アルバム感想『We love Tank-top』/ ヤバイTシャツ屋さん

We love Tank-top(通常盤)
『We love Tank-top』/ ヤバイTシャツ屋さん
2016.11.2
★★★★★★★★★★

01. We love Tank-top ★★★★★★★☆☆☆
02. Tank-top of the world ★★★★★★★★★☆
03. あつまれ! パーティーピーポー ★★★★★★★★★☆
04. 無線LANばり便利 ★★★★★★★★★☆
05. DQNの車のミラーのところによくぶら下がってる大麻の形したやつ ★★★★★★★☆☆☆
06. 週10ですき家 ★★★★★★★☆☆☆
07. ZIKKA ★★★★★★★★★★
08. 喜志駅周辺なんもない ★★★★★★★★★★
09. ウェイウェイ大学生 ★★★★★★★★★★
10. 天王寺に住んでる女の子 ★★★★★★★★★★
11. L・O・V・E タオル ★★★★★★★★☆☆
12. 流行りのバンドのボーカルの男みんな声高い ★★★★★★★★☆☆
13. ネコ飼いたい ★★★★★★★★★☆

 

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 大阪で結成されたロックバンド・ヤバイTシャツ屋さんのメジャー1stアルバム。ギター(男)、ベース(女)、ドラム(男)の3人編成で、ギターとベースがそれぞれボーカルを兼務してます。

 

 私はロックバンドのアルバムだと思って本作を聴いたので、再生した途端にミュージカルが始まった時は頭が混乱。しかもそのミュージカルがやたら長いから「あれ、CD間違ったか?」「それともこいつらロックバンドじゃないんか?」と余計にパニクる。という1曲目の時点で早速ヤバTの様子のおかしさが あらわになってます。

 

 当時大阪芸術大学に在学していた彼らの日常生活から派生・発展した歌詞が多く、だからこそリアリティがあるし、それゆえに面白さがありつつ なんだか胸に沁みてくるものもあったりするわけですが、中にはどこからどう見ても中身のない歌詞もいくつかあるし、そこに合いの手とかMCとかパクリジナルの技術といった飛び道具がじゃんじゃん繰り出されるし、「コミックバンドさながら」というより、私の中では彼らは完全にコミックバンドです。 てゆーか、ちょっと はなわっぽいトコがあるな。

 

 ただ、演奏は思ってたよりもずっと上手いです。若干粗っぽさはあるし、これといったテクニカルなプレーを披露してるわけでもないけど、勢いや厚みで誤魔化したりなんてことはなく、土台はしっかり固まってます。

 歌はぶっちゃけそんな上手くないっすね。アマチュア感が半端ないというか。でもその庶民的な感じや垢抜けなさが魅力なので、むしろこれは旨味ですよ。

 

 たかがタンクトップの歌でデスボイスが飛び出す ただのタンクトップロック『Tank-top of the world』、「LAN」をラララ・スキャットばりに乱用したり「Wi-Fi」でシンガロングしたりなメロコア『無線LANばり便利』、タイトルや歌詞の内容に全くそぐわない生半可に情緒的なマイナーロック『DQNの車のミラーのところによくぶら下がってる大麻の形したやつ』、音作りが質素で、歌詞も質素もとい貧乏生活が元ネタになっている哀愁ミドル『週10ですき家』遊び惚けるチャラい大学生を陽気にディスる『ウェイウェイ大学生』タオル曲はタオル曲でも単純にタオルをテーマにしているだけのタオル曲『 L・O・V・E タオル 』、 なんちゃらドロスや うんたらトークみたく声高いボーカルが在籍するバンドを羨望しつつ自身の現状やスペックを浮き彫りにして奮起する歌詞が意外と胸にくる『流行りのバンドのボーカルの男みんな声 高い』、曲展開が忙しないメロコアに乗せて がなったり叙情的に歌い上げたり わざわざシンガロングしたりしてまで執拗にネコ飼育願望を訴える『ネコ飼いたい』など、洗練やスタイリッシュさ、ロックバンドっぽい熱血さやカッコよさとは無縁な、普段着のコミックバンドさながらの佇まいでドンチャン騒ぎし倒しておりば。

 

 全曲好きなんですけど、特に気に入ってるのが『喜志駅周辺なんもない』。中身からっぽなコールアンドレスポンスが楽しいダンサブルなメロコアであります。ちなみに、喜志駅周辺ほんとになんもないっす。ほんとになんもないんで、行くのであれば4時間くらい暇で予定がほんとになんもない時に行きましょう。

 

 んで『天王寺に住んでる女の子』、こちらは天王寺に在住のアタシはモダンガールとか歌っちゃってるウキウキなシャッフルナンバー。前述ナンバーの喜志駅とは逆に、天王寺駅周辺はあべのハルカスもキューズモールも109もMIOもてんしばも動物園も美術館もアニメイトもスタバ(しかもコンセントがある)も美味しいパンケーキのお店もあるし、ちょっと先へ行けば通天閣とかスパワールドもありますからね。モダンガールかどうかはともかく、喜志駅周辺より天王寺のほうが断然住んでみたい街ではあります。

 

 そしてダンサブルなロックナンバー『あつまれ! パーティーピーポー』。LMFAOの『Shots』のフックをまんま引用していることでお馴染みの楽曲ですが、本家ですらここまでヒツコく「しゃっ!しゃっ!しゃっ!しゃ!しゃっ!」って歌ってねーよっていうくらい乱用してるのが凄すぎ。

 『ZIKKA』もまた引用もといパクリジナルの技術が炸裂したハードコアナンバー。騒音おばさんの三三五拍子フレーズが楽曲にガッチリ嵌まっていて面白い。私もやってみたいわ、「ZIKKA!ZIKKA!」とか「引っ越し!引っ越し!」とか。

 

 ということで、当ブログ始まって最初の★10個のアルバムがコレです。
 にしても彼らは今後どうするつもりなんでしょうか?アマチュア感バリバリのコミックバンドとしてあまりに出来すぎた1枚を作っちゃったから、この先大丈夫かなあという心配もあるけど、また何かやらかしてくれるだろうという期待もあったりするんで、来年発売のアルバムがほんと楽しみ。

 

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