アルバム感想『Another World』/ w-inds.

Another World(DVD付)
『Another World』 / w-inds.
2010.03.10
★★★★★★★★★★

01. Intercode
02. New World (album edition) ★★★★★★★★★☆
03. CAN’T GET BACK ★★★★★★★★★★
04. Re:vision ★★★★★★★★★☆
05. Nothing Is Impossible ★★★★★★★★★☆
06. Rain Is Fallin’ ★★★★★★★★★★
07. Some More ★★★★★★★★★☆
08. Don’t remind me ★★★★★★★★★★
09. In The Red ★★★★★★★★☆☆
10. Truth~最後の真実~ ★★★★★★★★☆☆
11. HYBRID DREAM ★★★★★★★★☆☆
12. Cos Of You ★★★★★★★★★☆
13. Prayer ★★★★★★★★★☆
14. Spiral ★★★★★★★★☆☆
15. Everyday ★★★★★★★☆☆☆

 

 

 

 いよいよ本格的に確変が起こり始めた8thアルバム。

 リリース当時まだ日本ではさほど広く波及していなかったエレクトロに着手するようになり、さらにはアルバム単位のラインナップ的にも楽曲単位の成分的にも 本格志向のダンスミュージック・R&B/HIP-HOPサイドに比重を置いているのが特徴であります。

 

 慶太のボーカルがこれまで以上にグレードがアップしてます…ってこんな感じのこと毎回言ってますけど、実際リリース順に聴いてみるとグレードが上がってることをいちいち実感しますし、今回はトラックの研ぎ澄まされ様も相俟って 著しいまでの成長を遂げているわけですからね。こういうときにこそ使うんですよ、「進化」という言葉を。装いは紳士的なクールさ・スタイリッシュさをガッチリと だけど軽やかに纏っていながらも 気迫、色気、感傷などをじわりと滲ませていて、もうなんという洗練のされ様。

 

 

 どこぞのSF系アニメのヒーローかって感じのクールさやスマートさを見せつけてくるフューチャリスティックなR&B『Re:vision』、マシーナリーなビート感を備えたソリッドなダンスナンバー『Rain Is Fallin’』、切なさを零す淡白な鍵盤ループの効果も手伝って じわじわと胸を締め付けるミドルR&B『Don’t remind me』などで顕著ですが、ダンスミュージック側に寄せたサウンドは勿論、 メッセージ性よりも語感に重点を置いた歌詞・フレーズをチョイスしてグルーヴ感を演出している アプローチが秀絶なことこの上ないですね。

 特に 『Don’t remind me』が凄い。メカニカルな無機質さと ロストラブがもたらした感傷がしっかり共存していて、クールな聴感だけど、胸にヒリついた感触も奥底で疼いていたり。

 

 

 

 

 胸の内で燃える野心をひしひしと感じさせるコズミックなエレクトロダンスナンバー『New World』、彼らにとって確変の切っ掛けとなった ドラマティックで仄かに切ないミドルアップ『CAN’T GET BACK』、バウンシーなミドルアップR&B『Nothing Is Impossible』、敢えて採用されたダサい鳴りのリズムが スタイリッシュさを損なうことなく程よいユルさとして有用した 浮遊エレクトロナンバー『Some More』、30代向けの女性誌とは何の関係もない アコギをベースとしたミドルスローR&B『In The Red』、Ne-Yo(とB.Howard)提供のファンキーなR&B/HIP-HOPナンバー『Truth~最後の真実~』、瑞々しいサイバーサウンドを纏ったミドルナンバー『HYBRID DREAM』、トレンディなアレンジで以って拵えた歌謡ハウスナンバー『Cos Of You』、語感的にはスマートでも言ってること自体は浮気男の情けない言い訳という ダサめでヒロイックなR&Bアップ『Prayer』といったその他の楽曲も掛け値なしにカッコいいものばかり。

 

 本作以降も彼らは歩みを止めることなく進化を続けていくわけですが、私的にはこれが彼らの最高傑作と呼びたい作品です。

 

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