAKUYA∞のボーカル。どストレートで重みのあるフレーズにさらなる訴求力を加担する熱量や威力が遺憾なく発揮されており、いよいよ箍が外れたかといった感じ。さらに、ラップや早口、語りなどをよりスムーズに織り交ぜ、意気揚々と乗りこなしており、歌唱面でも遂にオリジナリティを獲得したようです。

 

 サウンドは前作よりもソリッドかつ音圧が強めで、歌詞の力強さに相応のアップデートを果たしています。そしてデジタル要素を多分に取り込んでおり、ラップなどの言葉詰め込みの多様も相俟ってミクスチャー感にさらなる磨きが掛かってます。

 


 

 本作の肝となるのは、性急なビートと目まぐるしい曲展開で聴き手を翻弄するヒリついたミクスチャーロックナンバー『GOLD』と、感傷的なメロディ、脇目も振らず駆け抜けるような疾走サウンド、今この瞬間を全力で生きることの大切さを克明に綴った歌詞に目頭と胸が熱くなるエモロック『world LOST world』。どちらも現在でもUVERworldの核となっており彼らならではの旨味がギュッと詰まったナンバーでもあります。そして、個人的にもUVERworldの全楽曲の中でも特に気に入ってる名曲。

 


 

 音楽に懸ける熱意と決意表明をぶち込んだエッジーなミクスチャーロック『GO-ON』、内輪向けのエピソードをぶっちゃけつつも「泣きながらだって進むしかない」なる本作のテーマに通ずる名フレーズも飛び出す爽快アップナンバー『ハイ!問題作』も凄くいい。

 


 

 その他、ひと昔前のアニソン感半端ない重量級のシャッフルロックナンバー『スパルタ』、『美影意志』に通ずる やや惚気入った 運命の赤い糸系ラブソングをやたら重たいサウンドでコーティングしたバラード『心とココロ』、スリリングに詰め寄る性急ミクスチャーロック『the truth』、「20XX年 地球がROCKして 上がり過ぎてClockをLockされ」だの「古のクゥトゥルの神話」だの わけ分からんフレーズが羅列された サビメロがもろドリカム『大阪LOVER』なダンサブルロック『バーレル』、ピアノやパーカッションを導入し、ハードロックにフュージョンを織り交ぜたような渋みある楽曲に仕立て上げた『closed POKER』、ストリングス山盛りなロックバラード『哀しみはきっと』、ヒロイックに仕立て上げた疾走ロックナンバー『CHANGE』、『world LOST world』とは逆の視点から今この瞬間を生きることの大切さを歌った眩さ放つ疾走ロックナンバー『WANNA be BRILLIANT』、寂しさを滲ませながら穏やかに歌い上げる 旅立つ人へ向けたロックバラード『君のまま』など、相変わらず1曲1曲がいちいち濃厚で箸休め的な曲が全く以て皆無のスパルタな内容なんですが、音だけじゃなく いつにもまして言葉がビシバシ伝わってくることもあり、最後まで美味しくいただけちゃいました。
 本作以降、彼らはまだまだアップデートを続けていくのですが、私的にはこれがいちばん好きなアルバム。

 

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